ガチガチの棍棒のような竿、絶対に切れないライン、愛らしい中空フロッグ……。特有のルールを決めて釣るスタイルが確立されている“ライギョ釣り”。その狭い世界の中でも、専用タックル、専用グッズはたくさん存在していて、毎年各社から魅惑のアイテムがリリースされている。
その中でも自称“ライギョマン”販売部イマムラが独断と偏見アリアリで、2019年シーズンを駆け抜けそうな気になる新作アイテムを紹介しよう。
ウィップラッシュファクトリー
まずはこちら「ウィップラッシュファクトリー」さんから。
新家邦紹さんが持っているのは新作のライヒー(タイワンドジョウ)専用ロッド。
【HEAD GUNNER J-version HGJ-608LH MaculataStriata】
■レングス:6.8ft
■ウェイト:270g
■ライン:#5-8
【中小型スネークヘッド対応テクニカルモデル】
ライトカバーやカバーエッジなどでルアーを意のままに操り、ライヒーなどの中小型スネイクヘッドを攻略するためのモデル。無理のないテーパーデザインと適度なフレキシビリティーで、魚の突発的な動きに追従し、バレを低減します。海外のストライプどスネイクヘッドやカバーエッジのトーマン、大型パイクなどにも好適。
筆者であるイマムラもライヒーが好きで、毎年顔を見たくなる魅力を持つ魚だ。ライギョタックルでは少々オーバーパワーなので、魚にダメージが掛かりすぎるのでは? と、気になっていたところ。
中小型専用とはいえ、そこはウィップラッシュファクトリー、抜かりはありません。強靭なバットも兼ね備えており、新家さんもテストで80cmクラスのカムルチーをキャッチしているそうです。
お次は期待の新作プラグ
「ロングスネイク」はスマートなシェイプながら22~26g設定とかなりウェイトを背負える。チューニング次第でスケーティングから水面でのスイミングまでこなせそうである。
「ライヒーSPL」はその名の通りライヒースペシャル。ライヒーの口にもすっぽり入りそうなコンパクトサイズ。なんとCOMA.NZよりも小さいそうだ。ウェイトも9-10g設定と軽量だが、上記のライヒー専用ロッドなら抜群の操作性。
個人的に注目したいのは、ライヒーSPLに搭載されている“デッドスティングIIIC #4/0-S”。スナプルにベストな気がする……。
フィネス
次は「フィネス」さん。
フィネスの元気モリモリ営業マン中川さんが詳しく紹介してくれました。
イマムラが気になったアイテムは“イージーダンパー”と“イージーウェイト”。
シューマイを防げ!「イージーダンパー」
イージーダンパーとは、写真のアイの部分の透明なパーツ。
蛇腹状のモノをひと関節で切り、付属の熱収縮チューブで固定するだけ!
何のためのパーツなのかもうおわかりですね?
そう、シューマイ防止パーツです。
これを付ければほぼ間違いなくシューマイにはなりません!
ヨッ! 待ってました! もう、待望のアイテム、いや発明です!
フロッグチューニングの時間短縮にも繋がります。
ところでシューマイって何……という方はこちらをご覧くださいまし。
超私的フェイバリットフロッグのノミネートアイテムはこちら
左からフラッタースケイツ(ラッティーツイスター)、MUD(ウィップラッシュファクトリー),ブルパップ(ウィップラッシュファクトリー)、FRG-60(ヴァジュラ)
ターゲットを確実に”獲る”ためのフロッグチューン
私のこだわりのチューニングポイントは3つ。
①シューマイにならない。②重めが好き!③フックポイントの位置。
この3つを重要視してます。
まず最初に”シューマ…
次に「イージーウェイト」
見た目はなんの変哲もないウェイトですが、下の写真のように、付属のシールドパイプをフックに固定。その上にウェイトを載せてウェイトを瞬間接着剤で固定できるんですね。
フック(金属)とシール剤(合成樹脂)はうまく接着できませんが、シールドパイプとシール剤は相性がいいため、フロッグの皮とウェイトをシール剤で固定するときに確実に固定できます。
テンリュウ
ロッドはこちら「テンリュウ」さん。
テンリュウの雷魚ロッド“MIZUCHI ミズチ”!
新作ではないものの、毎年気になっているロッドになります。
何より、周りに使っているひとがいないので所有欲に浸れる。コレですw
見た目からも質実剛健さが伝わってきますよね?
今年こそ手に入れたいアイテムです。
スペックは以下の通り。
【MZ73M(Creek Master)】
ライトカバーゲームを中心とした、フィネス系ライギョロッド。ショートディスタンスを得意とし、足場の低いオープンウォーターやクリークで活躍するモデル。プレッシャーを与えやすいエリアにおいて、軽量フロッグの操作に長け、フリップ&ピッチングでのアプローチでの神経戦を得意とします。
【MZ76MH(Round Master)】
比較的密度が薄いカバーを得意としながら、オールマイティに使えるロッド。73Mに比べパワーをもたせてあるため、中密度のソフトベジテーションを攻めるのに最適なモデル。中・軽量フロッグを、近距離から やや遠投が必要とされるエリアにおいて実力を発揮します。
【MZ79H(Cover Master)】
シーズン中盤、複雑に混在するベジテーションでの強引なファイトを可能にするモデル。バイトスポットが極端に狭いピンポイントを、ピッチ&フリップキャストで丁寧に探ることを得意とし、長さを活かしたロングキャストも可能です。また軽さとロッドバランスによりロングシェイクも容易になりました。
ルアーショップおおの
「ルアーショップおおの」さんからは雷魚ロッドをご紹介。
イマムラ的に気になるのは、76MLトレッカー。
現在、76トレッカーと710ブリッツを愛用しているのでとても気になります。
グリップも細くなって握りやすくなり、昨年リニューアルしたクリーク72Lに採用した新素材を採用しているらしいのですね。トレッカーファンとしては待望の1本と言えるんじゃないかと思います。
BHSとマッシブは共にチタンガイドを搭載、ガイドも10個に増やし、操作性が向上しているとのこと。
ラッティーツイスター
「ラッティーツイスター」さんからは新作ロッドをご紹介。
【ライムカントリーLX8.2】
■レングス:8.2ft
■ウェイト:245g
■ライン:#8-10
既存モデルであるL8.1はファストテーパーですが、こちらのモデルはレギュラーテーパーとして仕上げた1本。これにより、より竿を曲げ、竿全体のトルクで魚とやり取りできるようになっています。竿を曲げる楽しみをプラスしたといったところでしょうか。
1尾の魚との向き合い方を大事にする、ラッティーツイスターらしい作りです。
8.2ftというレングスは、中部地方のクリークにおいて手前のカバーを越して糸を垂らす、なんて攻め方にも一躍買ってるといえるでしょう。カラーもラッティーツイスターらしい色味で心が踊ります。
続いて、StoneHeadのウッドノブ
ウェンジ、コクタン、桜、ブビンガ、チークの5種類のサンプルノブ(木材選定、仕様については試行錯誤中)。高級感のあるオールドアブにさらに高級感を纏わせることができるアイテムですね。
ブラウンやCDLには相性抜群(個人的に)。
最後は新作フロッグ
コンパクトボディに可愛らしいフェイスがたまりません。
ウエイトは13g前後とちょうどいいサイズに仕上がっています。ツルッとしたボディーが不規則なアクションを生み出しそうです。
リアス
さて最後に「リアス」さんからは透湿ウェーダーのご紹介。
こちらはイマムラが今シーズンのために自腹で購入したものです。
【リミテッドサーフウェーダーRS】
■仕様: ACTパターン
■素材: ポリカーボネート系防水透湿素材5レイヤー
■ブーツ: NEW SP BOOTS
■サイズ: M / L / XL / XXL
■カラー: GBK / BLK / GRY・BLK
■価格: (本体価格¥35,000)税別
こちらはサーフでのシーバスやヒラメ釣りに向けた商品なのですが、雷魚釣りに向いている点が多かったので紹介させていただきました。
まずはなんと言っても軽さ!
とてもウェーダーを履いているとは思えない軽さです。
透湿素材も、真夏の炎天下の中では重要ですよね!
雷魚に向いているポイント[その1]
ソールがラジアル!!
コレ、ほんとに重要です。
実際に水に浸かっている時間は意外と少ないライギョ釣り。
藪こぎや泥状のぬかるみを歩くことが多いんですよね。
そのため、フェルトソールでは滑ってしまいます。
だったらストッキングタイプ+ウェーディングシューズでいいじゃん。
と聞こえてきそうですが、“履くのがめんどくさい”、コレですw
実際にイマムラもストッキングタイプとウェーディングシューズを車に積んでいましたが、
着用回数は年1回でしたw
ブーツ一体型でラジアルソールは意外と少ないのです。
雷魚に向いているポイント[その2]
ブーツ一体型なのに……足首の自由度が高い。
コレも重要です。
何故かというとライギョ釣りの場合、底質はほぼ泥。
水深30cm+泥深50cmとかざらにあります。
そうすると、泥に足がハマるんですね……
ブーツ一体型だと足首が動かずなかなか抜けませんよね。
しかしこのブーツならスルッと抜けてきます。
コレで真夏の泥ウェーディングも快適になります!
さてさて待ちに待ったシーズンインまであと少し。
今年も気になるアイテムがあり過ぎて、散財は間違いありませんw