日本国内のみならず世界各国を股にかけて飛び回る、ルアマガ総合プロデューサー・マイケル野村。今回は旧知の仲であるプロガイド・近松卓二氏のボートに同船するために琵琶湖へ。台風明け大増水のコンディションの下、近松ガイドの導きによりマイケルはロクマルを釣り上げることができるのだろうか?
数々の珍エピソード、誰が呼んだか”G.O.M”(ゴッドオブモッテナイ)
知り合ったのは10年ぐらい前だと思うけど、その頃は「数人で歩いていても、なぜかコイツだけ酔っ払いに殴りかかられる」「おとなしい犬にいきなり噛みつかれた」「釣りは好きだけど腕はイマイチ」と、いじられ&モッテないキャラだった近松卓二君。その当時の彼のあだ名はG.O.M(ゴッドオブモッテナイ)。調子に乗ってステッカーまで作られてしまう始末でした(笑)。
そんな彼が3年ほど前に大阪に引っ越して、琵琶湖で開催されているバットネットで勝ちまくって、プロガイドとしても活動中だという。そんなわけで11月某日、彼のボートに同船することに。待ち合わせたマリーナには、レイドジャパンのラッピングボートが。「最近サポート受けることになったんすよ」。出世したなぁ。
船は古いが腕と装備は最新式
ボートは古めの2000年式プロクラフト(懐かしっ)だが、フロントデッキ&コンソールともにハミングバードとローランスHDSを搭載。エレキは琵琶湖ガイドの新定番ウルトレックス。最新式の魚探とエレキで、ディープのピンスポットを狙い撃ちするのが彼の得意技だ。
だけど朝イチはシャロー狙い。10月下旬の巨大台風の影響で大増水して、琵琶湖東岸のシャローが巻き物でアツいんですよ、と。いつもド沖でネコリグなことが多いので、岸沿い釣るのは久しぶりだ(笑)。
濁り気味で釣れそうなんだけど、チェイスどころか生命感は皆無。「マイコーさん、でっかいニゴイの死体が沈んでますよ・・・」。こりゃダメでしょってことで小一時間でディープエリアへ。
「出ればデカいっすよ」 その言葉どおり…⁉
とある流入河川のかなり沖でエンジンを切った近松君。魚探を見ながらエレキを踏んで、ピンを探す。水深は約12メートル。「川からの流れと湖流とがぶつかってます。ブレイクの底の部分に、流木とかが溜まりやすい。ここはロクマルよく出ますよ」。と、簡潔な説明とともに近松君はバトルホッグのヘビキャロをキャスト。俺も最初はヘビキャロだったけど、リーダー長くて投げづらいなぁ…とすぐにサーキットバイブの1オンスにチェンジ。
数キャスト目にグンっと重くなったけど、サーキットバイブが流木か何かに引っ掛かった。エレキで引っ掛かった真上まで移動してもらって、ロッドを軽くあおると外れた感触が。その直後、ゴゴゴン! と強烈な引きが…⁉
「あ、これたぶんコイだよコイw」(←俺のよく使うセリフ)
「いやいやいやいや、バスかもしれないんで慎重にお願いします、マイコーさん!」と近松君。すると、その「魚」が水面に姿を現した!
「ロクいってますよマイコーさんっ!」
“釣れた”場所を順番に回るだけじゃない
ここ数年は魚が全体的に巨大化してるせいか、琵琶湖で50アップは普通に釣れる気がします。だけど、なかなか手が届かない存在なのがロクマル。フロリダ州やテキサス州でちょいちょい釣ってるけど、実は琵琶湖では6年ぶり3尾目です。そんなロクマルがスタート1時間ちょいで釣れたので、その後はアタってもアワセが甘くて乗らなかったり、アタリ自体を見逃したりという体たらく(笑)。この日は40センチ弱を1尾追加して終了でした。「今日は渋すぎっす。こんな日だからロクマルが出たのかも」とは近松君。結構本気でやってたけど、終了間際にダウンショットで1尾という結果に。
見つけておいたピンスポットを順番に回っていくのではなく、地形変化やその日の湖流や水位まで考慮して場所を選び出して、常に場所の説明や釣り方を伝えてくれる近松君。船は古いけどリピーターが多いのは、デカいのを釣らせてくれるからだけでなく、バス釣りにかける彼の熱心さも理由のひとつでしょう。
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