「釣車」=釣りに使う自動車は、釣り人にとっては釣具と並ぶ重要なアイテム。プロアングラーたちのカートランク活用術をお伝えする人気シリーズ『釣車王』第7回は、3度のW.B.S.チャンプに輝いたハシタクナブルこと、橋本卓哉さんのスーパーなランクルをご紹介。
過去の『釣車王』シリーズはこちらからチェック!
その性能は3倍以上!? 赤くない彗星・ハシタクナブル専用機、いきま~す!!
釣りプラスをご覧の皆さま、こんばんにちは! しばらくご無沙汰しておりましたこの人気連載ですが、なんだかんだで7回目!
今回は釣り車としては最高峰の武装(装備)をつぎ込んだエース専用機、橋本卓哉さんの釣車をご紹介しましょう!
W.B.S.で3度の年間優勝を獲得しているほか、2007年にはBasserオールスタークラシックも制した霞ヶ浦水系最強のトーナメンターのひとり。Youtube『Ultimate BASS by DAIWA』では、明るく気さくなキャラクターで人気沸騰中! ニックネームは「ハシタク」。
「戦車みたいな走破性がオカッパリではめちゃくちゃ有利になるね!」
今回で釣車王、登場3回目(うち200系は2回目)! やはり釣り人から圧倒的支持を得るランドクルーザーが橋本さんの車!
もう原型が想像つかないくらいバリバリカスタムされてますが、橋本さんがランクルにこだわる理由とは?
橋本「やっぱりトルクだね。自分の場合、バスボートを引っ張ったり、揚げ降ろしもあるからそこは必須。ぶっちゃけバスボートを引っ張るだけなら、それなりのエンジンを積んだ車でもできる。でもランチングでランクルに適う車はないと思う。
車高が高いから人の腰くらいの水深くらいまで余裕で突っ込めるし、ボートを下した後も湖に滑り込む不安は一切ない。バスボートと同じくらいトーナメントで戦うために必要な道具になってるね」
橋本「オカッパリでもランクルの強みって結構あってさ、たとえばあぜ道なんかも戦車みたいにガシガシ走れるし、北浦の湖岸沿いみたいに両サイドが土手で車同士がすれ違うのがやっとな道を走っていても、ランクルなら土手側に避けてあげられる」
橋本「それに汚れや傷に強い塗装をflexdreamでしてもらったから、ドロ跳ねや砂煙も気にしない(笑)。釣りをやる以上、車には荷物を多く詰めるのは最低条件だし、その上で走破性やトルクが求められる。だから釣り人は結局ランクルを選んでしまうっていうのはしょうがないけど、そこで多数派止まりになるんじゃなくて、flexdreamならさらに個性を求めることができるのがこの車を選んだ理由かな!」
最新技術を身に纏ったハシタクのこだわり!
圧倒的に強い特殊塗装
ボンネットとフェンダーは米軍が認めた最強塗装「LINE-X」。当日は悪路もガンガン移動したが、傷や汚れは一切気にならなかった。
ハイセンスなラッピング
これまではオレンジのイメージカラーを採用していたが、新ラッピングにチェンジ。インパクト抜群だが、落ち着いた印象も併せ持つ。
「スマートな無骨感」を具現化
ホイールはMKW製の「MK66 20インチアルミ」を採用。「実用主義的な無骨感だけでなく、スマートな印象も気に入っています」。
カスタムLEDで圧倒的な明るさを確保
朝のタックル準備や夕方の片付けの際に重宝するIPF製のLEDライトを専用ワンオフルーフラックの前後やカスタムグリルなどに搭載。
マフラーはコダワリの4本出し
マフラーの専門ブランド、ガナドールが手がけた4本出しのチタンテールマフラーにチューニング。「室内外の音は意外に静かです」。
アメリカンなイメージがナイス!
アメリカを代表する老舗ブランド「ペンドルトン」とのコラボによってデザインされたシートカバー。「内装も一切手抜きナシ」。
気になる積載術の方は……
橋本「とりあえずもうドカッと積んじゃってる感じだけど、一応ケースやカゴ別のジャンル分けはしてるつもり(笑)。こんだけ積めるのはランクルならではでしょ?w」
トーナメントでどうしても荷物が多くなりがちなハシタクさんですが、「ドカッと積んで、ガツッと走れる」まさにそれを叶えるランクルに、個性的なオプションを搭載した夢の専用機に仕上がっておりました!
特殊塗装のLINE-Xはタワシで洗っても平気なくらい頑丈らしく、色々擦って小傷の目立つ僕のサーフちゃんにLINE-Xしてあげたいな~と思ったり……。
まぁ、とにかく車の選択肢が限られる釣車だからこそ、アングラーそれぞれの個性っていいなと!
積載のこだわりもいいけど、見た目や機能にもこだわりたい!! そんなハシタクさんの車への愛を感じた、今回の釣車王でした!!