川村光大郎に学ぶ岸釣りの極意とは?【伊藤巧記者が体当たり取材!】



プロアングラーである伊藤巧が記者となり、プロ目線の細かい「なぜ?(Why)」を記事にするという『ルアーマガジン』連載企画「イトウタクミのなぜなぜくん」。2回目のゲストは岸釣りのスペシャリスト・川村光大郎氏だ! マイクロピッチシェイク、スナッグレスネコリグなど革新的な釣法を世に繰り出し、10年以上岸釣りの最先端を走り続けられる理由とは何なのか? 川村氏の岸釣りの極意を記者・タクミが”ナゼる”!

常に岸釣りの最先端を走る、川村光大郎の釣りを伊藤巧が観察!

今回の”なぜなぜくん”は、オカッパリを極めます!

こんにちは、伊藤巧です。前回から始まったこの企画ですが、意外にもおもしろかったという反響をいただきましてとてもうれしい限りです! 正直なところ記者としての仕事は初めてだったので、プロアングラーの釣りを丸一日観察できる楽しみとは裏腹に、うまく質問ができるのか、おもしろい記事が作れるのかという不安もありました。なので、皆さまに喜んでいただけたことで、より一層”なぜなぜ”に気合いを入れていきたいと思います(笑)。

そんな第2回のゲストですが、僕が学生の頃からオカッパリの最前線で活躍していたあの人! 僕がメディアに出るようになってからは良き先輩としていろんなアドバイスをくれ、今の自分の立場があるのはこの人のおかげといっても過言ではないほどの恩人、川村光大郎さんです。

【今回のゲスト】川村光大郎(かわむら・こうたろう)/業界を代表する岸釣りのスペシャリスト。釣りにかける情熱とエネルギーは底知れず、卓越したスキルの進化も止まらない。自身のブランド「ボトムアップ」を立ち上げ、これまでにないルアーを世に繰り出す。「タクミには陸王で2回も負けてるかんね! 聞くことなんてないんじゃないの? むしろ俺がなぜなぜしたいよ(笑)」

僕もコータローさんが出ていた誌面や映像をたくさん見て学んできましたが、おそらく日本のオカッパリシーンにおいてコータローさんのスタイルっていうのは最も多くのアングラーが参考にしてきたじゃないかなと思います。

その理由は、やっぱりとにかく釣る! 足場や道具、なにかと制限があるオカッパリにも関わらず、アイデアや工夫で不利である状況もアドバンテージにしてしまう。しかも、解説がとても丁寧だから、理解しやすくて真似してみたくなる。

その影響力がハンパじゃないんですが、逆に多くの人が共感しやすい釣りだからこそ、本来コータローさんが釣れる魚は減ってしまうはずなんです。

それでもコータローさんが10年以上オカッパリの最先端を走り続けてるっていうのは、本当にスゴイこと。その最大の理由は何なのか? 今後のオカッパリシーンでより多くの魚を釣るための秘訣を探っていきたいと思います!

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タクミ的ななぜなぜ(したい)ポイント
・流入河川の釣り方
・マイクロピッチシェイクのやり方
・スナッグレスネコリグの掛け方
・現場での発想や引き出し
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AM3:50 川村「オハヨー!!」僕も朝の集合時間は早い方ですが、コータローさんはもっと早い(笑)。でも、それだけ朝イチが大切だってことも感じますよね。

なぜ流入河川にこだわるの?

カスミ水系ではとくに流入河川で釣りしてることが多いイメージのコータローさん。僕は流入河川の釣りがすごく苦手だし、実は嫌い(笑)。なぜ流入河川の展開が多いんだろう?

川村「単純に『ここには絶対バスがいる』っていう状況下で、いろんなアプローチが試せたり、釣り人側が有利になる場所が好きだったの。ただそういう場所の魚ってやっぱりスレているわけで、それを試行錯誤してあの手この手でどうにか釣ることに特化したというスタイル的な背景があるかな。

あとは夏だからっていうのもあるし、夏以外では秋なんかもデカい魚が残りやすかったりするじゃない? やっぱり大きい魚を釣りたいという面でもついつい来ちゃうんだよね(笑)」

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流入河川のメリット・デメリット
【メリット】
・デカい魚を狙える
・爆発力がある
・水の入れ替わりが早い
・外しにくい(居つくバスがいる)
【デメリット】
・超ハイプレッシャー
・フィールド全体の状況が読みづらい
・流れがない時の難しさ
・アプローチが難しい
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伊藤「釣れたときのリターンは大きいけど、何よりネックなのはやっぱり超ハイプレッシャーであること。魚が賢すぎて、僕レベルの誘いでは『ここには魚がいないのでは…?』と思うくらい無視されることがほとんどです…(泣)」

苦手な流入河川の釣り。何かヒントを掴みたい!

カスミ水系ではとくに流入河川のイメージが強いコータローさん。実はここだけの話、僕は流入河川の釣りが苦手だし、嫌いなんです。

それは魚が賢すぎて僕には釣れないっていうのと、これまでにコータローさんと一緒にやったロケで何度も後ろから釣られるというトラウマ的な経験も大きいかも(笑)。

でもやっぱり釣れる魚のサイズはいいし、条件がハマればランカーラッシュの爆発力もあるのが流入河川。苦手な一方でちょっと憧れもあります。

そんなわけで、コータローさんの釣りを見てヒントを得ようと思ったわけです。

結果は予想通り、僕の”なぜなぜくん”が発動しまくりです(笑)。圧倒的キャスト数に、通すルアーの種類、そして気にしていることのレベルが細かすぎて…。



取材は爆釣!? ルアマガ本誌では誰でもできるマイクロピッチシェイクのコツも公開!

ついに伊藤巧もマイクロピッチシェイクを体得!? 

『ルアーマガジン2018年10月号』特集「天下無双の岸釣りスタイル2018」では、伊藤巧記者による「岸釣りの極意を学べ!」にて川村光大郎さんの岸釣りを詳しく解説。緻密なルアーセレクト、考え方、釣り方を解き明かすとともに、伝家の宝刀マイクロピッチシェイクについても徹底解剖している。すべての岸釣りアングラー必見!

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