気温マイナス、水温一桁。そんな真冬でもバスフィッシングを楽しむ方法がある。ディープウォーターゲームはもちろんだが……シャロー攻略も! 今回はリザーバーにおける真冬に有効な3メソッドをZPI(ジー・ピー・アイ)の伊藤雄大さんに紹介してもらおう。
■アングラー
伊藤雄大(いとう・ゆうだい)
2019年より総合メーカーとして始動するオフィスZPIのメインプロモーターとして活躍するプロアングラー。
トラキン総合優勝などエリアフィッシングにも精通し、絶対王者の異名を持つ。
ディープ×シャローの両極端シーズナルパターン!
伊藤「僕は、真冬のリザーバーでは大きくわけて3つの方法でバスを釣っていきます。その3つとは……」
【1】ディープ攻略
【2】シャロー巻き展開
【3】シャローカバー撃ち
水温低下で大多数のバスは深場に落ちる。シャローの魚影は薄いはずだが…伊藤さんの狙いは? まずはディープの攻め方を聞いていこう。
【1】ディープ攻略「マスバリダウンショット&フリーリグ」
伊藤「ディープ撃ちは、最も手堅く、冬のバスフィッシングの代名詞的な存在といえるメソッドです。サイズを選びにくいのが難点ですが、ディープは水温が比較的安定しやすいので、常時バスのストックが見込めます」
伊藤「フラットな地形ではマスバリのダウンショットワッキーなど。沈んだ倒木や大岩等のストラクチャーを狙うには10g前後のシンカーを使ったフリーリグもオススメです」
■写真上:ダウンショットワッキー
レインズ レインズスワンプミニ・ノガレス デスロックワイド#4 ・ノガレス グレネードシンカーTGダウンショット5〜7g
■写真下:フリーリグ
O.S.Pドライブビーバー3.5inch・オフセットフック#1/0・シンカー14g
伊藤「ダウンショットはボトムをとってシェイク。バイトが遠い時は1m位スーっと持ち上げて魚に気付かせます。フリーリグはフォールがキモ。フォール時は必ずラインテンションを抜きます。そうするとノーシンカー状態を長くキープ出来てバイトが出やすい。ボトムでのシェイクも有効です」
ダウンショットなら変化のある場所で1点シェイクなど、バスのスローな動きでも誘いきれる。フリーリグは、ノーシンカーなみのスローフォールが見込めるうえ、水深が深くなればなるほど、フォールの高低差が稼げるぞ。
【2】シャロー巻き展開「スイムジグ&ジャークベイト」
伊藤「比較的暖かく感じる日に有効なのが、スイムジグやジャークベイトでのシャロー展開です。真冬でもシャローに捕食に出てくるバスはサイズが大きく、コンディションも良いです」
伊藤「狙うポイントは水温の上がり易い土バンクがメインですが、あまり決めつけ過ぎず岬、橋脚、岩盤等もサッとチェックすると思わぬ反応が得られる事もあるので試してみて下さい」
伊藤「状況の良い日にはスピーディーに探れるスイムジグ。スイムジグではショートバイトでフッキングできない時には、ジャークベイトのジャーク&ポーズも有効です」
伊藤「スイムジグは、水中のブッシュやカケアガリ等に時々タッチする位のスピードで一定巻き。狙うレンジによってヘッドの重さを変えるのも良いですね。またジャークベイトはゆっくりただ巻き。もしくは、軽く数回ジャークしてから数秒ポーズするのもアリ!」
■写真上:スイムジグ
ism カーヴァー3/8オンス・ケイテック ファットスイングインパクト4.8inch
■写真下:ジャークベイト
ノリーズ タダマキ112
【3】シャローカバー撃ち「テキサスリグ/ビフテキリグ」
伊藤「最後に紹介するのがシャローのカバー撃ちです。通年食欲旺盛でシャローに居座るランカーを狙う釣りになります」
伊藤「先程紹介した巻き展開よりもさらに浅い、岸ギリギリのフローティングマットや冠水植物をヘビーテキサスで撃っていきます。無風時は最奥、風があれば手前の切れ目が狙い目。20ポンドのフロロライン&ヘビーロッドでしっかりと攻め抜くのがコツです」
伊藤「フローティングマットの下に居るバスは、無風時は岸側、強風時はディープ側に頭を向けている事が多いので、リグを落とす場所を風によって意識していくのも大切です。カバーの中でなるべくラインテンションを抜いてストンと落とすとリアクションバイトを得やすい。着底数アクションで即回収し、スピーディーに撃ち返していきましょう」
2019ルアーマガジン3月号ではZPIインプレ記事もスッパ抜き!
今回は伊藤雄大さんに3メソッドを紹介していただいた。皆さんも是非コタツから抜け出し、真冬のアツい一尾を求めてフィールドに出てみては!?
伊藤さんがメインプロモーターを務めるZPIは2019年より総合メーカーとして新たなスタートを切る。ロッド、リール、偏光グラス、ライン等様々なアイテムが順次リリース予定との事。ZPIオフィシャルHPも要チェックだ!