「トップの釣りがもっともエキサイティングになるのは、まさにこれからのポストスポーン期です!!」。こう明言する川村光大郎氏が、多用するトップウォータープラグのジャンルのひとつとして挙げたのが”羽根モノ”。今回は川村氏愛用の一軍ラインナップを公開! さらに特典として、ルアーマガジン本誌に掲載できなかった川村氏釣行取材写真の一部もお届けする。
この時期にトップウォータープラグが釣れるワケ
地域や標高によってズレはありますが、バスの産卵はだいたい4~6月に行われます。そして産卵が終わったあと、オスは卵や稚魚を外敵から守るため産卵床に残り、メスは産卵床から離れ、体力の回復をはかりながらエサを摂り始めるのがこの時期の行動パターン。
そんなお疲れのメスにとって、水温が上昇する表層は居心地がいいのか、あるいは労せず捕食できる昆虫やカエルが落ちてくるのを期待できるからか、水面下の浅いレンジにボケっと浮いている姿を見かけるようになります。
「一年で一番“見えバス”が多くなるのがこの時期。それはクリアな湖だけではなく、僕のホームグラウンドである霞ヶ浦水系のような濁ったフィールドでも例外でありません。つまり、バスと水面との距離が近くなる。だから必然的にトップウォータープラグが有効になってくるんです」と川村さん。
彼のトップウォータープラグの引き出しはいろいろありますが、ここでは羽根モノに絞って紹介しましょう。
川村的羽根モノセレクトその1:レゼルブ[ディスタイル]
「去年、もっとも衝撃を受けたルアーのひとつです。僕が使う羽根モノのなかでもっともアピール力が弱いため、バスとの距離が近い(=浅い・狭い)こと、もしくは水がクリアであることが起用する条件。ゆっくり巻いても釣れますが、高速巻きによって強さを加味できる(速く巻いても強すぎない)のがこのルアーの凄いところ。イトフケを巻き取りながらシェイクして、虫系に近い波動で誘うこともあります」。
川村的羽根モノセレクトその2:デカダンストーイ[クワイエットファンク]
「弱すぎず、強すぎず、オールマイティな存在であり、ミディアム~ファストリトリーブで使用します。速く巻いてもバランスを崩さず、やや控えめかつ軽快なクロールアクションで泳ぎ切ってくれる。レゼルブを除いた、ボリュームのある3モデルのなかで、スピードで訴えたいならコレを使いますね。風の影響を受けない野池や流れの弱い水路に向いています」
川村的羽根モノセレクトその3:ダッジ[レイドジャパン]
「デッドスローリトリーブに特化=移動距離を抑えながらも極めてハイピッチなクロールアクションを発生するルアー。その特長を生かしたピンスポットでの誘いはもちろん、インレットや河川の流れを利用し、1ヵ所でクロールさせ続けるのも有効です。ボディサイズはここに挙げた4つのなかで一番大きいけれど、ハイプレッシャーに強いのも魅力です」
川村的羽根モノセレクトその4:ポンパドール[ジャッカル]
「スロー~ミディアムリトリーブで使用します。タイプ的にはデカダンスと近いイメージですがラトルインかつリアにペラが装着されているので、アピール力は圧倒的。広いストレッチを比較的早めにサーチできる一方で、ロッドアクションにより移動距離を抑えたがちゃがちゃと騒がしい首振りアクションで狭いスポットを攻めるのも有効なんです」
リールを巻いたときに水の抵抗を受ける2枚の羽根を装着しているため、他のルアーに比べると総じて巻きスピードがスローな羽根モノ。産卵後の、まだ体力が回復していないメスにも有効なので、ぜひ試してみてくださいね。
特典:ルアマガ本誌未掲載のコータローフォトアルバム!
ここで突然ですがオマケをばw 今回の川村さん釣行取材で撮影した大量の写真のうち、泣く泣くルアマガ本誌掲載を見送った数点について、この場で皆様にお届けします! 心から釣りを楽しむ川村さんの生き生きとした様子をお楽しみくださいませm(_ _)m
『ルアーマガジン2018年7月号』の巻頭では、「表層」と「波動」をテーマに、ここで紹介した羽根モノ以外にも、これからの時季に欠かせない川村さんの表層系選択肢を網羅!! なぜ、それを選ぶのか、どう使うのか、を詳しく解説。そちらもぜひご一読あれ!!
スキップ ▼
『ルアーマガジン2018年7月号』をざっくり紹介すると…
読者限定ふろく動画は菊元俊文さんのマグナムゲーム「THE SOUL OF BIGBAIT GAME“入魂の一投”」
ひたすら投げ続けても、バイトはおろかチェイスすら得られないこともあるのがビッグベイト。そのサイズゆえの強さは、いわば諸刃の剣なのだ。急激な水位上昇、晴天無風…ライトリグでさえ苦戦を強いられるような状況下で、菊元俊文さんが見出した答えとは?
総力特集:キーワードは表層と波動
01:川村光大郎【語り下ろし】多角的バイトトリガー“強弱兼備”の選択肢
02:スパイベイティングという新潮流: 北大祐×ステルスペッパー/西島高志×スピンベイト/草深幸範×スパイベイト
03:水面ゼロ距離アクションでスレバス獲り 羽生和人 in 亀山ダム
04:表層のオキテ&波動のヒント 松本幸雄 in 三島ダム
05:カワシマ的6大切り札表層パターン! 川島勉
06:奇跡を呼ぶ、新たなる波動の証明 玉置証
特別企画は「陸王」に「バスキャットオープン」!
・2018陸王第1戦:伊藤巧vs北大祐 in 日指ダム(大分県)
・バスキャットオープン2018:川村×草深・チームジャパン奮闘記!in ノーフォークレイク(アーカンソー州・ミズーリ州)
『ルアーマガジン2018年7月号』のお求めは…
『ルアーマガジン』は毎月26日発売です!(一部地域除く) 6月号は特別定価840円(税込)!お求めは全国の釣具店や書店で! お近くのお店に置いていない場合は、そのお店でご注文いただくか、弊社販売サイト「NAIGAI SHOP」をご利用ください(1,000円以上お買上げで送料無料)。