サーフボードの上に立って釣りをする”SUPフィッシング”って何だ?



SUP(サップ)+フィッシングが今、熱気上昇中‼

ここ数年、急激に注目集めているサーフジャンル「SUP」。

簡単に言えば、サーフボードの上に立って(Stand Up)、パドル(paddle)で楽しむサーフィンのこと。海での波乗りだけでなく、川や湖でのクルーズ、そしてエクササイズやヨガとの組み合わせなど、幅広い遊び方ができる新しい水上スポーツだ。

そして、その遊びの中でも我々釣り人にとって見逃せないのが、SUPフィッシング‼

そう、ボードに乗っての釣りなんです。

「海の上で立って、釣りなんてできるの?」「そもそも釣れるの?」というギモンも当然ですよね。ならば、実際にSUPフィッシングを楽しんでいる人が、どんなボードに乗って、どうな装備で釣りをしているのか? そして、その楽しみ方を聞くしかないでしょ!

ムラサキスポーツ「湘南サーフジャム2017」へ突撃!

取材に向かったのは、サーフアクティビティが盛んな湘南茅ヶ崎で、6月3日に開催された「湘南サーフジャム2017」。その中で行われた「ジャッカル×コロンビア×ムラサキスポーツ 第2回SUPフィッシング大会」は、このジャンルをより広めるために昨年に続いて開かれた。

イベントはSUPフィッシング大会以外にも、キッズのサーフ教室をはじめ、ジャッカル、コロンビアなどの協賛メーカーのブース出展。湘南らしく、ゆったりと海を楽しむ雰囲気のなかで進んでいく。釣りやサーフスポーツを肩ひじ張らずに楽しむ様子は、バス釣りトーナメントに代表されるようなピリピリした感じとは違って新鮮だ。

ジャッカルブースにおじゃますると、イベントゲストのヨッシーこと吉岡進さんと釣りガールのぶんちゃん(石川文菜さん)の姿が‼ 当日は、吉岡さんが講師となって、SUPフィッシングの体験スクールも行われていた。

吉岡さん「SUPフィッシングはほんと楽しいですよ。海ももりろん楽しいし、バス釣りもオススメです」

石川さん 「一回やるとハマりますよ〜」

そうこうしているうちに、大会の帰着時間となり、会場が賑やかになってきた。はたして参加者たちは魚をキャッチしているのだろうか…?

シーバス、マゴチ、ヒラメに青物が続々と〜!

今回の「SUPフィッシング大会」の対象魚は、シーバス、フラットフィッシュ(ヒラメ、マゴチ)、青物で、順位は総重量で競われた。

検量所には、70オーバーのシーバスも続々と運び込まれ、さらにはマゴチやヒラメ、ワカシ(ブリの若魚)なども多数。

海の上でSUPを漕ぎながら、こんなイイ釣りができちゃうのか…? う、うらやましい!

<大会の上位入賞者>

70センチクラスのシーバス1尾では表彰台に上がれないという、ハイレベルな戦いの結果だ!

SUPフィッシング大会の入賞者はどんな装備なのか?

今回、スナップ取材をさせてもらったのは、SUPフィッシング好きの仲間で参加した準優勝の近藤一光さん(写真左)、8位の西山浩治さん(中央)、6位の横山英伸さん(右)の3人。西湘エリアを中心によく釣りをしているというだけに、大会でも上位の成績を記録した。



横山英伸さん(写真右)

横山さん「今回は70センチのシーバス1尾でした。SUPで釣りを始めたのは、仲間の影響で昨年からです。サーフの岸からはなかなか釣れないところでも、SUPならほんとによく釣れますよ。自分は茅ヶ崎でQue(ケ)という和食居酒屋やってるんです。いつもは朝に市場で魚を仕入れて提供しているですけど、時々、自分でSUPで釣った魚も出します(笑)」。

SUPボードはセビラー社のインダス。全長約305センチ、幅は約81センチで高い安定感が魅力。エアでふくらませるインフレータブルタイプだ。
ボードのフロントに買い物カゴをセット。中に、ロッドやネットのホルダーとして塩ビパイプを取り付けてある。これは3人の共通スタイル。
今回のヒットルアーはパワーブレード(コアマン)

西山幸治さん(写真中央)

西山さん「SUPフィッシングは約3年ぐらいですね。湘南エリアならシーバスやヒラメなんかも釣れますし、オススメなのは秋頃にタイラバで狙う真鯛です。かなりいい釣りしてます! インフレータブルは、空気を抜くとコンパクトになるんで保管場所に困らないのがいいですよ」。

西山さんのボードはボードワーク社のシュブー。サイズは10フィート2インチエクストラワイド。
買物カゴ&塩ビスタイルに加えて、ルアーを入れたボックスなどはウエストバッグへ。
今回の釣果は62センチのシーバス。ルアーはパワーブレード(コアマン)。

近藤一光さん(写真左)

大会ではシーバス68センチとマゴチ48センチを持ち込み、おしくも2位となった近藤さん。そのタックルをみるとかなりの釣りの腕前と見えます…。

近藤さん「海の釣りは、シーバス、サーフ、磯釣りなどかなり前からやってるんですが、2年前からSUPもやるようになりました。ハッキリ言って、岸から釣るよりぜんぜん釣れます(笑)。タイラバでは70センチの真鯛も釣りましたし、あとティップランのエギングも楽しいですよ!」。

ボードは横山さんと同じセビラー社インダス。もちろん買物カゴ&パイプスタイルだ。
タックルは<上>●ロッド:ワールドシャウラ1754-R(シマノ)●リール:オシアコンクエスト300HG(シマノ)●ライン:ファイヤーラインカラード1,2号(バークレイ)<下>ギャラハド622S(ヤマガブランクス)●リール:ツインパワーSW5000XG(シマノ)●ライン:ストロングPE8(山豊テグス)
ヒットルアーはシーバスがロウディー130F(ジャンプライズ)、マゴチはモアザン リアルスピン(DAIWA)。

SUPフィッシングを初めるならインフレータブルがオススメ

今回スナップした3人が使用しているボードは、いずれも空気でふくらませるインフレータブルタイプ。空気を抜いてたためば、背負って移動できるほどコンパクトになる。

一般のサーフボードに近い、固い素材の大型SUPボードでは置き場所がネック。インフレータブルなら集合住宅でも保管しやすいので、オススメなのだ。

水の上を漕ぐだけでも楽しいのに、その上、岸釣りよりも釣果も伸びるSUPフィッシング。気になった人は、この夏デビューするしかないのでは?(自分も本気でやりたいです‼)

SUPフィッシングをはじめたいと思ったら、専門のスタッフがいるショップを頼るのがオススメだ。今回の「湘南サーフジャム」を主催し、会場の海岸からもすぐ近くのムラサキスポーツの茅ヶ崎南口店は、特に品揃えやノウハウ豊富なお店です!

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