「陸王」2019シーズン初戦「伊藤巧×金森隆志」。その取材班の舞台裏に迫った密着レポート。いよいよ初戦がスタートします!
【DAY.1】[05:00]ロビー集合
2019年4月4日(木)陸王初日。朝5時。
出場者と取材クルー、全員でロビーに集合し、一緒にオープニングの撮影場所に向かいます。季節は春とはいえ、気温は2度。想像通り、ホテルを1歩出ただけで底冷えのする寒さです。
撮影場所はホテルから少し離れた湖岸の整備されたエリア。着くと同時にカメラの調整など各自が早速準備をはじめます。
[05:30]オープニング撮影
準備が整うと、いよいよオープニングの撮影の開始。伊藤さん、金森さんとも準備万端なようです。
スチールカメラマンの指示のもと、背中合わせのカットを撮影します。これまでにあまりやったことがないので、戸惑う2人。
撮影が終わったら、いよいよスタート。先に車で出て行く順番をジャンケンで決め、出発します。
ついに2019年「陸王」開幕です!
[06:15]釣り開始。取材は金森さんチーム
撮影スタッフは、基本アングラー1人に対し、2日間とも同じ映像カメラマンと担当編集者が同伴します。ただスチールカメラマンのみ、1日目と2日目で違うアングラーさんを追いかけます。
私はスチールカメラマンの土屋さんと一緒に行動することになったため、1日目は金森さん、2日目は伊藤さんの取材を取材することに。
早速プラであたりをつけたエリアに入り、キャストを開始する金森さん。波もなく穏やかな水面に、無言で黙々と投げ込んでいきます。聞こえるのはリールの音とルアーが着水する音だけ。
また金森さんの姿と同じく美しかったのは、映像を撮影する澤江カメラマンの立ち姿。手がかじかむ寒さのなか、素手でカメラを構え、その位置からほとんどカメラが動きません。さすがプロ。
しばらくして風が出てきたため場所を移動し、護岸を攻めはじめた金森さん。護岸に沿ってキャストしつつ移動するのですが、澤江カメラマンもその後ろをカメラ片手に追従します。ファインダーをのぞきつつ、岸壁ギリギリを歩くので、見ている方がハラハラします。
DVDの映像を見るとバイトシーン中心で、歓喜の場面が多いですが、当たり前のことながらその瞬間以外は、投げては巻くの単調な動作の繰り返し。しかし傍から見ると1投1投、頭をフル回転させ、あらゆる可能性を探っている様子が伝わってきます。集中力が半端じゃないです。
[12:00]昼休憩
12時になり、昼休憩に入りました。初日の昼休憩は12:00~13:00まで。コンビニなどに寄って、チーム毎に食事を取ります。ちなみに初日の休憩は、それ以外に9:00~9:15、15:00~15:15がありました。
金森さんは、手早く食事を終えると車に戻り、次の準備に取り掛かかります。
[13:00]午後の部スタート
午後1時になり、再開。次第に気温が上がってきました。刻々と状況が変化するなか、細かな移動を繰り返しつつ、あたりをつけたポイントに入っていきます。
そんな中、午前中は伊藤さんチームを追っていたマシモPが合流しました。
到着するや、不意に如意棒のようなものを伸ばしはじめたマシモP。組みあがってみると、3メートル以上ある応援団旗のようなカメラでした。
このほかにもドローンを飛ばして撮影するなど、映像を見る人が飽きないよう、通常は見られない様々な視点も織り交ぜていきます。
[17:00]いよいよストップフィッシングの時間
その後も順調に撮影は進み、日も傾いていくなか、いよいよ1日目のタイムアップの時間が迫ってきました。このストップフィッシングの時間は、前日の日の入りの様子などから判断し、マイケルPとマシモPが相談して決めます。ちなみに今回は17:30です。
というわけで、17:30になったのでストップフィッシング!
セットしたアラームの音を合図に、釣りをストップするよう金森さんに伝えます。その場で1日目の感想を述べてもらったあと、集合場所となるホテルに戻ります。
[19:30]初日結果発表
ホテルに戻ると、すでに伊藤さんチームは到着していました。すぐに1日目の結果発表の準備に取り掛かります。
おなじみのスケッチブックに各自の釣果を書いてもらい、「せーの、ドンッ!」。お互いの釣果を見ながら、感想を述べ合います。さて、1日目の結果はどうだったのでしょうか…!?
【DAY.1】番外編
さて、これで一通り1日目の取材は終了しました。
このあと初日の慰労も兼ね、アングラーさんも含めた全員で食事に出かけ、熱い話で盛り上がりました。
その模様は、完全オフ状態なので記録していないのですが、印象に残ったフレーズを少しだけ。
伊藤さん「陸王はアメリカのトーナメントより緊張します。めちゃくちゃ身を削られるんで」「次の世代が来ているのも感じています」
金森さん「俺は成長を止めたくないんですよ。そのために必要なのは『否定しないこと』。だから、上の世代からも学ぶけど、巧たち下の世代からも学ぶよ」「とにかくもう1回時代欲しいんすよ。ムナクソ悪いから(笑)」
マイケルP「今回のこのカードは自信をもって組みました。こういうシビレる試合を組んで、成長を促すのが俺たちメディアの仕事でしょ」
マシモP「ここの鶏の竜田揚げ超うまい!」
その帰り際、金森さんから「今日、移動多くてスミマセンでした。明日、巧なんでめちゃくちゃ走ると思いますけど、頑張ってください」と優しく声を掛けてもらい(超紳士!)、マシモPからも「うん、今日の8倍は走ると思うよ」と言われたので「そうですか、ヘヘヘッ」と軽く応えていたのですが、まさかホントにあそこまでとは……。
というわけで次回、2日目「タクミ部 激走編~夏じゃなくてよかった~」をお届けします(嘘)。