[JB TOP50第4戦桧原湖 DAY2 現場レポート] 連日4キロ超の”西川慧”が予選トップ通過! 迫り来る小森&青木を振り切るか?



福島県桧原湖で開催されているJBTOP50第4戦「エバーグリーンCUP」の2日目が終了。初日3位の西川慧が連日の4キロ超えを果たし、青木大介、福島健という2強を抜いて、予選をトップで通過! 混戦が続くトーナメント現場から近藤圭一がレポートする。

ジャッカルの青い彗星「西川慧」、本日もラージマウス2本をミックス!!

トップ画像を見てよもやスモールマウスが中心となる桧原湖のウェイインシーンだとは思うまい。ラージマウス、それも1キロ超を含む2本を掲げ爽やかな笑顔を見せているのは、TOP50参戦4季目となる西川慧(にしかわ・さとし)選手。DAY1に引き続き、またしてもスモールとラージのミックスバッグを本日DAY2も唯一人持ち込んできたのが彼だ。

その重量、4205グラム。単日3位となるスコアで、2日間の総重量は実に8530グラムに到達。並み居る強豪を振り切って、DAY1の暫定3位から堂々の予選首位通過を果たすことに成功した!

西川慧選手(以下、西川)「一昨年の借りを返したい!」

一昨季、2015シリーズ桧原湖戦では第4位に入賞。相性の良いこの地で、今度こそ頂点に挑む気は十二分。本日試合終了直後、明日のDAY3決勝に向けて西川選手に意気込みを聞くことができたのでお届けしておこう。

「数は少ないが、でかい」。タイトロープ上の西川、手応え有り

昨日までの泉和摩選手によるBIGFISH候補を更新したのが、西川選手のこの1本。ラージマウス1340グラム。明日次第では、優勝カップとBIGFISH賞をダブルで総獲りも可能だ。

西川「暫定2位・小森嗣彦選手との差が270グラム、青木大介選手とは290グラム。首位とはいえ、アドバンテージはそれほどない」。

現時点ではキーパーサイズたった1本ほどの差で試合をリード。予断を許さない状況であることは確か。明日の決勝をどう挑んでいくのかが気になる。

西川「初日が6本、今日が8本。正直な話、綱渡り的な釣りをしているので、伸るか反るかは明日になってみないとわからない」。

タイトロープの上を歩いた予選2日間。今戦は数を釣って小刻みにウェイトを積み上げる選手が多く、記者が耳にした中では20本、いや最多で1日60本のバスをキャッチして盛んに入れ替えを図った選手もいる。6と8という数字は通常であればけっして少ないキャッチ数ではないが、ここ桧原湖、それも今戦に限ってはやや物足りなさが漂う。

西川「ただ、まだまだ魚はいる。それも大型が。それを明日は釣っていきたい! 目標はリミットの5本、全てラージ!! …あ、言い過ぎました(笑)」。



背後に迫り来る青木大介、小森嗣彦という強者

ベテラン選手が恐れるガムシャラな若手の狂気。桧原湖全域からラージマウスバスを一掃するかのような、強い意気込みが西川選手から伝わってきた。明日の展開に要注目だ。

初日は13位で燻っていた小森選手の火は本日燃え上がった! 単日2位となる4410グラムを持ち込み、予選順位を2位までジャンプアップ! 尻上がりにスコアを伸ばしてくる辺り、明日も好ウェイトを期待して良さそうだ。

また昨日のトーナメントリーダー、青木選手は単日15位と若干ウェイトを落とすも前日の貯金が存分に活きて暫定3位に。小森選手とは試合日の順序を変えただけでほぼ同ウェイトで試合を運んでいるのは実に興味深い。

前戦七色ダムではそれぞれ予選暫定2位と首位で、最終日に3位の小林知寛選手に差し切られたことは苦い記憶だが、今戦は西川選手追う立場で決勝を迎える二人。明日は天か、それとも地か。2強の一挙一動にも注目だ。

西川選手が検量に向かう直前までBIGFISH候補だったのが、小森選手によるこの1本。スモールマウス1190グラム。昨季は年間2勝を果たしたが、今季はまだ未勝利。2008年にも優勝経験のある準ホームのココ桧原湖で、通算7勝目へと繋げたいところだ。
昨日首位に立つもスコアを若干スローダウンした感のある青木大介選手。とはいえ、本日もウェイインでは笑顔。表情は穏やか、かつリラックスムード。通算4勝目を果たした今季第2戦弥栄ダムでも、同様に笑顔が絶えなかったことを付け加えておこう。期待大。

スモールマウス戦は、最終日決勝で何が起きても不思議ではない…

2日目終了時の実質暫定順位トップ10(重量順)

予選結果詳細はJBNBC公式サイトでご確認ください。

予選結果をみると西川・小森・青木の各選手以下、暫定13位までが首位と1キロ差、予選通過ボーダー上の30位で1500グラムの差となっていることに気づく。通常の試合に比べ、ウェイト差が激しくない。これは何を意味するのか。

暫定9位、首位とは785グラム差で決勝を迎える泉和摩選手。記者は明日、最高峰シリーズの記念すべき開幕戦・1997ワールド第1戦生野銀山湖以来となる勝利に賭けるスーパーレジェンドに同船予定。シリーズ開始20周年の節目となる今季、何かが起こる…。

鬼形毅トーナメント解説者は「スモールマウスは、ラージマウスに比べて数が釣れるのは明らか。米国トーナメントでもスモールマウスレイクが中心となる試合では、今戦のように上位から下位まで僅差でスケジュールを進行する」と語ってくれた。

大型のみを選ぶかのように釣る選手が上位に滑り込むのはもちろんだが、どの選手もある意味釣って当然なのがスモールマウスでもある。

鬼形「安定感を得るのも難しいのがスモールマウス。待つのか、攻めるのか。ただ、攻めても釣れない魚は、いないも同然。難しい選択になる」。

現時点のウェイトはアドバンテージでもあるが、一方でリスクも実に大きい。明日、波乱の展開が起きても何ら不思議ではない。

明日の10日(日曜日)、決勝最終日も終了次第、現場レポートを速報予定。乞うご期待。

退会最終日の10日には、桧原湖の東岸沿い県道2号線から山形県方面へ北上する西吾妻スカイバレーを利用して『裏磐梯スカイバレーヒルクライム大会2017』が開催。そのため桧原湖戦会場となる早稲沢キャンプ場へと繋ぐルートが7時半〜10時半は交通規制の対象となる。観戦の方は早めのご来場をおすすめしておこう。なお、試合スタートは6時半だ。

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