2017年11月に発売された『ルアーマガジン マス王』。第二特集”でかマス釣り”のオープニングを飾るのは【2017鱒王BATTLE 東山湖でかマス決戦】。松本幸雄、伊藤雄大、杉山代悟という稀代の実力派アングラーが三つ巴の熱戦を繰り広げた。さて、その試合の終盤。松本さんは現場でディープクランクにある改造を施した。釣果だけでなく、釣りの楽しみを倍増させるその方法とは?
ナニハトモアレ、”鱒王BATTLE”ってナンダ!?
“陸王”のエリアトラウト版というべき、でかマス勝負のガチンコ企画! 松本幸雄、伊藤雄大、杉山代悟という人気トーナメンターが、リミット5尾の重量勝負を展開。釣れたらラッキーの大型トラウトを、エキスパートが経験と知略を振り絞り、狙い澄まして釣る!! ルアーマガジンマス王では、その模様をいち早くお届け。また、爆笑オーディオコメンタリーつきDVDもリリース済みだ。
初代マス王決定戦では伝えきれなかった、松本幸雄の天才的創造性!
試合中のとある場面…。「水面を意識したニジマスが回っていそうな雰囲気ですね。本来ならサーフェスクランクを引きたいところですが、この前、別の撮影で使って、ケースごと家に忘れてきちゃいました(笑)。なので、ボトム用クランクのリップを曲げ、水面を低速で引けるようにチューニングしちゃいますね」。
必要なルアーを忘れたら、手持ちを改造しちゃえばいいじゃない!?
ターボライターでリップの根元を熱し、水面を低速巻きで引けるように角度を微調整。時間の限られた試合中、松本さんはわずか数分でチューニングを完成。その手さばきはまさに神業だった!!
ターボライターでリップの根元を数秒間あぶり(表面を焦がさないこと)、樹脂が軟らかくなったところで指先でグッと押し曲げる。足元でアクションを見ながらリップの角度を調整する。ルアーの浮力を活かし、水面での水押し効果をより高めるため、フックを細軸タイプに交換した。
ベースは、クランキングゲームの定番であるマグナムクラピーDR(ラッキークラフト)。元々の基本設計が優れているからこそ、アングラーの創意工夫で改造してもアクションが崩れにくい。
誰にでもおすすめできるワケじゃない…重要なのは、その瞬間を楽しむこと!!
正直なところ、ルアーのチューニングは非常に難しい。改造に失敗すれば、そのルアーが元々持っている釣獲性能を大幅に低下させる原因にもなりかねない。
しかし、お気に入りのルアーを改造するのは面白い。フック交換などの簡単なものから、装備パーツの変更、ウエイトの増減、リップの調整。自分なりにルアーをいじるのは最高の体験だ。
竿先を立てながらの低速リトリーブ。「水面に引き波を立てて泳がせる。これはリップが大きいから、水面のゴミ(桜の花びら)を押しのけて泳いでくれる。想像以上に食いますね(笑)」。
ひらめきを大切に、思いついた自分を信じて釣りの可能性を楽しむ!
既製品のような完成度を求める必要はない。そもそも、それは無理な話だ。この場所、この状況、この誘いをしたときだけ釣れる、そんな“自分だけのルアー”が出来ればいい。自ら手を加えたルアーで魚が釣れたときのよろこびは格別だ。
抜群の魚影を誇るエリアトラウトでは、ルアー改造の効果を比較的簡単に体感できる。もちろん調整失敗の可能性はある。しかし、それでも自分の直感を信じて、試してみてはいかがだろう。『ルアーマガジン マス王』では、でかマスを釣るための達人たちの”直感”を完全収録! エキスパートたちの柔軟な思考法が垣間見れるぞ。
『ルアーマガジン マス王』第二特集”モンスタートラウト獲りの方程式:でかマス釣り”では、松本幸雄さんが八面六臂の大活躍! 松本ワールドを堪能されたし!
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