「釣れる魚はなんでも釣る。釣れない魚はなんとかして釣る」をモットーに、魚を求めて東西南北どこへでも行きまくる道具道楽アングラー”やまけん”氏による連載企画「無節操アングラーやまけんの”釣りに行ってもいい?”」。今回は、2018年2月にやまけんが沖縄で釣りをしたときのエピソードをお届けする。南国ゆえ大物狙いのイメージが強いが、ルアーを使った沖縄ならではの五目釣り=ライトソルトフィッシングが思いのほか楽しいらしい。さてどんな魚が釣れるやら?
2月初旬、沖縄はとんでもなく寒かった。
2月初旬、東京からの飛行機に大荷物とともに乗り込んだ根っからの東京人・やまけん。“沖縄で釣り”というだけでかなり浮かれていた。白い雲がポカンと浮かぶ空、南国ムード満点の青い海、そして珊瑚で真っ白な砂浜・・・。完璧な南の島でのゆったりとしたライトソルトゲーム。楽しくないワケがない!
…が、飛行機が那覇空港に降り立つと・・・、
あ、あれ…? 寒くないぃ!?
どんよりと立ち込めた雲、時折冷たい雨。待ちゆく人はダウンジャケットを着込み寒さに背中を丸めている!? そう、運悪く到着からがっつりと異常低温(涙) そりゃもう地元新聞に「異常低温に注意」と載るくらいの・・・。
そんななか、沖縄在住のイラストレーター時川真一(トキシン)さんに案内いただいて、沖縄五目ライトソルトフィッシングがスタートしたのでした。
寒くても熱い!沖縄堤防ランガン!
実釣初日も朝から雨。
「沖縄の魚は寒いと死んじゃうんですよ〜」なんて冗談なのか本気なのかわからない情報を得ながら最初のポイントへ。駐車スペースにて沖縄で「APO! lures」というルアーメーカーを運営されている高木由隆さんとも合流。
頼もしいロコお二人にいろいろと聞きつつキャスト開始。
「さすがにこの寒さだと厳しいですね〜」なんて言いながらキャストしていると、さっそく2.5gジグヘッドワームにコツコツと魚信!
記念すべき沖縄1尾目は・・・、か、怪獣?
さて、次のポイントは河口から少し入った汽水域。ゆっくりと流れるアウトサイドベンドで高木さんのロッドが大きく曲がっている!
さすが沖縄、いきなり色々釣れて面白い!
移動して大きな堤防を歩いているとクリアな海の中で何やらギラギラ。
出ました!ライトソルト代表ターゲット「メッキ」! ハードプラグやトップウォーターにも反応してくれて、めちゃめちゃ強い引きで楽しませてくれるライトソルト界のエースは、沖縄でも揺るがない貫禄でした。
晴れたよ!こうでなきゃ!!
そして翌日。少し雲が多いものの、晴れ間も出てやっと南国らしい天気に。橋でつながった小さな島から釣りスタートです。
本命はこの釣り!リーフフィッシング!
沖縄ライトソルトゲームの大本命はこの釣り! 広大なフラットリーフにウェーダーで立ち込んでのリーフフィッシングです。
潮が引けば引くほど、どんどん現れる新たなポイント。
リーフの隙間に潜む魚にルアーで挑むこの釣りは、景色の気持ち良さも相まって本当に最高です!
根魚系の魚が多くヒットするリーフの釣りですが、 5〜7g程度のスプーンを遠投してスイミングさせるのがパターン。ボトムを小突く釣りではなく、ルアーをリーフの隙間や上を泳がせるのがコツです。
この釣りは楽しい!
心の底からそう思えるリーフフィッシングで締めくくり、沖縄五目ライトソルトの旅は終わったのでした。
次はもうちょっといい天気な時に行きた〜い!(笑)
今回使用したタックルは…?
時川真一さん
ロッド:JetSetter 60ST SHINOBI SPECIAL[ジェットスロウ]
リール:TU-01[TRY-ANGLE]
やまけん
ロッド:月下美人 AGS AJING 610L-S[DAIWA]
リール:月下美人AIR[DAIWA]
やまけんオススメの沖縄ライトソルト向けタックルは…?
1000番〜2000番の小型スピニングリール
6〜7ft程度のロッド(10g程度まで背負えると良し)
ラインはナイロン6lb前後か、PE0.6号にフロロリーダー8lb前後
リーフでの釣りは岩にこすれるのでリーダーは太めに。
スプーン5〜7g
ジグヘッド2〜4g+ワーム
プラグ5cm〜7cm
…といった感じでしょうか。
メッキ釣りはトップが面白いので、小型のペンシルやポッパーをお忘れなく!