レイドジャパンの2017年NEWワームである「ファットウィップ3インチ」を使った、新しいテクニックを岡友成氏から伝授された、ルアーマガジン編集部福重がレポート。ワームリグがバイブレーションに変化する、オドロキワザのすべてを公開する。
ファットウィップ3インチのマル秘テクニック!?
まずは動画をどうぞ!
まるでバイブレーションの様に泳いでいるルアー。これ、実はネコリグなのだ。これっていったい・・・??
珍妙な形(失礼)のワームが今アツイ!!
今年、レイドジャパンからリリースされたストレートワーム・「ファットウィップ3インチ」。
その名前からもわかる通り、レイドジャパンが誇る安打製造装置”ウィップクローラー”の派生モデルがこのワーム。
最大の特徴は、3インチという絶妙な長さに、寸詰まりな印象を受ける独特の太さ。ストレートワームと言うには一風変わった見た目ではあるが、このワームが今、密かなブームとなっているとか。
もちろんその理由はよく釣れるから!!
しかも、季節・リグを問わずに釣れるのだ。
他にも、テキサスリグ、ダウンショットリグなどの様々なリグに対応。また、サイトフィッシングでも活躍しているのだ。そんな中で今回紹介するのは、岡さんがインスタグラムにて紹介し、話題となっている使い方。
その名もネコバイブ。
初めの動画のネコリグの正体は、コイツだったのだ。
ファットウィップ3インチのネコバイブ
ネコバイブとは、簡単に言えばネコリグの亜種。冒頭の動画からもわかるように、ただ巻きするだけでも、ハイピッチローリングアクションを発生!! 使っていて手元に伝わってくる振動は、レベルバイブブーストにそっくりな程だ。
しかし、レベルバイブブーストとは決定的に異なるのがボディ素材とフックの特性。ソフトルアーならではの食わせ能力と、ガード付きシングルフックによるスナッグレス性能を持ち合わせている。
つまり、ソフトな水押しと着底時の生命感、そしてリップラップや沈みオダなんかにも負けない攻め強さが魅力的なリグ。それがネコバイブなのだ!!
「ネコバイブ」リグの組み方をチェック!
ポイント1
フックはガード付きを使用!!
ボトムに落として、オダやリップラップに絡めながら使えるメタルバイブ(しかも柔らかい)。そんな利点を得るためにも、フックはガード付きが必須!! 岡さんはパワーワッキーガード#4[フィナ]を使っているぞ。
ポイント2
フックセットは三角形の頂点!
最大のキモにして、ファットウィップだからこそのポイントがこちら。
セットする位置は中心のハチマキ部分。それも、三角形の断面のうちの頂点部分に縦向きでフックをセットする。こうすることで、水を切るようなハイピッチローリングアクションが発生するのだ。
ポイント3
アシストパーツを使う!
ネコリグは、針をチョン掛けする都合上、身切れが気になる物。魚を釣った時はもちろん、キャスティングするだけで切れてしまう事も・・・。そんな事態を防いでくれるアイテムはいくつも世の中に出ているのだが、このネコバイブを使う上で岡さんがおすすめするのは3つ
共通するのは、しっかりとホールドしつつも三角形の断面をつぶさず、なおかつローリングアクションを殺さないこと。
そのため、岡さんの一番のおススメは、写真左のワッキーストッパーL9[バスマーク]。
フックの刺さっている部分が完全にワームから離れる事でローリングアクションの支点が安定するほか、身切れ防止性能も抜群! しっかりと刺さっているので、三角形の頂点も常に一定の向きに位置させられるのだ。
これさえあれば、ベストなアクションが出せる上に、ちょっとやそっとで身切れしない。釣果にも環境にもお財布にもやさしいセッティングポイントなのだ!
ポイント4
シンカーは1.8グラムが基準!!
ネコリグベースなため、シンカーはネイルシンカー。そしてその重さは、姿勢を安定させられて、なおかつ泳ぎのレスポンスを落とさない、1.8グラムが基準!
近距離戦において、フォール速度を活かしたリアクションアプローチで使用する場合には、3グラム程度までは岡さんも使うとのことだ。
また、着底感をわかりやすくするためにも、シンカーの先端は埋め込まないのもポイント!
ネコバイブの使い方
何だか凄い?ネコバイブ。使い方は非常に簡単!!
わかりやすいのがただ巻き。カバーをタイトに狙えるバイブレーションの様に使えるのだ。
しかしネコバイブ最大の利点は、やはりリフト&フォール!! メタルバイブの様にしゃくって沈めてを繰り返すことで、ネコバイブの強みが活きてくる。
つまり、リフトではバイブレーションしながらアピールして、素早いフォールでリアクションバイトを誘発。そして着底時には、ソフトルアーならではの倒れ込みや微妙な動きによる食わせ能力を発揮するのだ!!
メタルバイブの様に大遠投して使うもよし。足元に沈むリップラップや消波ブロック帯をショートピッチで探っていくもよし!!
ちなみに、ポイント3のアシストパーツを使う理由がここにもある。大遠投して使うとなると、どうしてもワームに負荷がかかり、ちぎれてしまいがちだからなのだ。
ネコバイブ対応タックル
ネコバイブを使うタックル。これもあまり深く考える必要はない。
ファットウィップ3インチを使ったネコバイブは、リグ全体の重さがおよそ7グラム。これを扱えるタックルであれば、基本的には何でもOKなのだ。
ちなみに、岡さんがおススメするタックルは、スピニングのロングロッド+PEライン。つまり、メタルバイブを遠投する様なタックルセッティングだ。
参考までに、岡さんのタックルを紹介すると
ロッド:GA-611MLS-ST(レイドジャパン・プロト)
リール:イグジスト2506H(DAIWA)
ライン:モアザン12ブレイドPE0.8号+ルアーリーダー8ポンド(東レ)
となっている。
あまり遠投を意識しないのであれば、ライトクラスのスピニングタックル、カバーを意識したり、近距離をショートピッチで狙って行くのなら、ベイトフィネスタックルがおススメとの事。
まずは試して欲しい!
そんなにすごいの?と半信半疑な方。まずは試してほしい。ネコバイブを組んで投げたら、最初のリフトで気が付くはずだ。
”コイツは何か違う”と…
現に岡さんは既にこのネコバイブで沢山の魚をキャッチ! 先日のルアーマガジン本誌のロケでも!
この冬は、ファットウィップ3インチのネコバイブで新たな扉を開け!!
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