レンタルボートの後部に取り付けて船体の安定感を高める「ボートラダー」。ボート前方の動力部・フットコンエレキを使って操船する際に、ボート後方が慣性で横滑りするのを防ぐという、重要な役割を担っている。だがこのアイテム、市販品を購入するとなるとそれなりにお値段が張るもの。そこでDIY好きのルアマガファミリー・フクシゲが、”お安くお手軽”な自作に挑戦! まずは材料準備編からご紹介する。
前回作ったライブウェルを実戦デビューさせてみた
ども。不器用なのに物作りが好きなフクシゲです。
前回(2017年10月13日更新分)はライブウェル(生け簀)を作ってみまして、そいつが初めて活躍したのが先日行われたメディアウォーズでした。
実戦デビューしたものの、最高に調子が良かったぜ!! というわけでもなく。実は排水が追い付かず、オーバーフローしてしまいまして…。
製作方法の都合上、穴の系を大きくしたくないので、排水口側にもう一つポンプを付けることにしましたwwww これなら内部循環仕様にも簡単対応!?
今回はレンタルボート用「ボートラダー」作りに挑戦!
さて話は変わって、今回はレンタルボートの後部に取り付ける「ボートラダー」を自作してみます。
前回に引き続き、
・ホームセンターで買えるものだけで作る(お手軽感!!)
・製作費を抑える(市販品よりは安くしたい)
・溶接や接着はナシ!(お手軽感+α)
といったポイントを意識して製作したいと思います。
簡単な構造だからこそお手軽に作ってみる!!
そもそもレンタルボートで使うボートラダーとはどんなものなのかを説明します。
基本的には下のイラストのように、ラダーの本体とも言える板の部分、ボートに固定する取り付け部分、そしてこの2つを繋げる棒の3つから成り立っています。
一見するとシンプルな構造ですが、ボートの後部に取り付けると、操船しやすくなるという優れモノ!!
フットコンエレキでは前方が動力部となり、ボート後方は前方に引っ張られるようにして動きます。直進する際には気にすることでもないのですが、曲がる際には船首を任意の方向に向けても、後方が慣性で横滑りしてしまいます。
そこで、ボート後方に横方向への抵抗をプラスし、この横滑りを防ごうというアイテムがボートラダーなのです。
しかしながらこのアイテム、買うとなると案外お値段が高い…。というのも、自作するにあたって気付かされたのが、
・強度を出すのが難しい(加工に難あり)
・取り付け部分の構造が複雑(こちらに関しても強度面の心配があったり)
というハードル。
溶接して強度も出して、専用の取り付け機構を持たせて…となると、どうしても相応の値段になってしまうようです。
そこで自作するにあたっては、上記のハードルを無視!!
あくまでも”お手軽”に、そして”低価格”にラダーの効果が実感できるアイテムを作ることを目指しました。
まずは材料を準備!!
それではまず、作るための材料から。
まず用意するのは、ラダーの板の部分となるアルミ合金板。25センチ四方で厚さは1ミリ。
加工のしやすさとそれなりの強度を考慮してこれをチョイスしました。
そしてこれを支える棒部分には30型フラットバー(縦穴)と呼ばれる金物を採用。
これはスチールラック製作に使われるアイテムで、様々な形や長さがあるのが特徴。1本だけではさすがに強度が心もとないのと、ある機構(後述)のため2本用意しました。長さは60センチです。
続いて用意するのが、これまたスチールラック用の金物・40型アングル(横穴)の30センチ。
先ほどのフラットバーが直角に曲がったような形状。これが使われたスチールラックを見たことがある人も多いのでは? こちらも2つ用意します。
そしてこれらを組み立てるために使用するのは、これまたスチールラック製作用の六角ボルトナット。
ボルト&ナットがセットになって20個入りのお得感! このアイテムについては、穴の大きさに合えば何でもいいと思います。福重は20ミリのボルトを買っておりますが、もう少し短いものでも大丈夫そうです。
そして取り付け機構の要・クランプ(75ミリ)
ちなみに買ってすぐの状態では穴はありません(新品状態の写真を撮り忘れました…滝汗)。
そして鍋ネジを1本。
こちらはアングルの穴の径であるM6サイズをチョイス。長さは80ミリ(実際はもっと短くても大丈夫だったというオチですが)。
以上の素材の合計金額は・・・
アルミ合金版・・・627円
フラットバー・・・237円×2
アングル・・・237円×2
ボルト&ナット・・・351円
クランプ・・・368円×2
鍋ネジ・・・77円
2,739円
なんと3,000円を切りました!! お安いっ! 続いては作り方へ ↓
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