日本全体の少子高齢化社会が進む中、釣り業界および釣りをレジャーとして楽しむ層もその影響を否応なく受けつつある昨今。そんな現状を憂いたルアマガファミリー・O木が、新世代のソルトアングラー発掘を目指し立ち上がった。自身が注目する若手アングラーのプライベートフィッシングに同行し、その魅力を広く世に発信。ソルトファンおよびソルト業界(特にルアマガソルト・N川編集長)に猛烈アピールを試みる。その最初のターゲットは安田ヒロキ氏。横須賀にてサーフメバルに赴いた模様をお届けする。
〈前のページ(1/2)ソルトアングラー・安田ヒロキという男|さぁ、その実力を魅せてもらおうか〉
安田流ルアーセレクト、”魚からの見え方”を意識する!?
安田「僕はメバルだけでなくシーバスでもやるのですが、ルアーカラーをチョイスするときは、昼でも夜でも空に向けてルアーを持って、下から見上げてカラーを選びます。満月でこれだったら光るな、これだったら光らないでシルエットがぼやけるな~、など。上から太陽が当たったり月明かりが当たったりと、自分の”目”で見ながら仮想魚としてカラーをチョイスしてますね」
安田「魚の色って、基本的に背中が黒くてお腹が白い。魚の本来の色は、外敵などから一番見にくい色になってるんです。メバルは捕食の際などは上を向いて、魚を下から見てステイする魚。目がいいのでバイトする前からルアーが見えていると思われます。それを踏まえながらも、まずナチュラルなクリアカラーとシルエットがはっきり出るマットカラーの両極端の両方を投げます。クリアでバイトが出て、マットでバイトが出ない場合はクリアカラーをベースにカラーをローテ。逆にマットでバイトがでた場合は下からシルエットがはっきりする色でローテします。どちらが魚に辿り着きやすいかを見極めながら」
安田「今晩は大潮満月なので、クリアカラーからの表層系ルアーから入り、シルエットの出るカラー、パール系のぼやけるカラー、そしてレンジを下げたパンチラインのクリアカラーからシルエットの出るカラーとローテーションしていきました。ルアーのセレクトはあくまでルアーを泳がせるレンジと見え方を織り交ぜたローテーションです」
O木「ボラカラーはナチュラルではないの?」
安田「ボラカラーはお腹が白くシルエットはぼやけるのですが、側面の黒っぽい鱗の模様がシルエットをはっきり見せるのでローリングすると白黒の明滅効果を生んでしまう。意外と目立つカラーなんですよ」
安田「僕のルアーローテは、ルアーのカラーよりも魚からの見え方を意識しています。時にはルアーをスマホのカメラでモノクロ写真を撮って、どう見えるのかを確認したりもしますよ!」
ちなみに今回の釣行で安田君が使ったルアーは、
・メバカーム60(アムズデザイン)
・パンチライン60/45(アピア)
・ハイドロアッパー55S(アピア)
・サスケ50(アムズデザイン)
・ビートイート55S(バスデイ)
詳しくは下の記事をご覧あれ!
その後、セカンドスポットで良型メバルをゲット!
その後、バイトが遠くなったこともあり、次のポイントへ移動。外海に一番近いサーフで上げ潮が効きやすく、シャローとディープのブレイクに潮の流れが良く当たる一級ポイントで、良サイズを狙えるとのこと。
目指すポイントには残念ながら先行者がいたため、本命ポイントより少し離れた場所にて実釣開始。間もなく先行者が去った後に本命のポイントに入ると、早速バイトが!
安田「めっちゃアタる! しかも流れが当たるピンスポット!」
5バイト、2ヒット、足元バラシの後に…、ナイスサイズ27cmのメバルをゲット!!!
安田「キャストをする前に、流れがぶつかって波が立たない流速の変化があるピンスポットが見えたので、ハイドロアッパー55Sで表層をチェックしたのち、パンチライン60でレンジを落としました。すると一気に当たるようになりましたね!」
さすが、”独占”チャンプは伊達じゃない!!
実釣後インタビュー ~これから”安田ヒロキ”が目指すもの~
実釣結果は、安田君がナイスサイズのメバルをキャッチ、O木も無事にメバルを得て、大満足にて終了。気分は上々な帰りの車中、安田君に今後どのようなアングラーになりたいか、ズバリ聞いてみた。
安田「先日28歳になり、20代もあと2年になりました。今、ソルトフィッシング業界で同年代がメディアに出ているのは多くないのですが、現在最前線で活躍されている大野ゆうきさん、井上友樹さんに継ぐ次の世代が自分たちだと思っています。その世代の中でしっかり実力をつけ、知名度も上げていきたいですね。シーバスをやってるどの地域の人からも”安田ヒロキ”というアングラーを認知してもらえるように。そしてソルトアングラーとして最前線で活躍できればと思っています。
もちろん『ルアマガソルト』の表紙も狙ってますよ笑
あとは若い世代のアングラーをもっと増やしたいですね。その世代に釣りの楽しさをもっと伝えていければと思います。若い人達にとって釣りが身近なアウトドアアクティビティとして楽しめるように、またスタイリッシュに魅せられないか、今試行錯誤してます!」
安田君は、初めて釣具メーカーと契約したのが何と17歳! すでに10年以上釣具業界に携わる若きベテランもある。彼と今回一緒に釣りをしてみて、釣りの技術や経験値は相当高いということが分かった。
まだまだ引き出しが多く、今回の釣行だけで彼の魅力を伝えきれたとは思えないので、次はぜひシーバスでそのスキルを見てみたい!!
そして、彼が最も得意とする「バイブレーションメソッド」。実に気になります・・・・・↓↓
今回の安田さんを筆頭に、まだまだ他にも若いアングラーを発掘したいので、我こそはという人は志願をお待ちしております笑笑(できればO木の年代近辺・30前後でww)