【バグアンツ・キジハタグラブ・バルト】グルーパー狙いの必需品・エコギアワームは何故釣れるのか



『ルアーマガジン・ソルト』誌で、読者の皆さまが選ぶその年のマストタックルを決める「T.O.Y.(タックル・オブ・ザ・イヤー)」のグルーパー部門において、常連となっているのがエコギアワームたち。2018年も1位のバグアンツを筆頭に、3位にキジハタグラブ、4位にバルトとその人気ぶりを発揮。一体なぜ、これらのワームはここまでの地位を確立することができたのか。その秘密を、エコギアと言えばのこの人、“オーリー”こと折本隆由さんに伺った!

■アングラー
折本隆由(おりもと・たかよし)

エコギアやシマノのサポートを受けるマルチアングラー。
中でもグルーパーをはじめとしたロックフィッシュゲームを愛し、心血を注ぐ。
ハイレベルなテクニックはもちろん、解説のわかりやすさにも定評あり。



そもそもロックフィッシュ用ワームはバス用ワームと違う設計なの!?

ロックフィッシュ用のワームって、例えばバス用ワームにも似たものが多いと思うのですが、そもそもどう違うのでしょうか?

折本「確かにシェイプやディティールという意味ではバス釣り用のワームと大きな違いはありません。ですが、例えばグルーパーを釣るシチュエーションを考えてみてください」

グルーパーを釣る時は・・・バスよりも深い水深を狙いますね。

折本「そうなんです。グルーパーなどのロックフィッシュを狙う場合、釣り場の水深は深いことが多いですよね。浅くても10m、深いところでは40mの水深を狙うこともあります。水深が深ければ深いほど水圧がかかりますよね。加えて、それだけの水深に落としていくので、シンカーもかなり重くなりますし、ラインも太くなる」

そうするとどうなるのでしょう?

折本「ちゃんと動いてくれなかったり、レスポンスが悪かったり、ウェイトにアクションが殺されたりしてしまうんです」

折本「つまり、ロックフィッシュ用のワームでは、水深が深くてもしっかり誘えるように、柔らかめのボディマテリアルで作られていたり、重いシンカーや太い糸であってもしっかり動くように設計してあるんです」

なるほど! いくら似た形とは言え、専用設計されたアイテムを使わない手はないわけですね。

魚食性の強い魚に特化した“バルト”

■エコギア バルト

●全長:3.5in、4in、6in ●カラー:全10色(6inは9色) ●価格:650円

2018年のT.O.Y.では5位でしたが、2017年には1位にもなったワームです!
かなりリアルな印象ですが、こちらはどういったワームなのでしょうか?

折本「ぱっと見てもわかる通り、ベイトフィッシュライクなワームでして、まさしく魚食性、つまり小魚を積極的に捕食している魚に対して有効です」

ロックフィッシュとは呼ばれるものの、オオモンハタやキジハタ、特に40cm以上の個体では魚食性が強くなる傾向にあり、ボトム付近ではなく、中層を泳ぎ回ることが多くなるとのこと。

折本「アジやキビナゴの群れを追いかけるような魚を釣りたいので、1ozくらいのジグヘッドリグなどにセットして、水深20~30mといった深いレンジを横方向に引っ張って使います。 ブルブル感は弱いのですが、浮き上がりにくいアクションに設計しており、その分、ボディデザインをフラットサイドにして、フラッシング効果を高めています」

バルト+スイミングテンヤ[エコギア]

フラッシングが有効なのですか?

折本「魚食性の強いグルーパーは、キラキラしたものやギラギラしたものへの反応がいいので、かなり重要になってきます。ジグヘッドリグにブレードスピン[エコギア]を取り付けたり、コールアップヘッド[エコギア]にセットしたりと、ブレードとの組み合わせはかなり有効です。

大型グルーパーは遠くからでもベイトフィッシュを追いかけてくる

折本「また、オオモンハタやキジハタなどの魚食性の強いグルーパーは、ルアーのフラッシングを見つければかなり遠くからでも食いに来ている気がするんです。つまり、かなり目がいいのではないかと。そのため、捕食している魚のシルエットもよく見ているらしく、ベイトフィッシュの種類を把握することも重要です」

折本バルトは体高のあるシルエットなので、アジなどの小魚が捕食対象の時には特に有効です。一方、キビナゴのように細長い魚を追いかけているようであれば、細長ボディのシャッドテールワーム・パワーシャッド[エコギア]も試してみてください!」

キジハタ専用? いやいや万能選手! キジハタグラブ

■キジハタグラブ

●全長:4in、4.5in ●カラー:全11色 ●入り数:8 ●価格:650円

2017年が5位、2018年には3位と、T.O.Yでも安定した高順位をキープするキジハタグラブです。名前的にはキジハタ用ワームのようですが。

折本「むしろ万能選手的な立ち位置ですね。キジハタ、アカハタ、アイナメ、クロソイと、グルーパーはもちろんあらゆるロックフィッシュに有効で、ベイトでいうと、甲殻類を食べているときに効果的です」

ということは、オーソドックスにボトム付近を狙うのに使うのでしょうか?

折本「そうですね。ボトムアプローチの定番的なイメージです。スナッグレス性に優れるテキサスリグを基本に、ボトムバンプやリフト&フォールで根などの周りをテンポよく探っていくことができます。底にべったりな魚はもちろん、浮いている魚にもアプローチできるバーサタイル性を持つので、サーチベイト的な役割も果たしてくれます」

見た目も特徴的ですね。

折本「しっかりとボトムをとる必要があるので、軽くても20g、重いと1ozのシンカーと組み合わせることもあります。そのため、重さに動きが負けないように特に意識してデザインされています」



ボトム狙いの奥の手! バグアンツ

■熟成アクア バグアンツ

●全長:2in、3.3in ●入り数:8(2in)、6(3.3in) ●価格:800円

2019T.O.Y.のグルーパー部門1位がこのバグアンツです!

折本「自分的には、厳しい時にもきっちりと結果を出してくれる奥の手的なワームですね」

読者の方も折本さんも、このワームに対する信頼感がいかに高いのかということですね。なぜそこまで頼ることができるのでしょうか?

折本「いわゆるタフコンディションにも強いからでしょうね。目の前に落ちてきた一瞬しかバイトしないような居食い(リアクション)でしか口を使わない魚に対しても有効なんです」

ということは、キジハタグラブと同様にこちらもボトムに落とすことが肝心?

折本「キジハタグラブよりももっと、ですね。たくさんのパーツが付いたボディは抵抗が大きいので、同じストロークで動かしたとしても、移動距離を抑えてきっちりと落とし込むことができます。根と根の隙間、一つ一つに落とし込んでいくイメージで使っていきます」

そうなってくると、釣りのペースはあまり早くなさそうですね。

折本「そうですね。かなりのスローダウンです。そのため、釣り場について最初に投げることはまず無いです。厳しい時こそこれで丁寧に探り、貴重な1尾につなげられるんです」

リグはやはりテキサスリグでしょうか?

折本「テキサスリグや、スラッグを出しやすいフリーリグも使います。いずれにしても、しっかりとした着底感が重要なので、できるだけ重いシンカーを使いましょう。ボトムに当たった感触がフワッとしているようであれば、もっと重くするべき。1ozくらいが基本ですかね。そうすれば、深いスリットまできっちりと探れるはずです」

オーリー流ローテーションとまとめ

お話を伺った感じでは、明確に用途がわかれていますが、ローテーションの目安とかはありますか?

折本「自分の場合、まずは中層に浮いている大型の魚をバルトで狙っていきます。そして中層を釣りきったり、反応がなかったりしたらキジハタグラブにシフトして、ボトム付近をどんどん探っていきます。最後はバグアンツでスリットの隙間ひとつひとつまでチェック。これでだめならポイントを移動しますね」

なるほど! かなりシステマチックに使い分けることが可能なんですね!

それでは最後にそれぞれの特徴をまとめましょう。

各ワームの使い分けをまとめると

■バルト

・ベイトフィッシュライクなシルエット
・フラットサイドボディなので、フラッシング効果あり
・アジなどの体高のあるベイトを積極的に追いかけている魚に有効
・1ozくらいまでのジグヘッドにセットして中層を狙う
・オオモンハタやキジハタに◎

■キジハタグラブ

・魚種を問わず釣れる万能選手
・水深の深い場所や重いシンカーと組み合わせてもしっかりとアクション
・テキサスリグなどにセットしてボトム付近を狙う
・シンカーは20~1ozに対応
・ボトムバンプやリフト&フォールでテンポよく

■バグアンツ

・抵抗が大きく、フォール時の横移動が少ない
・テキサスリグやフリーリグと組み合わせて使用
・ボトムをしっかりととるのが基本となるため、シンカーは1ozが基本
・ボトムバンプなどで、根のスリットひとつひとつをきっちりと狙える
・テンポは遅いが、厳しい時にも活躍

この3つがあれば、今年のロックフィッシュゲームも満喫できそうですね!!



『ルアーマガジン・ソルト』2018T.O.Y.はこちらから!


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