釣り師によるサカナ料理シリーズ【釣り師のレシピ】。今回は、夏に美味しいイワシを使った洋風メニュー「トマト煮込み」を紹介する。プラスもう一品、超簡単おつまみ「セロリとイカ燻製のマリネ」も合わせてどうぞ。
イワシとトマトは相性抜群なんです
イワシが美味しい季節になりました。脂がのって型のいいピカピカのやつがとてもお買い得のシーズンです。この日は近所のスーパーで大ぶりの新鮮なイワシ3尾が298円とお買い得。
刺身、塩焼き、梅煮やショウガ煮もいいですが、今回は洋風にアレンジした「トマト煮込み」を作ります。前回のサバカレーでトマト味へのアレンジに少し触れましたが、青魚とトマトは相性がとてもいいんです。
今回はオマケに材料のセロリを使って、もう一品。とってもカンタンなおつまみのレシピもご紹介。
イワシの鮮度は「七つ星」で見極めろ!!
さかな偏に”弱い”と書いて”鰯”(イワシ)。傷みが早い魚なので鮮度の見極めが大事です。特にシンプルな刺身や塩焼きにする時は気をつけてください。
マイワシは身体に斑点があることから「七つ星」とも呼ばれます。この斑点がクッキリしてるものは新鮮です。
あとは魚全般に共通するポイントではありますが、目の透明感、エラ・胸びれあたりが赤くなってないこと。そして身の光沢。
ピカピカのイワシは見た目も味も「七つ星」です!!
さっそく作り方
材量……イワシ、ニンニク、トマト、タマネギ、セロリ、バジル、ローリエ。
調味料…塩、コショウ、酒、醤油。
1・野菜を切る
タマネギとニンニクはスライス、セロリはみじん切り、トマトは一口大にカット。
2・野菜を炒めて煮汁を作る
オリーブオイルをひいたフライパンでニンニクを炒めます。
香りが出たらタマネギ、セロリを炒めます。火が通ったらさらにトマトを加えてつぶしながら炒めていきます。トマトが足りなかったら野菜ジュースやトマトピューレなんかを。そして水を加えて、塩コショウで味付け。ひと煮たちしたら火を止めます。
3・イワシを煮る
イワシの頭とワタをとったら、煮汁に投入。ローリエ、酒とかワインを加えて7~8分ほど煮ます。
盛り付けてバジルをふって完成。
セロリを使ってもう一品~~超カンタン・セロリとイカ燻製のマリネ
イワシの調理の前にもう一品、カンタンおつまみを仕込んでおきました。味付け無用。刻んであえるだけで出来ちゃいます。
セロリを薄切りにして、おつまみ用のイカの燻製、レモン汁であえるだけ。冷蔵庫で10分ほど寝かせます。イカとセロリがしんなりして、イカ燻製の甘味とレモンの酸味がいい感じの甘酸っぱさを作り上げます。
パスタとの相性が抜群
ナスやパプリカなど夏野菜をさらに追加してもいいですね。パンと食べてもいいんですが、パスタとの相性が抜群です。茹でてバジルとオリーブオイルだけであえた素っ気ないパスタがおススメ。身をほぐして野菜とともに絡めて食べてください。お好みで粉チーズも。
俺ちゃんのひとことメモ:サンマが高けりゃイワシを食べればいいじゃない
さて、そろそろ新サンマが出始める頃でしょうか。毎年豊漁・不漁が話題になり、「今年は高いね~」とか言ったりしてますね。
「魚種交代」という言葉をご存知でしょうか?
ある種の魚が不漁の時は、代わりに別の種が豊漁になるんです。サバ、サンマ、アジ、イワシは卵が孵化する温度が少しずつ違うそうで、その年の海温度によって大量にとれる時期が交代するんです。
「サンマが獲れない・高い時は、イワシが獲れて安い」はたまたその逆もあったり。
乱獲などの要因もあるんでしょうが、「サンマが高いな~」という時はイワシが安くて美味しいです。今回紹介した料理をぜひ思い出してください。