『ルアーマガジン』長期連載中の「一刀両断」でおなじみ、菊元俊文氏。彼をして「ルアーに衝撃を受けたのは久しぶりですわ」と言わしめたマグナムベイトが『バラム300(マドネスジャパン)』だ。その惚れ込みように至っては、エバーグリーンインターナショナルから今季3色の“菊元オリジナルカラー”を発売するほど。話題の多連結マグナムベイトを菊元氏はどう使うのか? 釣行取材中に繰り出したワザをご紹介しよう!!
巨バスを狂わせるエイト・トラップ!!
それこそ菊元さんのフェイスブックにアップされた動画や、バラム300の産みの親であるサタン島田さんのYouTube映像を見て、衝撃を受けた人も多いのでは?
ボート縁で、ロッドで8の字を描くように超高速でルアーを動かし、ビッグフィッシュをバイトさせてしまうシーンには愕然としてしまいます。
この「エイト・トラップ」は、8の字メソッドとしてシーバスなどソルトウォーターゲームで知られたテクニック。それをなんとバスに対し、しかもマグナムベイトで実践してしまうという…。
「バラムは、エイト・トラップがバスにも有効であることを初めて証明したルアーちゃうかな」と菊元さん。
エイト・トラップで一旦スイッチが入ってしまったバスは、ボートもアングラーもまったく気にならなくなってしまうという事実。
クリアレイクではファイト中に、あわよくばエサを横取りしようと他のバスが追ってくるケースがありますよね。そのなかには普段ルアーには絶対に口を使わないような巨大なバスがいることもあり、エイト・トラップで1尾掛けた後のファイト中にそうした個体の競争心をあおり、ダブルヒットに結びつけられるのではないかと菊元さんは考えているそうです。
全長30センチ、3フックのバラムならそれが可能だというわけですが、ロクマルクラスのダブルヒット…想像するだけで興奮しちゃいますね!!
実際、釣れるサイズがハンパじゃない!!
そのサイズゆえ、そもそもでかいバスしか食えません(笑)。
こちら↓は4月15日、奈良県・池原ダムにて菊元さんがエイト・トラップでキャッチした61センチ、3870グラム!!(先に紹介した動画の魚がコレ)。当日は58センチと53センチも含め計4尾のバラムを手にしたそうです。
さらに!!
4月25日には64センチ、4780グラムのバスをゲットした菊元さん!! 10パウンダーですよ!!
メインのワザ!!
とはいえ、エイト・トラップはある意味特殊なテクニック。基本的には、チェイスしてきたバスをUターンさせずにバイトに持ち込むための技術なんですね。あまりにもインパクトが強すぎて、ついついその部分だけに注目してしまいがちですが、それこそ橋脚の壁や、垂直岩盤など直線的なストレッチでいきなり8の字を描きはじめたりはしません。
そういった場所でのアプローチは、ほぼすべてキャスト&超高速リトリーブ!!
トゥイッチやジャークなど、ロッドワークはいっさい加えません。
ビッグベイトというと、スローに巻いて、バスに気付かせて、寄せて食わせるイメージが強かったのですが、菊元さんがバラムを巻く速さはルアーを回収するときよりも速いくらい。
ただし、ストラクチャーの角などここぞというスポットを通過させる際は、バラムがそこに差し掛かる前に徐々に巻き速度を遅くしてステイ、ゆら~っとナチュラルな、バラムの惰性で誘うのが効果的だとのことでした(惰性で角を通過してしまわないように注意)。
お試しあれ!!
って、バラム300、すでに入手困難なようですが…( ̄Д ̄;;
ちなみに、エバーグリーンから発売される『バラム300・エバーグリーンスペシャルエディション』は以下の3色です!!
そそりますね~!!
今回のロケではバスのレンジが深く、残念ながらバラム300への強烈なバイトの瞬間を目の当たりにすることはできなかった。が、その場に応じたビッグベイトパターンを構築してしまう菊元さん、サスガのひと言!! その詳しい模様は『ルアーマガジン2018年6月号』巻頭に掲載。ビッグベイトやマグナムベイトを使いこなすために必要なタックルをはじめ、バラム以外にも菊元さん愛用のルアーたちをカタログ的にズラリと紹介した「THE SOUL OF BIGBAIT GAME“入魂の一投”」。ぜひご一読を!!