女性アングラーが75cmのレインボートラウトをキャッチ! 群馬県丸沼釣行大成功の立役者はバーブレスフックだった!?



「いや〜嫁がさぁ、油断してたらこの前、75cmのレインボーを釣りやがってさ〜」。本気で悔しそうに話してくれたのは、モーリスでフライフィッシングのテスターを長年やっている吉田俊彦さん。吉田俊彦さんはバーブレスフックの普及に務めるバーブレスフック普及協会の理事でもある。その吉田さんの奥様が、ちょっとしたスキに、丸沼トロフィーサイズのレインボートラウトを釣り上げてしまったと言うのである。



群馬県の丸沼にはシーズン中、トラウトが放流されるが、自然湖なのでワイルドな環境で釣りを楽しめるフィールドなのである。放流されてから、ワイルドに成長した個体なのでしょうが75cmはデカすぎぃ!

丸沼に現れた巨大レインボー

こう見えて小生、昔にフライフィッシングの雑誌の編集◯をしておりまして、フライフィッシングを嗜むアングラーともそれなりに交友がございます。その中の悪友のひとりが、モーリスのテスター吉田俊彦さん。最近のフライフィッシング業界がちょっと小難しいから、ちょっとルアマガ+で、ぶち壊さない?そうしない?なんて悪い相談をしていたら、嫁が75cmのレインボートラウトを釣ったという話が出てきたわけですよ。

吉田「いやぁ、4月の下旬、丸沼の解禁日の話なんだけど、丸沼って標高高いからまだ手がかじかむは、湖面に凍りが張ってるわって条件下でさぁ。ボートで沖に出て、その凍りをバリバリ割りながらポイントに向かってたわけよ」

フカポン「凍り割りながらとか、千曲川の解禁を思い出しますわー。魚の溜まってる凍りを割って、ニンフを流し込んで釣って、抜き上げたら雪の上に魚が落ちて、外気温-14度とかだからフリーズドライしてカチコチ…。でも、そのまま水に戻したら泳いで行った記憶が…」

吉田「そこまで寒くないけど、まぁ、ポイントについたら手が凍えてね。その時に年2回ぐらいしか、フライフィッシングを嫁はしないんだけど、フライを投げて良いかっていうから、うっかり、いいよなんていっちゃったわけよ」

フカポン「それで、あっさり釣られたの?」

吉田「投げて一投目だよ〜。シンキングライン(水に沈みやすいフライライン)をカウントダウンしてたらゴツン! やりとりで慌ててたのと、手がかじかんでラインを離しちゃってね。ノーテーション状態になっちゃったから、あ、バレたかな…と思ってたんだけどさぁ」

久々の獲物。奥さん、ちょっと慌てつつファイト。


フカポン「ちゃんと魚がついてたんすね(笑)」

いや…。でかいっす。75cmはサーモンか!ってサイズですよね…。

吉田「したら、まだ掛かってて、あれよあれよとランディング。そしたら75cmあったのよ! 僕も流石に丸沼とは言え釣ったことないサイズ…。正直凹んだね。でも、まぁ、新しく俺が開発したVARIVAS2430V-WBLで巻いたフライだったんだけど、やっぱりフックのホールド性能のおかげだね。悔しいけど証明できたよ。バーブレスフックでもバレないってね!」

フカポン「……宣伝かっ!?」

吉田「いやーそんなことより、嫁が釣ったのがマジ悔しくてさー。つか聞いてる? あ、作ってるバーブレスフックは本当にいいから適当に宣伝しといて。バーブレスフックなのにバレないウェーブ形状、ウエットフライ用だよ。クラシックなパターンも映えるフォルム。完璧でしょ?」

この人、一応、テスターだから宣伝もそらしたいんでしょうけど、どうも本当に嫁にトロフィーを釣られたのが悔しいだけの釣りキチでした…。



バーブレスフックの最先端は意外にも「フライフィッシング」から発信されていた。

いちおう、よしみでそのフックの紹介もしておこう。確かに小生も吉田さんと共に、バーブレスフックの利便性と性能を喧伝してきた仲。おべっか抜きで、吉田さんの作るバーブレスフックは性能が良く、この設計をまさに親和性のあるアジングの世界に流用できないかと考えていたこともある。その話はさて置くとして、バーブレスフックを長年研究してきた、吉田さんが自信をもって最近送り出してきたのが、VARIVAS2430V-WBLというフックなのだ。

ビーズヘッドウーリーバガー? 湖の釣りの定番フライですね。

吉田「ほら、あまり詳しくは言えないんだけど、バーブレスフックなのに魚に掛かると抜けづらいって、このフックポイントの形状をウェーブ形状のおかげなんだよね」

吉田さんが独自の理論と経験で開発したフックポイント形状。これ、ほんとカエシがないのに抜けません。他の釣り(フライフィッシング以外)にも転用したい!と本気で思うほどに優秀。

フカポン「◯◯刺しってヤツですね。これ以上はマジ宣伝ぽくなって興ざめなんで、興味ある人はVARIVAS 2430V-WBLを検索してね!で締めさせてもらっていいすか」

吉田「相変わらずいい加減だねぇ〜。あ、違った好い加減だねぇ…」

一応、解説しておきましょう。昨今、フライフィッシングの新作フックそのものが日本市場では珍しくなってはきているが、バリバスブランドは、そんな中で精力的にこの分野のアイテムを供給し続けている。そのバリバスブランドのフックの最新作だ。

吉田さんの作るバーブレスフック群は、フライフィッシング普及が進んでいるヨーロッパではプチブレイクしている人気シリーズ。バーブレス(返しがない)フックなのに、魚が掛かると抜けづらいという独特のフック形状と性能が認めらている。

今回のVARIVAS 2430V-WBLは、伝統的なウエットフライを美しく巻くことも念頭にデザインされた最新フック。確かに、シルバーマーチブラウン、ジョックスコットなどのクラシカルウエットフライを巻いてもバランスが良さそうだ。

与太話含みですが、最後に宣言。ルアマガ+はフライフィッシングもとりあげまぁす!

ルアマガ+。真面目にフライフィッシングの記事も取り上げていきますよ。お楽しみに! まずは、誰でもできるフライキャスティングから発信しましょう! あのね、最近のフライキャスティングは小難しくやりすぎぃ! よろしく!