ウィードエリアに強い”フリーリグ”の使い方を北大祐プロが解説[後編/ワームセレクト&タックルセッティング]〈バス釣り〉



バストーナメントの最高峰JB TOP50で活躍するバスプロ北大祐選手が、琵琶湖で行われた「ルアーマガジンモバイル 艇王2017」で主力として使っていたのが「フリーリグ」。試合当日に同船取材した記者が、北選手から聞き出した具体的なノウハウをお届け。【後編】では、フリーリグに適したワームとタックルセッティングを公開します。

新兵器フリーリグを解説

【前編】では、北選手にフリーリグとの出会いや実際の使いどころやコツを語っていただいた。【後編】では、具体的なワームの選び方、適したタックルについて解き明かしていきます。

フリーリグに適応するワームセレクト

フリーリグはどのようなワームで使うんでしょうか?

ワームはフォールスピード、シンカーは水深で使い分ける

北大祐選手(以下、北)「ストレートワーム、ホッグ、カーリーテール、リザード、ブルーギル系など、オフセットフックで使うようないろいろなワームで使うことができます。艇王のときに使ったのがブラッシュホッグとオールドモンスター。

 ブラッシュホッグのほうがよりスローに落ちていきます。ふわ〜とゆっくり見せたいときはこちらですね。また、オールドモンスターはブラッシュホッグに比べて抵抗が少ないのでカレントが効いているエリアでも使いやすい」。

北選手が艇王琵琶湖戦で使用したフリーリグセッティング。

■オールドモンスター(ZBC)/フリーリグ(写真上)

クッションゴム:バーサタイルキーパーM(デコイ)
フック:インフィニ3/0(リューギ)
シンカー:ドロップショッツ7グラム(カンジインターナショナル)
※ハリス止めを抜いてワイヤーアイ部分を自作

■ブラッシュホッグ(ZBC)/フリーリグ(写真下)

クッションゴム:バーサタイルキーパーM(デコイ)
フック:インフィニ4/0(リューギ)
シンカー:ドロップショッツ3.5グラム(カンジインターナショナル)
※ハリス止めを抜いてワイヤーアイ部分を自作

北「メインにしたシンカーは3.5〜7グラム。シンカーの重さは水深によって使い分けていき、7グラムまでなら3〜4メートルくらいのイメージです。もっと深いレンジを攻める場合は14グラムという重さも出てくる。そうするとワームの具も変わってきますけどね。

 あとは、ポストからアフターの時期はやはりフワ〜っと落とさないと喰ってきてくれない。なのでリグ全体の軽量感を出すために、艇王の時のシンカーはこの重さになっています。ライトテキサスの延長ですね」。



フリーリグ用タックルセッティッグ

ウィードの濃さとリグの重さに合わせた絶妙なタックルバランス

北選手が艇王琵琶湖戦で用意したタックルが紹介しよう。オールドモンスター(ZBC)の7グラムフリーリグ、ブラッシュホッグ(ZBC)の3.5グラムフリーリグともに同じセッティングだった。

ロッド:ワイルドサイドWSC-72MH(レジットデザイン)リール:メタニウムMGL KTFコンプリートエディションNEOスプール(シマノ)ライン:FCスナイパー16ポンド(サンライン)

北「リールはシャロースプールを入れることで、空気抵抗のあるブラッシュホッグと軽いシンカーでもしっかり飛ばすことができる。ラインはウィードの濃さに合わしてチョイス。早春のもっとウィードが薄い場合は14ポンドに落としたります。

 ロッドはワイルドサイドの72MH。テキサスリグなど、ティップでアタリをとってバシッと合わせるような釣りに適したロッドですね。今回のリグの重さとウィードの状況を考えると、この番手がしっくりくる。

 ここでシンカーが軽いからといって、ロッドのパワーを下げるということはしません。というのも、使うワームがバルキーなので、フッキングパワーをロスしたくないからです。艇王の試合当時の状況を考えるとこのタックルバランスがベストだったので、2日目は、同じ組み合わせで2セット用意しました」。

ウィードなどにサスペンドしたバスを探っていくには、とても理に適っていて効率がいいフリーリグ。その特徴と出しどころを理解して、みなさんもぜひ試してみてください!

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