北九州市の釣りの魅力を伝える「北九州釣りいこか倶楽部」のツアーが、スレ切った釣り雑誌編集者にも魅力的だった件。



さて、今回紹介するのは、地元釣具店(つり具のポイント)がコアとなり、釣りの楽しさを伝えるという地元一体型釣りツアー企画ができたというので、体験してきたお話をしようかと思います。

小生意気で申し訳ないですが、我々、一応、全国紙の釣り雑誌編集者……。少々のコンテンツじゃ、へー、ふーん。そうなんだ……。なんですけど、、、、北九州のコレ、「釣りいこか倶楽部」……。まじイイっす!

そのイイ理由、お伝えしますね。「釣りいこか倶楽部」のツアーの内容についてはこちらのホームページを参照ください!



北九州市というフィールドのポテンシャル

北部福岡県エリアのフィールドといえば玄界灘や響灘。特に玄界灘と言えば福岡市、長崎……。あ、北九州市もだね(おまけ的な)……。って認識だったことは認めます。それがツアー前の認識でした。

本当にすみません……。北九州市の皆様に土下寝します……。

実は、考えてみると、北九州市を拠点とした優秀な釣り船、ガイド船は実は非常に多く、玄界灘&響灘攻略のベースとして北九州市を外すのは甚だ失礼だったことに気づきます。しかも、むしろ前々から計画して乗り込む遠征的な釣りにおいて、素晴らしいフィールドであることに気付かされます。我々が特に今回のツアーを経験し注目したのは、そう、関門海峡エリアという北九州市ならではのフィールドがあることです。

おなじみ関門橋。お、最新鋭の潜水艦が移動中!? 内緒な!

今回、体験した「北九州釣りいこか倶楽部」のツアーは、玄界灘&響灘エリア&関門海峡エリアという2つのフィールドを体験できる、スキのない二段構えになっていたのです(飛天御◯流かっ)。

大物釣り師御用達の「玄界灘」と隣接する「響灘」、数釣り上等、意外なルアーターゲットの宝庫「関門海峡」の両方をスキ無く体験できるのでありますよ! え? これの何がイイって??

出船率90%という、ハズシの少なさは遠征組の強い味方!

我々のように首都圏から地方に釣りを楽しむ計画を立てた場合、天気いかんによっては、はるばる来たのに釣り船が出船できないなんて事態が一番恐ろしい。そうなると、釣り場近くの飲み屋で集合、釣りに行けなかったどうしようもない鬱憤をそこで晴らしながら、日頃の行いが悪かったのは誰だと責任の所在を明らかにするグループ内裁判が始まり、だいたい日頃の行いが悪い小生あたりが戦犯として吊るし上げられるわけですが……。

いいですか、良くお聞き。北九州市が行動ベースの「釣りいこか倶楽部」のツアーなら、90%以上の確率で何らかの釣りができるのであります。そのキモとなっているのが「関門海峡」の存在なのです。

そもそも凪なことが少ない「玄界灘」だけで釣行計画を組み立てると、あっさり「ハイ、今日の天気じゃ船出せないね〜」で終了してしまうわけですが、関門海峡は荒天に強く、非常に高い確率で、ガイド船が出船できるのです。

つまり、関門海峡での釣りをプランに組み入れておけば、楽しみにしていたウィークエンドの釣りツアー、ボウズどころか釣りできませんでした! という最悪の事態を免れるのです。事実! 今回の体験ツアー、ご多分に漏れず台風の通過で初日の玄界灘は大荒れ!! それでも関門海峡での釣りは可能だったんですよね〜。

まぁ、相当に日頃の行いが悪かったせいか、荒天に強い関門海峡でさえ、大うねりというレアケースに直面しましたが……。

関門海峡ではレアな大荒れな状況で本来入れるポイントに行けなかったこともあり、小物釣りに転じてしまいましたが普段はもっとスゴイようです。

時化て立ってらんねぇぜ、って条件下でしたが、なんとか釣りは成立。リアルで報告しますと、小さなタイがパカパカと海峡内で釣れました。一級のポイントに入れば90cmクラスの大鯛、2キロオーバーのキジハタなどがイージーに釣れるそうです。それに、ギュンギュン釣り人を引き回す青物たちも混じるとか! で、そのポイントに入れなかったのは……。

日頃の行いですね!! 知ってます! 10回ツアーして1回アウトな1回にあたりそうでした!

あと、だいたいサブプランのフィールドってポテンシャルがいまいちなんですが。関門海峡の釣りはそれを目的にしても成立するぐらいのポテンシャルがあるんですよね! なので、2日間ツアーを組み立てたとしたら1日は玄界灘&響灘、もう1日は関門海峡としておけば、ホントにツアーとしては盤石なのですよ。

満を持しての玄界灘

そして、敢えて本命といいましょう。ツアー初日の関門海峡の釣りに続き、2日目は玄界灘の釣りに挑みました。風は接近中の台風もありうねりがあるのですが、沖合に出過ぎなければ釣りができる状況という話しになりまして、いざ出船!

海況はイマイチだという話しもあったんですが、ネリゴ(カンパチ若魚)! マダイ! アコウ(キジハタ)! タカバ(マハタ)!っと船内活況です。今回のこのツアー、釣りメディア合同の体験ツアーだったのですが、最後は結局、クーラーボックス満杯な釣果で釣行を終えたのです。しかもキャッチできなかったですが、ヒラマサもギュンギュン竿を曲げていましたよ! (僕以外の竿に…)。

あー、釣れた、釣れたねっとホクホクしてたら、同行した北九州市の職員さんも、ガイドをかって出てくれた地元の釣具店「ポイント」のガイドさんも…「今日は釣れなかった……」と青ざめた表情…。えーと、あの…。我々、これ普段で言うと釣れたほうですよ? 酒が上手いパターンですよ? 

おいおい、これで釣果は貧果とかいう感覚……玄界灘、普段どーなってんのよ…。





釣った魚を、捌いてくれるサービス。と、出張ついでに釣りがしたい、1日あいたから釣りがしたいに対応する釣具レンタルは最高よ!

良くなかった釣果といいながらもクーラーボックスは満杯。で、とてもよろしいのは、このツアーでは釣った魚を捌いて、食べさせてくれるプランも選択できること。これがかなりよいサービス。

釣り行こか倶楽部と提携しているラ・メール雅。場所は大里漁港の隣、というか眼の前。こちらで、釣った魚をお料理してくれるツアーサービスが…。
新鮮な魚が! 今日の釣果を味わいながらの酒盛り! 盛り上がるに決まってます。あ、写真が裏側…。

で、さらに素晴らしいとおもったのは、釣具のレンタルサービス!! まあ、遠征行こうぜ! なんて相談ぶっこいてツアーを組むガチ組にはさして必要なサービスじゃないんですが…。

良くお聞き。時々、福岡界隈に出張なんてサラリーマンさん、いらっしゃるでしょ?

「あ、午後から暇になっちゃったな」
「アポは午後からなんだよね…」

もしくは、

「え、社長さん釣りがお好きで? もしよければご案内しますから、明日の午後に一緒に釣りをしませんか? え? 道具が無い? お任せ下さい(ドヤ顔)」

これで、難しい商談もズバっと成立っすよ。マジで。

そう、このツアーの良いのは、道具がないならないで、ちゃんとサポートしてくれるサービスがあるということなのです。しかも! 半日でも気軽に釣りが楽しめるのが関門海峡の釣り。その気になれば玄界灘&響灘で大物ヒャッホーなんてプランも半日でやれちゃうわけです。この二段構え、イイ! そういったチョイ釣りプランもサポートしてくれているのが、「釣り行こか倶楽部」のツアーなんです。

釣り物にあわせて、タックルを貸し出してくれるサービスもあり!

ただの爆釣ツアーなら他にもあるべ。だが、この手軽さ、安定感は特筆すべき特徴。

まとめますと、北九州市は交通の利便性が高く、アクセスもしやすい。東京、名古屋、大阪などの首都圏からのアクセスもリーズナブルなんですよね。これだけなら、正直、他にも似たような環境のフィールドはございます。あと、アクセスもそうなんですが、釣り場の移動がコンパクトで済む!

ですが、釣りPLUSで注目したのは前述している通り、「関門海峡」というフィールドを内包していること。いわゆる爆釣フィールドは他にもあるわけです。しかしですよ北九州市をベースにした場合、大物・憧れの釣りフィールド「玄界灘」と隣接する「響灘」、海況的にも釣果的にも非常に安定度の高い「関門海峡」のダブルタッグ! これはツアーとしての完成度を高めてくれます。そういった安定感は前述した通り、遠征組の強い安心感を生み出します。このアドバンテージはかなり秀逸。

で、提携している(今後提携予定の船含む)ホスピタリティーの高いガイド船の数々…。今回の体験ツアーはこの2船で釣りを行いましたが、どちらも素晴らしい…。

北九州市内の旧門司港より出港している海遊丸さん。(現在この海遊丸さんは釣りいこか倶楽部の登録船ではありませんが、当日のショートの体験ツアーのために協力していただきました)hakata-kaiyuumaru.fan.coocan.jp
北九州市内の戸畑港より出港のTRIPさん。trip4031.com

そして飲ん兵衛のみなさーん! ここからはおまけですが重要…。旨い、安い、いつもと違う感のある風情のある飲み屋街のオプションつきー!! 仮に、釣りのできない10%の悲劇に見舞われてもダメージが少ないのが北九州市の良いところ。旦過市場とか、かなりイケテマス! 小倉駅周辺もヤバーイ。

旦過市場は、なかなか他にない活気に溢れた商店街。飲み屋もあるでよ!
酒房武蔵さん。うまいは安いはで…。北九州市訪れたら次も行きたいっ!

ということで、魅力がとっちらかるほど豊富な北九州市を舞台にした釣りツアー企画、「釣りいこか倶楽部」の体験ツアーに参加した率直な感想でございます。安近短の釣りの名所、こんなとこにあったのか!! デス! 北九州の魅力、たっぷり解説している下記リンクサイトもご覧あれ〜。


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