ウィードエリアに強い「フリーリグ」の使い方を北大祐プロが解説[前編/特徴と使い方]〈バス釣り〉



バストーナメントの最高峰JB TOP50で活躍するバスプロ北大祐選手が、琵琶湖で行われた「ルアーマガジンモバイル 艇王2017」で主力として使っていたのが「フリーリグ」。見事ロクマルも仕留めた、その秘密兵器を、試合当日に同船取材した記者が、北選手に直撃インタビュー取材した。

バスプロ北大祐がロクマルを仕留めたフリーリグ

フリーリグとは、ナス型のシンカーを遊動式になるようにセットしたリグのこと。テキサスリグやリーダーレスダウンショットリグ、キャロライナリグとも違う特徴を持っています。

先日、琵琶湖で行なわれた「ルアーマガジンモバイル艇王2017」第2戦にて、北大祐さんがメインにしたパターンがこのフリーリグ。結果、ロクマルを筆頭に、2日間にわたってキャッチしたバスはすべてフリーリグでした。いまだに馴染みの少ない方も多いと思われるこのフリーリグの特徴と強み、そして出しどころを北大祐さんに説明していただきました。

フリーリグとの出会い

北さんがフリーリグを使うようになったきっかけは?

北大祐選手(以下 北)「2013年の秋ごろに、韓国のKBという団体のトーナメントに招待選手として声をかけてもらい出場したんですね。そのときに地元の人たちが口を揃えて、このリグはスゴいからぜひ試してみてと言っていたのがフリーリグなんです。韓国の人たちは軽いものはスピニングで、重いものベイトでと、どのウェイトでも使っていました。使っているワームもいろいろで、どんな形状にも合うという感じでした。

 それで自分の中で噛み砕いていって、これは使えるなということで定番として使っていくようになりました。

 僕のホームである琵琶湖では、アフターの時期になるとシンカーフリーのテキサスリグがとても釣れるようになってきます。そして、それと同じような使い方でフリーリグを試すと、これがベストマッチ。フリーフォールの状態が長く作れるのがよりよかったですね。それで、シンカーフリーのテキサスリグの出番が徐々に減っていったという感じです」。

フリーリグの出しどころ

フリーリグが有効なのはどのような状況でしょうか?

北「魚がサスペンドしているシチュエーションですね。ウィードや立ち木、クイ、壁など、そういった場所にサスペンドする個体に、スローにワームを落としていけるのが利点。シンカー一体型のリグよりもスローに見せることができるのが強みです。

ただ、ウィードに関しては濃すぎないのが条件ですね。ウィードが濃くなってくるとワームが落ちていかず、リーダレスダウンショットなど、シンカーが一体になっているリグのほうが効率が良くなってくるんです」。

ノーシンカーリグとの違いはありますか?

北「狙ったピンスポットにシンカーを落として、そこにワームをスローに落とせることがフリーリグのよさです。ノーシンカーですと、深くなればなるほど、ラインの重みでワームが引っ張られて手前にきてしまうんです。浅い場所はノーシンカーリグ、深い場所はフリーリグという使い分けはありですね」。

琵琶湖以外ではどのような状況で活躍しますか?

北「1回、旧吉野川の試合でメインにしたことがあって、それは消波ブロック撃ち。そのときの状況は、消波ブロックの中、それも奥の奥をバスが回遊していたんです。そうなったときに、適確に打ち込んで食わせ能力も高いというリグを考えいくと、フリーリグが一番よかった。

 リーダーレスダウンショットだと食うけど放してしまうという状況でした。ワームがフリーなので食ったあとも違和感がなく、ショートバイトをものにできました」。



ファーストフォールが最大の食わせどころ

北「艇王のときに狙っていたのは、パンプ状になった浚渫の掘り残しの、そのトップにある背の高いウィード。とくにカレントが効いてシェードになっている場所ですね。

 そのウィードのやや向こう側にキャストします。そのときに、半バックラ状態を作り出して、着水直後にラインをできるだけフリーに送り込んであげます。すると、まずシンカーが落ちていき、ワームもシンカーに離されながらも続いて落ちていきます。

 そして、シンカーが着底(もしくはウィードに引っかかる)すると、ここでワームが完全にフリーフォール状態になり、ここが最大の食わせどころになります。

 そこで食わなければ、シンカーをボトムやウィードから持ち上げて、外れる感触があったところでフォール。これをおよそ3回繰り返して回収という流れです。それ以上は、フロロラインを使っているとラインが沈みすぎてリグが浮いてこないんです」。

フッキングはラインスラックを完全にとってから

北「着底から数秒待ち、ラインを張ったときにラインが走っていたり、重みが乗っていたりというモゾモゾという感触があったりという違和感があった場合は、それがバイトです。

 バスがワームを咥えて持っていくと、ラインがシンカーの重みで真っすぐになっていない状態になっています。なので即アワセは厳禁。基本は、ラインスラックを完全に巻き取る、竿とラインが一直線になるくらいになってから、そこからのフルパワーのフッキングですね。そこからはゴリ巻きでOKです」。

北大祐選手のフリーリグ解説【後編】では、具体的なリグセッティング例と使用タックルを紹介予定。お楽しみに。

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