『ルアーマガジン』誌がお送りしている、人気アングラーによる釣り場の実釣速報や独自連載が満載な『ルアーマガジンmobile』。有料課金サイトならではの「リアル」な姿が見えてくる連載陣から、折金一樹さんの『つきぬけろ!オリキンもばいる』人気記事を抜粋してご紹介します!
■折金一樹(おりかね・かずき)
千葉の房総半島リザーバーをホームとする突き抜け続ける不屈のトーナメンターであり、DAIWAやO.S.Pのプロスタッフも務める。昨年スタートしたルアーマガジンモバイルの新バトル企画『陸王MOBILE』では東レ・イマカツの三原直之プロと激闘の末に敗れてしまった悔しさから、それ以後のトーナメントでは常勝を重ねるという快挙を果たす。今年も氏の釣りからは目が離せない!
これがオリキン最終型セッティング
さて、そろそろ1年で1番バスの釣れない時期に突入です。
というわけで、先週末はトーナメントもなかったので、、、今回はトーナメントに出る時に必ず頭を悩ませる、レンタルボートセッティングのご紹介。
あーじゃないこーじゃないとイロイロやって苦節20年。
ほぼほぼ、最終型のセッティングとなりました。
操作性とバランスを考える
一般的なレンタルボートといえば、12ft.のローボート。
スペースに制約があり、載せるものでバランスを上手くとる必要があります。
そして、船上での人間の動き。
なるべくコンパクトにスッキリ、動かずとも全てが行えるセッティングが理想です。
つまりは、目的ごと、その頻度にあわせ、なるべく手が届く範囲にモノがある状態になっているということですね。
もちろん釣りがしやすいこと、操船がしやすいことはいうまでもありません。
まず、一般的な12ft.のレンタルボートは
●幅:1m前後
●長さ:12ft.(3.6m前後)
●浮力帯:3ヶ所(前、真ん中、後ろ)
という感じ。
ただし、ローボートのメーカーによってボートの各所のサイズは大きく異なります。
また同一のボートでも、ビミョーにサイズが違うこともあります。
なので、何かセッティングに必要な物を手作りする場合に、寸法ぴったりだと、サイズが合わないこともあるので、多少余裕をもたせる(デッキを例にとれば、上に置くタイプであれば大き目に、下にはめるタイプであれば小さめに)のがオススメです。
載せていくものを検討
主に載せるものといえば、
フットコンエレキ、バウデッキ、ハイデッキ、ライブウェル、バッテリー、魚探、ロッド、タックルボックス。
そして、肝心なのが、人間。
大人の男性ならバッテリー25キロ×2個より重いわけで、人間の体重に対して、どうやってほかの物を載せていくか?
まず、フットコンエレキは必ず前となるので、重量物であるバッテリーをできるだけ後ろにします。
ただし、36Vのハイパワーエレキや予備でバッテリーを載せる場合などは、すこーし前に載せたり、ライブウェルを一番うしろにして、その前にバッテリーを置くなど、調整が必要です。
あまりにも後ろが沈んでしまうと、入れ換えの時、人間が移動することで、さらに沈み水が入る可能性もあるので注意です。
配線に伴うバッテリーの向き、滑り止めシートを敷くなどして、しっかり置くことが大事です。
哀しみのライブウェルダイブ
次はライブウェル。
こちらの給水はお風呂ポンプやボート用ビルジポンプ。
50L前後のクーラーボックスを改造している人や改造されたものがプロショップで売っていたりします。
大事なのは、オーバーフローせず、しっかり循環すること。
そして、、、バスが飛び出さないこと(笑)。
これ、通称、ロケットといいます!
笑いごとじゃないんですよ。
苦労して、、、仕事のお休みをいただき、
糸を巻き変えて、タックルの準備をして、
プラクティスをして、緻密に戦略をねり、
やっとの思いで、バスに口を使わせ、
必死のファイトからのランディングで、
やっとキャッチしたバス!!
どれどれ元気かな?
または、入れ換えだ! 等々、、
ライブウェルの蓋をあけた、
瞬間、びょーん!! ジャボン!
「うわーーー」
「・・・・・・」
「今日オレ何しに来たんだ、と」
全てが水の泡。
僕は3回やっています。
まわりにいる人も、かける言葉さえ見つかりません。
てことにならないように!
皆さん工夫されて、バスが飛び出さないように、ネットなり、内蓋なりを取り付けています。
僕は、園芸用ネット。
恐らく畑で使うやつです。
樹脂なので硬めで、バスもなかで引っ掛かりにくく、加工性もよく、水を吸わなく乾きもよい。
数百円で安いし。
ホームセンターで売っています。
ライブウェルの配置には気をつけよう
そして、ライブウェルの配置。
僕的にはロッドと干渉するのは避けたいので、縦置きにしています。
大体は後ろの浮力体の上に置くのが一般的です。
そして縦に置いた両側にロッドとなります。
また、バスを釣ってから、水を給水するわけですが、
水を入れる前は軽いんです!
つまり急な風でライブウェルが倒れるとロッドを巻き込んでしまいます。
それとライブウェルの排水口の高さ。
これがボートのガンネル(縁)の高さより高くないと、スムーズに排水されません。
よって、高さ調整も必要です。
そこで、僕はこんなのを使っています。
実は作ったのは、18歳の時。つうわけで、ボロボロの20年モノ。思い入れも別にないんですが、、なんか作り替えたら釣れなくなりそうで(笑)。
まあ、風が強かったら、釣れてなくとも、ほんのちょっと水を入れておけばいいんですけど。
というわけで、まだボートの後ろ半分ですが、後半はまたの機会に。近日公開されると思います!
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その名のとおり、実売部数ナンバーワンの釣り雑誌「ルアー・マガジン」のモバイル版。
とはいえ、雑誌の企画を流用、そのままモバイルに落とし込んだわけではありません。ルアマガ本誌がじっくりとチェックする参考書なら、ルアマガモバイルはいわば毎日使う教科書。
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