タックルボックス?タックルバッグ?初めて買うならどっち?【コレを買えば大丈夫 |釣具店に行こう!】



元釣具店店員だった編集部員O木による「これから釣りを始めてみたい」「もう一度釣りを始めたい」そんなビギナーに送る釣具店の+αの活用術。今回は初心者にオススメする初めてのタックル簿ボックス&タックルバッグ! 初心者が初めて購入するにあたり、汎用性が高くなおかつリーズナブルで良コスパなものを、釣具のポイント横浜港南台店の岡部さんにチョイスしてもらった。ファミリーフィッシングからルアー、船釣りまで何でも!



タックルボックスとタックルバッグの違いは?

ルアマガ+「早速ですが、タックルボックスとタックルバッグの違いって何でしょうか?」

岡部さん「カンタンにいうと工具箱のように固いタイプのものがタックルボックス布地などの柔らかい素材のものがタックルバッグになります」。

ボックスとバッグ、ぶっちゃけどっちがいいの?

タックルボックスはその名の通り「道具箱」であり、一般的なイメージであるとドライバーやペンチなど、車やバイクなどをはじめとした修理道具などを収納するツールとして用いられる。
現在の釣りのタックルボックスはロッドスタンドや様々なオプションパーツが付けられ、座れたりと道具箱だけど道具箱以上に使い勝手のよいカバンやリュックのような存在になっているかと思います。その中で工具箱のようなボックスタイプ、はたまた布地のバッグタイプと初心者はどちらを選べば良いのか。

岡部さん「初心者の方にはまず、一番よく行きそうな釣りの場所や釣る魚、釣りのスタイル(ルアーorエサなど)を想定しての購入をオススメします!

「ボックスタイプにおいては、ドカットのような工具箱タイプならば安価で購入でき、水も入りずらい、そして掃除も非常に楽です。船釣りなど水しぶきがかなりの頻度でかかるようなシチュエーションならボックスタイプがオススメです。中に衣類や貴重品などをいれても安心です。」

「バッグタイプはシンプルなものからロッドスタンドやポーチなどがついている物まで数多く種類があり、金額もリーズナブルなものから、多くのオプションがついて高額なものと様々です。自身の釣りの用途別に自分に合ったものを選べます。またソフトタイプの簡易クーラーとして使えたり、クッション内蔵で衝撃にも強いタイプもあります。最近ではリーズナブルなモデルでも防水性も高く、コストパフォーマンスに優れたものも販売されています。よって道具も入れたい、食べ物や飲み物も入れたいなど使い勝手さを求める、ファミリーフィッシングや堤防釣りなどをされる方にはバッグタイプがオススメです」。

ルアマガ+「それぞれデメリットはありますか?」

岡部さん「デメリットは両方ともあまりないのですが、強いて言うのであればボックスタイプはそのシンプルさ故に、手でハンドルを持つことしかできない。また横面の部分も固いものと接触した際に衝撃で割れる可能性もなくはないです。船釣りで荒天の際は注意した方がよいですね。バッグタイプはデメリットというか、気を付けて頂きたいのが、開封が基本的にはファスナー式のものがほとんどで、ファスナー部分に海水などがかかり、そのまま放置すると錆びてしまいます。そして最終的には閉まらなくなったり、ファスナーのスライダーの部分が折れてしまうこともあります。ですので釣行後は必ず真水で拭いてファスナー部分のメンテナンスはしっかり行って頂きたいですね」。

ファスナー部分塩分や汚れを取る専用のスプレーも販売しているので是非使って欲しい。

岡部推薦の初心者におススメタックルボックス&バッグはコチラ↓↓↓

その① ウォータープルーフクッションタックルバッグ35L(リアルメソッド)

タックルバッグのTHE・ベーシック!!

岡部さん「非常にシンプルなタックルバッグなのですが、侮ることなかれ!!!防水加工を施した生地をウェルダー(溶着)加工することにより、高い防水性を実現しており、それに伴い保冷剤を入れれば簡易クーラーとしても使用可能。クッション内蔵で衝撃にも強く、また本体内側は汚れやニオイが付きにくいPVC素材を採用、お手入れもラクチン!フタの両面(外側、内側)にはメッシュポケットもついていたりと気の利いたギミックもある。そして使用してない際には折りたたむことも可能!釣りだけでなく、ピクニックや旅行の際にも重宝するタックルバッグです」。



その② EVAロッドホルダー付きライトタックルバッグ33cm(リアルメソッド)

売り切れ必至!?高コスパで便利過ぎるタックルバッグ!!!

岡部さん「ポイントオリジナルブランド『リアルメソッド』よりリリースされた2019年の新商品。セミハードバッカンタイプでバッカンの右側にはクリアサイドポケットが付属されており、小物の収納が可能。またもう片側にはロッドホルダーが付属され、仕掛けの交換や予備のロッドをさしておいたりと非常に便利。中にはインナートレイも付属。ライトルアーフィッシング用ですが、海釣りや管理釣り場などの釣りにも持って来いです!またショルダーベルトを固定するホルダーなどもある。大手メーカーで同スペックのものであれば1万円ちかくするものが、様々なギミックが詰まっていながらも、PB(プライベートブランド)ですので店頭価格で5480円と非常にリーズナブル! スタッフの間でも大人気でホントお買い得なタックルバッグです!」

その③ ドカットD-4500(リングスター)

釣具業界にに革命を起こした便利すぎる工具箱!!

岡部さん「とにかく耐荷重が高く、強い!そして店頭で3000円代とタックルボックスの中でも非常に安い、使い勝手が良いの3拍子!また両開きで明けやすく、取っ手も通常のタックルボックスより大きく非常に握りやすい、イス替わりにもなるので、私はショアでもオフショアの釣りでもこの4500番サイズのドカットは愛用しています。、オプションパーツもあるのですが、付けていくとどうしてもお金が掛かってしまいますので私はシンプルな状態で使用しています。」



+もう1選! XEFOタックルバッグBK201-Q 32L(シマノ)

タックルバッグの最先端!!体に優しい形状&高機能!!

岡部さん「こちらは2019年のシマノの新製品。お値段は張りますが、既存のタックルバッグとは違い、収納力だけでなく高機能な部分が特徴です。その一つがショルダーハンドルシステムです。ショルダーベルトのベルトの長さを調節し、ハンドル仕様にできるのです。ハンドルタイプで持った時も横長の形状で奥行きが狭いバッグなので、持った際に、手が体から離れないため肩への負担が軽減されます。これは以前シマノのスペーザーと呼ばれるクーラーシリーズを紹介させて頂いた原理と全く同じです。」

岡部さん「現在この横長の形状のタックルバッグはマルキユーやリューギからもリリースされていますが、今後この形がスタンダードになるかもしれませんね」。その他にも新設計のロッドホルダーやスライド式のインナートレイなどもありショア、オフショアなどジャンルや魚種も問わず多彩な使い方ができますね!

たかだか収納するための道具箱とお思いアナタ。ノンノン、自分に合ったボックスやカバンを使うことが出来れば、効率が良い収納が可能となり、ストレスがなくなり、釣りの精度も高まる。いつもより長く集中して釣りが出来るでしょう。是非週末に釣具店で手に取って見てみてはいかがだろうか。