春バス釣りの定番と言えば、爆風に向かって投げまくるビッグミノーパターン。しかしその裏には、真逆とも言える春のストロングパターンが存在していた! 近年話題となっているそのパターンの正体は、ライトリグを使ったフィネスフィッシング。しかしてそのキーワードは”シラウオ”。霞ヶ浦水系をベースに活躍するアングラー・馬場拓也氏に、シラウオパターンの秘密を解説願った。
「シラウオパターン」とはライトリグを使った釣り
「話題のシラウオパターンとは、言わばビッグミノーパターンの裏をつく、ライトリグを使った釣りのこと」と語る馬場さん。
「自分がおススメしているリグはシザーコームのジグヘッドリグ。これを何もない湖面に投げて釣るので、気分はアジングです(笑)」
馬場さんはこのリグをシラウオが集まる場所に投げ、緩やかなリフト&フォールで釣ってくるのだが、最大のポイントは、”シラウオの力を借りる”ことにあるのだとか。
シラウオの力を借りる?
「こんなライトリグで、しかもクリア系のカラーだと、アピール力が不足しているのではないかと思われるかと思います。ですが、そこはシラウオの力を借りるのであまり問題ではありません」
そこにはいくつかの理由が隠されていた。
理由その1:春のシラウオは集団で泳いでいる
「春のシラウオは産卵のために岸近くにやってきます。そして産卵行動のために固まって、絡み合うように群れて泳いでいることが多いんです。そこでシザーコームのジグヘッドリグには、そんなシラウオの習性に合わせたセッティングを施します。つまり、泳がせた時に、リグを中心にシラウオが群れてくれるようなセッティングになっているんです」
理由その2:バスはシラウオを群れごと食べている
「シラウオはあまり遊泳力が高くないとされており、しかも集団で泳いでいる。バスからすれば、一口で沢山食べられる御馳走なんですよ」
「バスにとっても一度にたくさん食べられる群れの方がお腹を満たしやすいし、きっと見つけやすい。シラウオパターンはシラウオの力を借りた”天然のアラバマリグ”みたいなものなんです」
シラウオパターンに”スレ”はない!?
「実は年々、春のビッグミノーパターンの威力が弱まっているようです。ですが、この”シラウオパターン”が効かなくなることはほぼないのではないかと。その理由は、このパターンがシラウオの力を借りるという点にあります」
「とにかく春のシラウオは、このシザーコームにスレることなくきっと毎年群れてくれるはずです。なぜなら、シラウオは1年で寿命を遂げる”一年魚”だから。よって、毎年新しいシラウオ達がシザーコームに絡み付いてくるだろうと考えられます」
「バスがこのシラウオを食べなくなるということはあるでしょうか? バスがシラウオ自体にスレてしまわない限り、この”シラウオパターン”は永久に不滅だと考えます!」
半信半疑の編集部員がシラウオパターンを試してみた
シラウオパターンで次々に良型のバスを釣っている馬場さん(バス以外も釣れるのが地味に楽しそう)。そこで半信半疑の編集部員も試したところ…、
編集部員の感想としては、「ライトリグとはいえ釣りのテンポが案外早く、アタリも明確に出るため集中して続けやすい」といった感じ。泳がせるレンジもシビアではないし、動かし方も割とひとそれぞれでもOK。
この春のイチオシにして、未来永劫(!?)の春のストロングパターン「シラウオパターン」をぜひお試しあれ!!
春のバス釣りに強力無比なこのシラウオパターン、『ルアーマガジン2018年5月号』に掲載の「シラウオパターン本気解説 〜ババタクベイト論・カスミ随一のフィネステク〜」にて、リグの詳細やおススメタックル、シラウオの探し方等をさらに詳しく掘り下げている。気になる方は要チェックだ!!
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『ルアーマガジン2018年5月号』をざっくり紹介すると…
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特集:春フィネス
01 イトウタクミのなぜなぜくん〜青木大介のフィネスを暴け!〜【新企画】
02 “フィネスの真髄” 春のフィネス、不変の法則:今江克隆
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05 ババタクベイト論・カスミ随一のフィネステク シラウオパターン本気解説:馬場拓也
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国内でもアメリカでも旬な情報を追いかけて取材!
◆B.A.S.S.エリート第1戦優勝記念スペシャルインタビュー「一番大事なのは次の試合」大森貴洋 in フロリダ
◆アメリカ北部 でかスモールを求めて:ビッグベイター・オリバーのフィネス戦略
◆特命釣行R:奥田学 in 三島湖(千葉県)
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