[JB TOP50第4戦桧原湖 DAY1現場レポート] トーナメントリーダーはまたも”青木大介”。2位は僅差で”福島健”が追う!



いよいよ開幕したJBTOP50第4戦「エバーグリーンCUP」桧原湖(福島県)。初日を終えてトップに立ったのは「職業バスプロ」青木大介。2位には僅差で職人福島健がつけた。大混戦となった初日レビューを、現地で取材する近藤圭一がお届けする。

青木大介、今シーズン3戦連続で首位発進!! 40グラム差で追うは福島健!!

JB TOP50第4戦桧原湖は本日、試合初日を消化。暫定首位に立ったのは、またしても青木大介選手! 

開幕戦遠賀川こそ初日は出遅れたが、第2戦弥栄ダムと第3戦七色ダムの連戦で首位スタートしたのに続き、今戦は僅差ながらも試合を再びリード。

今季は第3戦を終了した時点で、20位・優勝・2位の年間暫定2位に着けているが、この勢いそのままに今戦を疾走すれば次戦最終戦を首位で迎える可能性は高い。3度目のA.O.Y.に拍車がかかったと言えそうだ。

対する次点は、その青木選手が最も「戦いづらい相手」の一人として認識する福島健選手。互いにポーカーフェイス、手の内を明かさずサラリと結果を叩き出すスタイル。明日以降の目に見えない熾烈な戦いにも注目してみたいところだ。

ウェイイン撮影時から笑顔が絶えない青木選手。こんな時は何かを掴んでいる…と見る向きも多い。今季、年間2勝も視野に入ったか?

『Don’t Think Feel(考えるな、感じろ)』青木流バスフィッシング哲学が奏功!

常勝ムードに顔もほころぶ青木選手。試合終了直後、本日の展開及び明日以降に向けての意気込みを聞くことができた。

青木大介(以下、青木)「それが釣りなんで…(笑)」。

お決まりのフレーズを発し、3戦連続でまたしても煙に巻かれるところだったが、今回ばかりは聞き込みに成功。

青木「今日は朝からの1カ所目でベースを揃え、2カ所目が火を噴いて、けっこういいサイズのスクールに当たって入れ替えていった感じです。そこが今日釣れるとわかっていて入ったわけじゃない。今朝スタートして、フィールドに出て『あ、ココ、よくなってるな』って。キーは『風』ですね。プラクティスの時点からそうなることは予想できていたが、それが今日なのか明日なのか、もしくは3日目になるのかは、その場で感じてみないとわからない」。

その日その場のフィールドから答えを求める、青木選手ならではの現場アジャスト能力が奏功した形だ。

青木「元々はそんなにスモールマウスが釣れるとは思っていなかったんで、朝イチはラージマウスも入れないと厳しいかなと狙ってはみたんですが…今日のところは厳しかったですね」。

な、何と朝イチから、スモールマウスより個体重量に期待できるラージマウス狙い!?

青木「明日以降ですか? んー、今日の感じからして、スモールである程度揃ったら、やってみてもいいかなー程度ですね」。

初日を終えた時点でそこまで手の内を明かしていいのか? 記者の脳裏には不安がよぎる…。

青木「全然大丈夫です。その程度なら何も問題はない」。



猛追するはバス釣り精密機械。2日目の福島健に注目

右手に持つのが本日BIGFISH候補にわずかに届かなかった福島選手の1050グラム。より虎柄が色濃く猛々しい1本だった。

5本4375グラムで首位の青木選手をわずか40グラム差の4335グラムで追うのが福島健選手。インタビューすべく、まずは本日暫定2位であることを伝えると…。

福島健選手(以下、福島)「あ、ホンマですか」。

順位に関してまるで興味がないかのような反応。前戦七色ダム戦の優勝者・小林知寛選手と共通して、彼らが戦うのは人ではなく魚。MAXを釣ることに照準を置いているようにも感じた。

福島「今日は釣れてなかったんですよ。帰着1時間前の14時くらいに、いいスクールに当たってバタバタバタッと釣れて。それまでは確か3キロなかったと思う。3本入れ替えて、今日のウェイトに」。

大型が確変に入るマジックタイム、14時が機能。

福島「プラに比べて明らかに釣れなくなっていますね。雨から晴れに変わった影響? いや、それより明らかにプレッシャーです。まぁ、よくあること。ていうか、いつものことですね」。

国内最高峰の手練50人が撃ち尽くせば、フィールド全域が沈黙するのも至極当然か。

福島「明日への意気込み、んー…明日も14時に何か起こらへんかなーと(ニヤリ)」。

福島選手もインタビュー内容の掲載を快諾。両選手ともに何ら隠さず公開する辺り、明日以降の展開にも何らかの確信を得ているに違いない。

暫定3位には一昨季、この地で4位入賞を果たした西川慧選手。本日唯一のミックスバッグを持ち込む辺り、青木選手同様に明日以降の展開も要注目だ。
DAIWAWORKSの重鎮・泉和摩選手は暫定4位。帰着開始の14時半が始まるや即座に愛艇を陸揚げしてウェイイン。この1本は本日までの暫定BIGFISH賞、1056グラムだ。
目下、桧原湖メジャー戦3連覇中の五十嵐誠選手も4キロ超をウェイイン。暫定5位から4連覇の偉業達成を虎視眈々と狙っているかのようだ…。

予選1日目成績上位の結果

首位と30位の差はわずかに800グラム!? …が、しかし!

昨日のプレビューでお伝えしたように、期待されたスモールマウスバッグで5キロ超が本日飛び出すことはなかった。

しかし、上位7選手が4キロ超、また予選通過ボーダーライン上の30位で3525グラムと、昨季を上回る個体重量が確認されたのも事実。昨季DAY1は同じく7選手が4キロ台だったものの、30位で3025グラムであることを考えれば桧原湖スモールの底上げが図られていることは自ずとわかる。

とはいえ、首位と30位のウェイト差はわずかに800グラム弱。明日以降の展開次第では、大きく順位が変動する可能性もある。

現地で試合を見た、トーナメント解説者鬼形毅氏に聞くと「とはいえ、よほどのことがない限り、ひっくり返すのが難しいのもここ桧原湖」とコメント。数は釣れる、しかし大型は難しい。いかに大型と出会うかの術を持っている者だけがスコアを伸ばしていくのがこの地なのだ。

鬼形「ウイニングウェイトはおそらく4キロ×3日の12キロを下回ることはない」。

2日目以降も見逃せそうにない。明日9日(土曜)も現場から速報レポートをお届けする予定だ。

*DAY1順位の詳細はJBNBC公式サイト・NBCNEWSでご確認ください。

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