ターゲットのSwitchを入れる”デュオ”のルアーの真髄【NIPPON QUALITYによる製造技術】



ルアーフィッシング文化が根ざして久しい。ルアー製造技術も進歩し、多数のメーカーが日本中の釣り人を盛り上げている。
その中で、国産=「NIPPON QUALITY」を掲げ、クラシカルなハンドカービングや、最先端の精密デジタル機器による加工技術を有し、モールド技術の先端を追求するのが「デュオ」だ。
イノベーターであり、クリエイターであるアングラーが工程の多くに携わることで、研究と検証が積み重なり、クオリティーの高いルアーが作り上げられていく。
デュオをデュオたらしめる誇りとは、このルアー作りにかける熱量とそれを実現できる技術にある。

デュオの技術力=「NIPPON QUALITY」

株式会社デュオ本社:〒421-0201 静岡県焼津市上小杉701

国内の釣り具メーカーの多くは製造を外部に委託しているファブレスメーカーである。しかし、デュオは社内に工場を持ち、全行程を自社内で完結させることができる。デュオがそうした形態を選んだ理由は、端的に言えば「それでしか表現できないルアーがあるため」だ。

安達政弘社長はこう述べている。

「デュオのルアーは”ターゲットのSwitchを入れる”ことについては、絶対の自信がある」

職人の高度な技術による製造のクオリティー、そして現場で実釣テストを繰り返すプロアングラーからのフィードバック。自社内で完結させることで、チームワークはより一層濃いものとなり、上質なルアーが生まれる。

プラグの製造工程

1 組み付け

ABS樹脂を原料に成形されたボディの内部にパーツを組み込んでいく。パーツは、ダルマピンや遠心鋳造樹で製造されたウエイトなど。

2 接着

溶剤接着と呼ばれる手法でボディの接着を行う。

3 固定

成型品をピンチで固定。治具を使わず、ピンチで固定するのは創業当初より変わらない。作業者の熟練を要する。

4 バリ取り

専用の刃物やサンドペーパーを用いてバリを取る。その後、55℃の温水に浸け気密検査を行う。温水で空気が膨張するため、接着面に異常があれば内部から空気が漏れ出す。

5 マスキング

リップがある場合、リップ部分をマスキングテープで覆う。4種類の幅のものを使い分ける。

6 ホログラム転写

特殊加工されたホログラムフィルムに熱と圧力を加えボディに転写。専用マスク治具を用い、部分的に転写するカラーもある。

7 塗装

塗装工程はすべて自社工場内の多数ある塗装ブース内で、手作業にて行われる。

8 目付・トップコート

目玉のデザインもすべてオリジナルデザイン。目付後、2液性のアクリルウレタン塗料でボディコーティングしていく。

9 針付・梱包

リングやフックを付けてパッケージに入れて完成。



ヒラメを、そしてアングラーを魅了する専用ルアー。堀田光哉プロを主軸とした「ビーチウォーカー」シリーズ

アレにも使える、コレにも使える、という汎用性の高いルアーは便利だ。しかし、デュオのこだわりのひとつは「専用」であるということ。

専門性を高めたものとして有名なのは、堀田光哉プロが中心人物として携わる「ビーチウォーカー」シリーズ。ヒラメ専用を謳うこのルアーシリーズは、ヒラメ釣りに必要な要素のみを研磨し、ヒット率を上げることに成功した。

堀田光哉(ほった・みつや)ヒラメをルアーで狙うスタイルを確立した元祖ヒラメハンター。全国各地のサーフへ足を運び、ヒラメを釣り上げる。

サーフでずらりと並ぶヒラメアングラーの多くは、タックルケースの中にビーチウォーカーシリーズを潜ませて釣行に臨んでいるのではないだろうか。

現在ビーチウォーカシリーズは、様々な状況に対応できるよう10種を超えるルアーがラインナップしている。

今秋テトラワークスシリーズからアジングワームがデビュー! クオリティーの高いルアーを生み出す現場力

デュオといえばプラグの印象が強いが、今秋には「テトラワークス」シリーズよりアジングワームがデビューする。これまでも、ブラックバスのレアリスシリーズや、ヒラメのビーチウォーカーブシリーズからワームは発売されているが、アジング用ワームは初めての挑戦となる。

萩原 徹 (はぎはら・とおる)テトラワークスブランドの責任者。アジングをはじめショアジギングやバスフィッシングの造詣も深い。

萩原「例えばこのマテリアル。柔らかすぎず、硬すぎずが理想です。硬すぎれば柔軟性に欠け、柔らかすぎればズレます。何回も何回も調整してきました。そうした調整を可能にするデュオの環境は、設備と能力の高いスタッフがいてこそだと思います」

製造現場と密着していることで、ミリ単位のサイズ調整や、カラーの微妙な変化、ラメの量などといった細かい注文に臨機応変に対応することができる。

今秋、アジングに精通した萩原さんの理想を叶えるワーム3種とジグヘッド1種がデビューする。

社内は超巨大テスト水槽が設置されている。まるで水族館のようなこの水槽でスイムチェックを行うことができる。こうした開発環境がある釣具メーカーは世界でも有数だろう。

企画から販売まで、すべての工程を自社で

1995年、静岡県焼津市にて創業したデュオ。当初は販売業のみであったが、現在では企画から製造、そして販売までひと通りの行程を自社で担い、バス&ソルトルアーの一大メーカーとなった。

魅力的なアイテムを生み出すその根幹には、卓越した技術を有するスタッフと、多くの知識と経験を有したアングラーの関わり、そしてそれらを実現することのできる環境にあると言えよう。
これからも、魚はもちろん、アングラーも魅了するデュオのルアーに期待したい。

DUO|NIPPON QUALITY – 完璧主義を貫く“純国産”ルアーメーカー「デュオ」公式Webサイトはこちら。duo-inc.co.jp