2016年の晩秋を皮切りに、冬の霞ヶ浦水系を舞台にジャークベイトでグッドサイズを手にしたアングラーたちが、その釣果をSNSにアップして話題になった。その発信源の一人でありこの釣りの先駆者、W.B.S.で活躍するベテラン、”霞の鬼”こと赤羽修弥さんがセットした「冬ジャーク」タックルについて、ルアーマガジン編集長・松島が取材した。
冬ジャークタックルシステムは奥が深い
取材当日、赤羽さんがボートに積んでいたタックルは5セット。使うルアーに合わせてロッドを変えるだけでなく、ラインの素材や太さによってルアーの潜行深度や動きの質が変わるため、突き詰めていくとどうしても道具は増えていくのです。つまりそれだけ、奥の深いゲームだということなんですね。
【ロッド】上から順に、エアエッジ661M/MLB・E、スティーズ651MMHRBスペクター、ブレイゾン66M(プロト)/ジャークベイトに適しているのは、ミディアムクラスでティップからバットまできれいに曲がるパラボリック系のロッド。レングスは、ジャーク時に水面を叩かないものを選ぶこと。
リアグリップからグリップエンドまでの長さも大切。特に防寒で厚着になりがちな冬は、長すぎるとジャークした際にウェアに当たるなど邪魔になるからだ。
ラインの太さ違いで、エアエッジとスティーズスペクターは2セット用意。
【リール】すべてスティーズSV TW1V-H/ラインスラックを生かしてジャークするため、ギヤ比が高すぎると意図せずラインを巻き取りすぎてしまう嫌いがある。
赤羽さんが使用するのは、ギヤ比6.3のモデル。TWS+SVスプールは向かい風でも抵抗の大きいジャークベイトをバックラッシュせずにキャスト可能。この釣りにおいてトラブルレスのメリットはあまりにも大きい。
【ライン】潜行深度に影響を与えづらい点で、比重の大きいフロロカーボンを多用するが、冷え込みが厳しくなる年明け以降はフロロカーボンだと硬度が高い分ごわついてしまうこともあり、しなやかナイロンを起用する。
赤羽さんのチョイスは、フロロならスティーズフロロType-モンスター12~14ポンド、ナイロンはスティーズナイロンデュラブラ1500(プロト)の20ポンド(太いポンド数を選ぶのは伸びがないぶんロッドワークが伝わりやすいのと、根ズレに対応するため)。
いずれにせよラインは、狙うストラクチャーとトレースしたいレンジを考慮して太さを決める必要がある。細いほど抵抗が少ないぶん潜らせられるが、強度面でハンデを負うことになる(太ければこの逆)。
上記のタックルで、赤羽さんはどんな場所をどんなふうに狙っていくのか? 使用するジャークベイトは? 『ルアーマガジン2018年2月号』の特集「タフを打破する新定番」にてさらに深く掘り下げているので、気になるアナタはぜひご一読を!
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