釣りの安全に関わる救命具付きタックルバッグを解説。本稿ではアツい夏の陸っぱりゲームにオススメな、ウエストタックルバッグ「レッドムーンウエストバッグⅢ」[マズメ]について徹底レビューする。
まず、救命具がセットになったウエストタックルバッグをオススメする理由
①高い安全性を確保できる
バスフィッシングの陸っぱりゲームでも最近は使うアングラーが増えてきましたが、足場が高かったり、急流エリアの多いソルトゲームでは常に救命具が必須アイテムです。
②煩わしさがなくスッキリ
バッグと救命具を別々に装着しなくてよいので煩わしさがない! しかも、最初からセットされているのでスッキリスマート。見た目的には、救命具を付けているようには見えないので余計にそう思えます。
③夏場に暑くなりにくい
コレ、一番重要です。ウエストバッグ+ウエストタイプのライフジャケットをセレクトするのは、邪魔すぎる。じゃあってことで首掛けタイプをセレクトすると、どうしたって暑いじゃないですか。それを回避できるのは、タックルバッグ一体型救命具しかないワケです。
…というわけで、レッドムーンウエストタックルバッグⅢ[マズメ]
マズメのレッドムーンウエストバッグと言えば、監修をしているのは”湾奥のプリンス”こと大野ゆうきさん。釣りのウデの高さも知られていますが、それゆえに、使う装備品に対して妥協を許さないことでも業界内では有名です。
そんな大野さんが自分の使いやすさを追求して作った3代目のレッドムーンウエストバッグは、特に使い勝手が優れています。
メインのZIPファスナーは大型の樹脂製
未だに多くのウエストタックルバッグで、金属製ファスナーが使われています。が、多くの場合、アレだと使ってるうちに錆びて取手がもげる事態に遭遇しますので、それを防いでくれる樹脂製ファスナーはとても嬉しいセレクトです。万一メインラインが絡むなんていう事故が発生しても傷つきにくい気もします…。
さらに、開口部はボディに対して斜めに取られています。これによって、開けやすく、閉じやすい構造になっています。意外と水平にシャッとウデを動かすのって難しく、斜めになっているだけで非常に開け閉めが楽になるんですよね。ほぼ毎日の様にフィールドに立つ、大野さんならではの着眼点だと思います。
メインスペースは超大容量
一般的な250mm×200mm×30mm前後のボックスなら、最大3個収納可能。より小型や薄型のモノなら、もっと多くのボックスを入れられます。ただし、多めに入れると出し入れに不便なので、個人的には2個づかいがラクかなと思います。例えば片方をより大容量な50mm厚のモノにするなど、ボックスのアツさを選んでチョイスすれば収納力も増やせると思いますしね!
浮環タイプの救命具をサイドにセット
ウエストサポート部分に、専用救命具をセット可能(別売り)。ベルトループがあれば純正外のポーチ型救命具も付けられなくはないです(収まりは悪くなりますが…)。
ちなみに、今回は分かりやすさ優先でブラックをセレクトしていますが、他にも何色かあるので、カラーコーディネートも可能になっています。
ちなみに、このポーチ型救命具の中には救命用の浮環…、いわゆる浮き輪が入っています。誰かが流されているのを発見! なんてときには、これを投げ渡すことで助けることも可能だったりします。
陸っぱりでの使用が前提ならば、いわゆるジャケットタイプのモノよりも、浮環型はある意味汎用性の高いタイプと言えるかもしれません。
プライヤー&フィッシュグリップホルダーも当然完備
プライヤーやフィッシュグリップはサイドのスペースでひとまとめに。移動時にぶらついて邪魔! ってことにならない様、D環だけじゃなくて固定用のベルクロテープが付いてるのがこだわり部分。
バンバン釣れるときは引っ掛けとければ良いんですが、歩き回るとがちゃがちゃウルサいんですよね。プライヤーホルダーにはカールコードをセットできるD環が脇にちゃんとあります。
ここまでやるか!? っていうさらなる充実装備も…!
ここまで紹介しただけでも、十分にハイスペックなレッドムーンウエストバッグですが、さらにこんな機能もあります。
その1 バッグ全体を覆う簡易レインカバー。
これはバッグ底部の専用収納スペースに収められています。完全防水ファブリックを使用しているわけではないんですが、雨水の侵入は十分防げます。
ネジ込みやすい、ドリンクホルダー
側面に硬質素材を配してあるので、手でネジ込みやすいのが特徴。ソフトタイプのドリンクホルダーって、意外と使いにくくて、ちゃんと入れようとすると両手で持つ必要があったり、意外と煩わしいものです。が、コレならば片手でグイッとネジ込むだけで硬いサポートにそって奥まで突っ込めるので、使い勝手が非常に良くなっているわけです。
ということで、今回はマズメのレッドムーンウエストバッグⅢのタックルハンター的解説をお届けしました。コンパクトに纏められた救命具+タックルバッグは、暑さ対策にもイイのではないでしょうか?