『ルアーマガジン』&『釣りPLUS』連動企画の第3弾は、今話題の”DAIWA直行パック”をご紹介。ワームにフック、シンカーがセットになったオールインワン。竿とリールさえあれば、これひとつでいつでもどこでもバス釣りが楽しめる! しかも、価格はワンコイン! ビギナーの方はお試しに、本格派はいざという時のために常備しておくのもおすすめだ。実釣および解説は、お馴染みのDAIWAWORKS・佐々木勝也氏がお届けする。
いざという時のために持っておきたい即効性の常備薬!
例えば、家族旅行。パックロッドとリールは何とかバッグに忍び込ませたが…。
例えば、出張。いつもの大きなルアーバッグを持って行くわけにはいかない…。
例えば、ストロングな釣りをメインにする方。現場はまさかの超タフで…。
今回は、そんな貴方の強い味方となる便利なセット『DAIWA直行パック』をご紹介。
セット内容はワーム4本に、フックとシンカーが2個ずつ。これさえあれば、ちょっとした隙間時間にサクッとバス釣りを楽しめるし、他のルアーに手を出すことなく集中することも可能。結果として存分な釣果を導き出すことにも繋がるかもしれない。
もちろんバス釣りを始めたばかりのビギナーさんにはお助けセットとしてもお役立ち。
例えば、ネコリグやダウンショットリグってどんなリグなんだろう…って方。
例えば、それぞれどうセットすればいいんだろう…って方。
例えば、スピニングタックルしか持ってないんだけど…って方。
時にスタメン、時にサブ。人によって楽しみ方は様々だが、1パック持っておくだけでバス釣りの幅が広がっていくことは間違いないだろう。
佐々木さんなら、直行パックでどんな活用法を?
さて、実釣解説はお馴染みの佐々木勝也さん。DAIWA直行パックをどう活用しているのか、まずは聞いてみた。
「僕の場合は、たまーにですけど、ルアーを収納したバッグは常に携行しているものの、シンカーやフックのケースをなぜか車に置いてきちゃった…なんて時に便利ですね。かなりの距離を歩いていたら、車まで戻るのが大変ですし(笑)」
バッグに収納した数々のワームパックの中に、ひとつだけでもDAIWA直行パックがあれば、いざという時に便利。今回は使うことがなかったとしても、いつか訪れる(かもしれない?)非常事態に備えて常備しておくのも手だろう。
「ベテランの皆さんならご存知のDAIWA定番ワームである『ネコストレート5インチ』と『スキニーカーリー2.5インチ』という2タイプが選べ、しかも各4色セットってところもうれしいですよね」
1パックに各ワームが4色。A・B・Cと3つのアソートからお好みのカラーを選ぶことが可能。各アソート共に、釣り場毎のあらゆる水質やベイトにマッチできるようナチュラル系からアピール系まで厳選した組み合わせになっている点にも注目だ。
「フックは驚異の貫通力を発揮するDAIWAオリジナルのSaqSas(サクサス)フックが各2個入り。フッキングに不慣れな方でもバスの口元をガッチリと捕らえることができますよ」
フックは盤石。各シンカーは誰でも投げやすく、底を取りやすい標準的な重量が各2個セット。あらゆる状況を想定した抜かりのないセット内容になっている。
「ひとつだけ気がかりなのは各リグのセッティング方法。ベテランの皆さんはご存知でしょうけど、バス釣りを始めたばかりの方は意外と知らないこともあるかと思います」
次の項では、ネコリグ及びダウンショットリグのセッティング方法について解説していこう。
ビギナーの方はここをチェック!〈ネコストレート5インチ直行パック×ネコリグ編〉
●ワーム:スキニーカーリー2.5インチ×4本入●カラー:アソートA(グリーンパンプキン・サマークロー・ワカサギ・霞ジンゴローム)、アソートB(=写真、グリーンパンプキン・ライムチャート・モエビ・シナモングリーンフレーク)、アソートC(グリーンパンプキン・ウォーターメロン・グリパンオレンジ・ブラック)●フック:SaqSasフック(♯3/ナイロンガード付き)×2個●シンカー:鉛製ネイルシンカー(3/64オンス=約1.3グラム)×2個●価格:500円(税抜き)
まずは『ネコストレート5インチ直行パック』。こちらはネコリグでの使用を前提としたセット内容だ。
「こちらは特に難しいことはありません。まずはワーム(=ネコストレート)の頭にネイルシンカーを差し込みます」
「ネイルシンカーは頭から少しだけ出したままにするか、完全に埋め込むかはお好みで。僕は少しだけ出す派です」
ワームが頭を下にして着底した際に、シンカーが底にある何らかの障害物に接触しやすく、ワームが不規則なアクションを生み出しやすいのがその理由。一方で、完全に埋め込めばフルキャストした際でも抜けにくい。使い込んでいくうちに自分の好みを見つけていきたい。
「フックはハチマキ部分(*ワーム前寄りの凹凸がない部分)に差し込みます。頭方向からハリ先を刺し、ワーム径の中心くらいまで差し込んだら、後ろ方向から抜きます」
いわゆる「タテ刺し」と呼ばれる方法。ワームが進む方向とは反対にハリ先があるため、障害物周りを通過する際にも根がかりが少ないのがメリットだ。
佐々木さんの場合、ワームのサイドからサイドへとフックを抜く「ヨコ刺し」は、「中層でフワフワと使いたい時や、障害物が少ない場所で」と使い分ける。フックの根元にあるナイロンガードはV字に開いておくと、ハリ先に障害物が触れることを最小限に防ぎ、根がかりをより少なくしてくれるはずだ。
なお、ラインとフックの接続は、まずはユニノットやクリンチノットなどのシンプルかつ強い結び方がおすすめ。下記サイトを参考にしたい。
ビギナーの方はここをチェック!〈スキニーカーリー2.5インチ直行パック×ダウンショットリグ編〉
●ワーム:スキニーカーリー2.5インチ×4本入●カラー:アソートA(=写真、ウォーターメロンシード・マジックシャッド・クリアピンクブルーフレーク・グリーンパンプキン)、アソートB(ディープスペシャル・スモークゴールドフレーク・ウィードシュリンプ・グリーンパンプキン)、アソートC(ウォーターメロンシード・シナモングリーンフレーク・パープルウィニー・グリーンパンプキン)●フック:SaqSasフック(♯3/ファインワイヤー)×2個●シンカー:鉛製ダウンショットシンカー(3/32オンス=約2.6グラム)×2個●価格:500円(税抜き)
『スキニーカーリー2.5インチ直行パック』は、ダウンショットリグでの使用を前提としたセット内容。もちろん前項のフックやシンカーが余っているならネコリグにしてもいいし、逆にネコストレートをダウンショットリグにしてもOK。各パックを持っておけば、どちらにでも使えるので便利かもしれない。
「ダウンショットリグの場合、ラインの中間にどうしてフックがあるのか? 初めての方はそこが不思議かもしれません」
佐々木さんはかつて自身がビギナーだった頃を振り返り、こう解説し始める。ラインの先端にシンカー、その20〜30センチほど手前にフックがあるのは、ちょっとした工夫で可能となる。
「例えばユニノット。フックを結ぶ際に、通常は余ったラインをカットしまずが、敢えてカットせずに長めに残しておく。それだけで、シンカーへと繋がる部分のライン、いわゆるリーダーを確保できますよ」
結び方は前項でも確認したこちらを参照。
「ここからが最も重要。先ほどの余ったラインは折り返して、フックのアイにハリ先方向から下方向へと通します」
これがどんな意味を持つのか。佐々木さんいわく、なぜ最も重要なのか。
「この後、ラインの先端にシンカーを装着するわけですが、シンカーの重さでラインとフックが引っ張られることで、ハリ先が上を向いてくれるんですよ。これでワームをセットすれば、水中で水平姿勢を見せてくれるんです」
仮に、余ったラインをフックのアイに通さなかったらどうなるのか。フックは横を向き、ワームはダランと垂れ下がった状態となり、バスに対してのアピール力は低くなってしまうのだ。
「あとは、ラインの先に結びコブを作って、シンカーのハリス止めに引っかかるようにセットします」。
結びコブは、団子結びでも何でもOK。キャストする際などにシンカーがスッポ抜けるのを防ぐことができればいいだけなのだ。
あとはワームの頭にフックをセットするだけ。これで準備は万全だ。
竿とリールは標準的なスピニングタックルでOK〈タックル準備編〉
「どちらのリグも1つのスピニングタックルで使用できます」
佐々木さんの場合、各パックで仕上げたリグをより扱いやすくすべく2つのタックルを使用するが、汎用性の高いタックルであればどちらも1セットで使用可能。
「例えば…」と佐々木さんが見せてくれたのは以下のタックル。写真中央がそれに当たる。
「スピニングロッドは6フィート6インチ前後で、L(=ライト)アクション。スピニングリールは2000〜2500番クラス。ラインはフロロカーボン4ポンド前後。ごく標準的なスピニングタックルでOKです」
タックルが揃ったら、あとは釣り場へ行くだけだ!
…と、その前に。
直行パックのパッケージにはQRコード。スマホで読み込めば、いざという時に現場で使い方を確認することも可能だ。
直行パックで、いつでもどこでも楽しいバス釣りを!