自ら自然と直接向き合い、自然と一体になりながら美しい魚を追い求めるのが魅力の渓流釣り。一般的にはやや敷居が高いと思われがちだが、まずチャレンジしたいと思ったら、比較的釣りやすく人気の高いヤマメ釣りから始めるのがオススメ。その基本的な知識について、埼玉県熊谷市「プロショップオオツカ」スタッフの内藤努さんが連載解説する(全6回)。第2回は「ストーキング」について。
ひたすらに静かに徐々に魚に近づいていく「ストーキング」
ポイントの規模によって、遠くからキャストしつつ魚の反応を見ながら、ひたすらに静かに徐々に近づいていくような行動が「ストーキング」。川の状況がシビアになっていくにつれ、このストーキングが重要になります。
川の状況は、増水・平水・渇水というパターンに分けると分かりやすいです。
増水時には川の水、流れの芯が多く魚が定位できるポイントの自由度が大きくなりますが、一方で降雨の少なさによる渇水が続くと、魚が定位できるポイントは次第に点のようにピンスポット的に小さくなっていくんですね。小型・大型を問わずひとつのポイントでヤマメがピンスポットへ集まらざるをえないハイプレッシャー状態へと追い込まれていくんです。渇水時などの極端なハイプレッシャー時、このような時こそひたすらに静かにポイントへ近づくストーキングが有効なのです。
とはいえポイントが小さければ、移動を繰り返しては魚は釣れない。このような時は一度立ち位置を決めた後はほぼ移動せず、キャストの角度を変えることだけで攻め分けなければなりません。
ストーキングは淵が終わるヒラキのカタの部分が有効!
ストーキングは、淵があり、絞れて、浅い瀬が続き最後にカガミになっている所、つまり淵が終わるヒラキのカタの部分が有効ですね。この場所に着いているヤマメに上流側の淵頭に走られるのを防ぐためです。
カガミに着いている魚は非常に多いのですが、通称「見張り番」と呼ばれるくらい繊細な魚たちで、彼らに上流側へ走られると淵頭に着いている大型ヤマメも警戒して出てこなくなる。ポイント自体が潰れる可能性があるので、ストーキングからのアプローチでそれを防ぎます。
まず手前のカガミの部分を攻めて、釣れなくてもいいので、ヤマメに反応させ、下の瀬まで魚を落とすことを目的にします。大場所の少し手前からはストーキングを心がける、これが大事でしょう。
すべてのポイントでストーキングできればそれがベストですが、時間は限られているのでメリハリをつけた攻め方を心がけましょう。
ビギナー向けの渓流ヤマメ釣り入門第3回は、キャストの細かなコツについて解説します。
『ルアーマガジン・リバー』満を持して再始動! 12/21最新号発売!
スキップ ▼
渓流釣りファンのみなさん、お待たせいたしました! 『ルアーマガジン・リバー』はちょっとだけお休みをいただいていましたが、バッチリ再始動いたします! 最新号vol.43(2018年2月号)は12月21日発売予定。サクラマス、冬期釣り場、防寒、酒etc…。とにかく盛りだくさんな内容でお届けします!
第一特集:サクラマスの釣り方。
特集ページではサクラマスの釣りにフィーチャーしていきます。エキスパートたちのストイックな釣行記を始め、プラッギングやスプーニングのノウハウ。さらには、最新ギアや防寒ウエアのカタログも紹介していく予定です。難しい釣りというイメージが先行しがちな釣りですが、より分かりやすく、魅力的な内容でお送りすることをテーマにお届けします!
第二特集:冬期釣り場・C&Rガイド
オフシーズンとは言え、やっぱり渓流釣りがしたい! そんなアナタのために、まだまだ釣りが出来るフィールドとして、ニジマスを対象とした冬期釣り場やC&R(キャッチ&リリース)区間をメインにご紹介します。もちろんエキスパートの解説による釣り方のノウハウも一挙公開。自宅でメンテナンスに励むのもアリですが、やっぱり釣りができるんなら外に出なくちゃ!
『ルアーマガジン・リバー vol.43(2018年2月号)』のお求めは…
『ルアーマガジン・リバー vol.43』は12月21日(木)発売予定!(※一部地域除く) 価格は1,580円(税込)也。お求めは全国の釣具店や書店で! お近くのお店に置いていない場合は、そのお店でご注文いただくか、下記の販売サイトをご利用ください(1,000円以上お買上げで送料無料です)。
[釣りPLUS]>> HOME