大逆転優勝をもたらした金森隆志の折れないメンタルと”バズベイトパターン”【2016艇王チャンピオンカーニバル】



2016艇王チャンピオンカーニバル!!

左から、第1戦winner奥田学さん、第2戦winner青木大介さん、第3戦winner金森隆志さん

先日お伝えしたとおり、9月26、27日は艇王チャンピオンカーニバルでした。

場所は茨城県霞ヶ浦の流入河川、新利根川。

年間を通して魚影が濃く、休日には多くのアングラーが訪れる人気リバーです。

ちょうどこれくらいの時期は、撃ってヨシ、巻いてヨシ、の乱打戦になるはず!?

そんなルアマガモバイル編集部の目論見は初日、一気に崩れ去ります・・・。

9時の中間報告では、青木さん、奥田さん、金森さん、全員ノーフィッシュ!!

今回は特別企画、Abema TVでLIVE中継までしているっていうのに・・・

いったいこの川に何が起きたのか?

最下流の水門が閉じて水の動きが止まったこと。ちょうど収穫の時期であり、度重なる降雨で周囲の田んぼから稲渋が入ったこと。冷たい雨で水温が下がったこと。

理由はいろいろ考えられますが、9月下旬でこんなに釣れない新利根川は初めてです。

なにを隠そう、私は金森さんのプレスだったのですが、結局初日、手にしたバスは1尾のみ。ルアーはゲーリージャンボバズ。

初日の結果発表を終えたあとのレビューで、金森さんは「2日めはバズを中心にゲームを展開する」と言ってました。

おいおい、1尾釣っただけで決めつけちゃっていいの? でも、予想外のタフな状況のなか答えを得られたルアーはそれしかないわけで・・・。



炸裂、バズベイトパターン!!

2日め。

午前中前半、ひたすらバズベイト。

そして、無・・・。

9時の中間報告では、奥田さんが1尾、青木さんが2尾。

休憩が終わってからほんの一瞬、水が動いている水門の前でディープクランクを巻いたり、レベルバイブブーストをリフト&フォールしたり、ヘビーダウンショットリグをずるずるしましたが、その後は再び、ほぼひたすらバズベイト!!

正直、ココロのなかではこう思ってました。

「もう、バズはあきらめようぜ!!」

ところが、ところがですよ!?

ドッカーン!!

やはりこのオトコはタダモノではない!!

ジャンボバズの特性を生かしたアプローチ!!

試合の詳細はルアマガモバイルをご覧いただくとして(笑)、ここでは金森さんのバズベイティングにちょっと触れてみたいと思います。

実は金森さん、右岸を攻めるときと左岸を攻めるときとでボートの進行方向を変えていたんですね。

Abema TVを見ていた人なら気付いたかもしれませんし、金森さん自身も釣りながらコメントしていたのでご存知の方もいるでしょう。

バズベイトってプロップの回転に引っ張られて、2枚プロップやクラッカー付きなど特殊なモデル以外はたいていリトリーブコースが弧を描いてしまうんですね。

今回、金森さんのバズベイトパターンでカギを握っていたのが、浮き草やブッシュなど岸から張り出しているカバー。

そして、使っていたゲーリーのジャンボバズはアングラー側から見て左曲がりの軌道。

したがって、その先端やサイドのエッジをロングキャストでトレースするとき、きっちりタイトに通すため、右岸(上流から下流を見て)を流す場合は下流から上流へとボートを進め、逆に左岸を釣る場合は、上流から下流へとエレキを踏んでいたのです。

だから、左岸側に良さそうなカバーがあっても、下流から流さず、いったん上流に回り込んでからエレキを降ろして釣っていたんですね~!!

取材をしていていつも思うのは、上手い人ほど基本に忠実だということ。

おめでとう、カナモ!!

ちなみに私、同船した動画カメラマン・マシモの次に近い距離にいながら、な、な、な、なんと金森さんのストライクシーンを一度も見ていません(T_T)

ひたすら下向いて、モバイルの更新原稿打ってたので・・・(笑)。

今度の土日、Abema TVの再放送が楽しみだ~!!


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