エリアトラウトのメインウエポンといえば、スプーン。でも、アタリがあってものらないと言って、すぐにさじを投げクランクに逃げていないか!? 「ショートバイトということは、何かが違う。そこから食い込みの良いアタリを出すのが面白さです」。というスプーニングの達人・高田達也が、スプーンの王道を説く!
スプーンはリトマス試験紙!? 正解が明確に分かる必携ルアー!!!
スプーンの使い方は、投げて任意の泳層に沈めて巻くだけ。放流直後など魚の活性が高ければ、これだけで簡単に釣れるルアーだ。
高田「たとえ放流直後でも、同じ釣り方をしているとアタリが減り、食い込みも浅くなり、やがてショートバイトすらなくなります」。
アタリが無くなる…魚がスレるということ?
「そう。それを食わせるには、スプーンのレンジ、アクション、スピード、カラーなどを変えながら、食い込みの良いアタリを出します。それを見つけ出すのが、スプーニングの面白さですからね」。
「管理釣り場は、必ずしも好きなスポットに立てるとは限らないですよね。アタリが出る場所は、距離感のこと。フルキャストして巻きはじめてすぐアタるのか。真ん中付近でアタるのか、とか。そこにレンジも絡んでくる」。
スプーンのレンジは「ティップの位置」で支配せよ!!!
パイロットルアーでアタリが出る場所、レンジを把握したら、次の手は?
「同じスプーンで、リトリーブスピードを調整して探ります。レンジキープできるスピードで巻いたほうが良いのか。リトリーブスピードを落として沈み込ませながら巻く、“巻き下げ”が良いのか。逆に少しずつスピードを上げて、追わせて食わせる“巻き上げ”が効くのか。スプーンの軌道の変化で、魚がどう反応するのかをみます」。
キホンの「キ」。まずは「中段の構え」
全レンジ共通で対応できるロッドワークは、中段の構え。
「基本は、どんなレンジも通しやすい中段の構えです」。グリップを強く握り込まず、肩のチカラを抜いてアタリに集中!
表層スプーニングに欠かせない「上段の構え」
「ロッドティップを高くすれば、表層をよりスローに引くことができます」。
ライン角度を広く取れるため、スプーンが浮き上がりやすく表層パターンに対応できる。表層スプーニングは、一人サオ抜けも狙えるハマり度高いメソッドだ。
対応力高く、風にも強い!! 「下段の構え」
「逆にティップを水面に近づければボトムをスローに探りやすくなりますが、立ったままだとフッキング時の支点が高く、上にアワせると振り幅が大きくなって遅れ、下にアワせるとティップが水面を叩きやすい。しゃがんで支点を下げれば、上方向にシャープにアワせやすいです。また風の強い日は、ラインを水面に近づけることで、風の影響を受けにくくなります」。
パイロットスプーンは飛距離が出て、アクションもカラーも汎用性高い“プレッソ・アダム”をチョイス
「東山湖のように大規模なポンドほど、サーチするには飛距離が必要です。重いスプーンを使えば飛びますが、ゆっくり巻くほど沈み込むので、泳層キープのしやすさを考慮して1.8グラム。泳ぎは集魚効果が高く、魚に見切られにくいウォブロール系が向きます。このパイロットスプーンの条件に合うのが、アダム1.8グラムです」
「カラーは、アピールしすぎず、地味でもない中間色からスタート。私が良く使うのは、アダムでいうとダークフォレスト。水が濁り気味のところはゴールドダストです」。
高田式全層サーチの全貌は『ルアーマガジン マス王』にて!
「アタリが出るスポットと、レンジ。それをいかに効率良く行うか。私は魚の反応が見えないポンドでは、表層からボトムまで最大6投で探りを入れて、その場の状況を判断します」。とズバリ解説する高田さんのスプーン明快・特濃ハウツーは、『ルアーマガジン マス王』にてフルカラー掲載!! 入門書としても、エキスパートの座右の書としても永遠保存版だ!
『ルアーマガジン マス王』本誌では、スプーンゲームの深淵について高田氏が詳細解説!
【高田式スプーンの王道】
“サーチ→軌道→アクション”3ステップで食い込むアタリを出す!
STEP-1 サーチ:アタリが出る場所、レンジをサーチし突破口を開く
・たった6投でアタリが出せる!高田式前奏サーチ
・スプーニングの鬼 高田さんの管釣りスタイル
STEP-2 軌道:巻き下げか、巻き上げか? スプーンの軌道でアタリが変わる
STEP-3 アクション:スプーンの種類とウエイトを使い分けて食い込みの良いアタリを昇華