ドでかいペラが目を引くワイヤーベイト・バズベイト。夏の足音が聞こえるくらいにはその釣果が目立ちだすこのルアー、使ったことがあるだろうか?また、実際にバスを釣った事は…?「投げてはいるけど釣れない」「投げたことすらない」というアナタに、琵琶湖ガイドの松下雅幸氏が基本から指南する!
バズベイトの重要なポイントを確認!
そもそも「バズベイト」とは何なのかを確認しておこう。バズベイトは主に、ペラ、ヘッド(フック)、スカートがワイヤーによって接続されたワイヤーベイト。
巨大なペラは水面をかき回してバスにアピールするが、リーリングを止めると沈んでしまう、ちょっと変わったトップウォータールアーなのだ。
そんなバズベイトを使う上で重要なのが、発生する音の”質”だと松下さんは教えてくれた。
松下さん「大きく分けて音は2種類あります。ひとつは、ペラがワイヤーやリベットなどと擦れることで発生するスクィーク音。そしてもう一つが、ペラとクラッカーやワイヤーが衝突して発生するクラッカー音です」
スクィーク音・・・キュルキュルキュル
クラッカー音・・・カンカンカンカン
のイメージ
松下さん「スクィーク音は、ベイトフィッシュを活発に追うような魚に対して有効です。一方、クラッカー音はよりニュートラルな状態の魚に対してリアクションバイトを誘うことができるんです」
音の質を使い分けて、様々な状況に対応するべし!!
これを使え!! まっつん激推しバズベイト!!
そもそもどんなバズベイトを使えばいいのか分からない・・・そんな人におススメのバズベイトも松下さんが教えてくれたぞ。
食わせのハイアピールバズ「マツバズ」
これぞ松下さんがプロデュースした意欲作だ。
松下さん「大きなスクィーク音を発生させられるバズベイトです。ペラを左右非対称に設計しており、さらに鉛シールを張り付ける事で、回転軸がぶれ、ボディ全体を振るわせるほどの水押しを発生するのも特徴です。琵琶湖のウィードマット周りで使っても存在感は抜群です!」
また、ヘッドの形状も、浮きあがりやすさとロングキャスト性能を持たせる工夫がなされているのだ。
誰もが知る超ロングセラー「ジャンボバズ」
どこにでも売っていて、なおかつ安定した釣果でお馴染みのロングセラーバズベイトだ。
松下さん「ジャンボバズのスクィーク音は唯一無二! 繊細な食わせタイプのバズベイトです。ハイプレッシャーフィールドや、マツバズだとうるさすぎるかな?という場面で活躍します。ウェイトが1/4オンスと軽めなので、トレーラーワームを付けると投げやすくなりますよ」。
かつては最高のサウンドが出るまで、いろいろと手を加えるなどして苦労した事で知られるが、後述するチューニングを施せば「簡単に」激釣れバズに早変わりするぞ。
リアクションバイトならこれで決まり!!「02ビート」
ワイヤーの前方に三角形のクラッカーが付いたハイアピールタイプ。
松下さん「ブラス製クラッカーがペラにぶつかる事で非常に大きなクラッカー音を発生します。先に紹介した通り、ベイトを追っていないニュートラル状態な魚に対して、リアクションバイトさせられるタイプのバズベイトです。」
知っておきたいバズベイトの使い方
松下さん「バズベイトを使う上で大切なことは、ブッシュでもリップラップの上でも何でもいいので、なにかの近くを通すことです。そのために知っておいた方がいいポイントを2つ紹介します」。
1.トレースコースを調整しよう
松下さん「何かの近くを通すためには、正確なキャストも大切ですが、巻いている途中のコース取りも重要です。そのため、ロッドを大きく左右に倒すなどして、できるだけ何かの側を通せるように工夫してあげるんです」
2.バズベイトのカーブを利用しよう
松下さん「実はバズベイト、物によってはまっすぐ泳がず、カーブしていくことがあります。これを利用すれば、何かの近くをトレースすることがかなり容易になります。マツバズをはじめ、いくつかのバズベイトにはこのカーブ方向を意図的に使い分けられるようラインナップしていたりもします」
松下さん「もちろん、この二つの使い方を併用すれば、よりタイトに何かの近くを通すことが可能です。ぜひ、意識してみてくださいね」。
遂に公開!? まっつんマル秘チューン
かつてバズベイトと言えば、良い音を出す(いわゆるアタリ)ために、様々な工夫を凝らしていた。
中でもリベットをペンチでかしめて固定する方法は現在でも有効だ。
そしてよく言われていたのが、使って行くうちに良い音になっていくという話。いにしえの先人たちはこの手間を短縮するために、走行する車の助手席からバズベイトを外に出し、ペラを強制的に回していたという都市伝説もあるとかないとか…。
そんな危険(?)な方法をしなくとも、簡単に良い音が出るようになる㊙チューンを松下さんが教えてくれたぞ。
松下さん「いいスクィーク音のキモは、ペラとリベットの接触点にあると思います。そこでまず、リベットをペンチでかしめて回転しないように固定したうえで、ペラの後ろ側のワイヤーが通る部分を曲げてあげるんです。このあと2~3回水面で高速リトリーブすれば、あっという間に良い音が出るようになるんですよ」。
実際にどのくらい音に差がうまれるのか、こちらの動画を見てほしい。
マツバズが奏でるサウンドの違いに注目してほしい。たったひと手間加えるだけで、これほどまでに音が変わるのだ。
なおこの方法は、スクィーク音タイプのバズに有効なチューン。クラッカー音タイプの物にやっても、音が活かせないのでご注意を。
最後に重要なこと=釣れるイメージを持つ
松下さんに話を伺っていて、とても印象的だったのが釣れるイメージを持つということだ。
松下さん「バズベイトは水面でバイトの瞬間が見られる楽しい釣りです。そのため、一投一投、出るのか!?出るのか!? って、ワクワクしながら投げるのがバズベイトで釣るためには重要だと思います。バイトの瞬間を常にイメージするんです。それだけでも投げ続けるモチベーションにつながるはずです。もし、全くイメージがわかないのであれば、動画を見るのもアリだと思いますよ。バズで釣るイメトレです(笑)」
そんな松下さんがおススメしてくれたのが下の動画 ↓
この動画さえ見れば、バズベイトで釣れたも同然!?
バズベイトで釣ったことがない、そもそも投げたことがない、というそこのアナタ!! バズベイトで最高のサーフェスゲームを味わってみては??