シーバスフィッシングを始めてみよう!ステップ②【ゼロから始めるソルトルアーフィッシング】



東京や大阪など都市部の港湾エリアでも釣りが成立するとあって、人気の高いシーバスフィッシング。果敢にルアーを追い、激しくエラ洗いする姿はとてもエキサイティングであり、手軽に大型が狙えるところも魅力のひとつとなっている。



ステップ②は釣り場所(ポイント)と釣り方をご紹介!!

前回のステップ①ではシーバスフィッシングの魅力、「シーバス(スズキ)」というターゲットの生態、使用するルアーやタックル(道具)を紹介したが、今回はいざ本番!!実際釣りをする際に重要になってくる釣り場所(ポイント)と釣り方をご紹介しよう!!

前回の復習はコチラ↓↓

どこで釣るの?

足場のよい港湾部や河口付近がオススメ。磯周りは難易度が一気に高くなる。

河口(河口付近や河川下流域)

川の流れを意識した攻略を

都市型河川であれば整備された護岸などから釣りができるが、ウェーダーを履いて川の中に立ちこむ釣り方もある。港湾部同様、橋脚などの障害物に付くこともあれば、川の流れがあるため流下するベイトを意識していることも多く、流下するベイトを模す釣り方も存在する。水深も港湾部比べて浅い傾向もあるので、表層付近の攻略を意識したい

港湾部

物陰で捕食のタイミングを伺う

整地された場所で気軽に竿が振れるとあって、このエリアで釣りを楽しむアングラーは非常に多い。時期的な要素や地域によっても異なるが、アベレージは40~50cm程度稀にそれ以上の大型が混じる。潮の流れこそあるものの、河口付近と違って流れがないため、シーバスはどこかに身を潜めてベイトなどの餌を捕食することが多い。

磯から狙う釣りは難易度高く装備も変化

磯でのシーバスフィッシング愛好家も多いが、足場やアプローチ方法を考慮すると難易度は一気に高まる。港湾部や河口周辺の釣りを経験した後の、ステップアップステージと考えておこう

釣り方

その① ルアーを投げよう!

港湾部では精度の高いキャストも求められる。

キャストはフィールドによって使い分ける

開けた場所ではオーバーヘッドキャストやペンデュラムキャストを駆使してフルキャストするシーンが多いが、港湾部や、河口域でも障害物を意識した釣りではショートキャストも必要になってくる。コンパクトに竿を振ったり、フェザリングを駆使したキャストを意識しよう。

その② ルアーを引いてくる。

ただ巻きでシーバスルアーの感覚を養う

港湾部ではアクションをつけて、河口域では流すように・・・なんという釣り分けもあるが、基本はただ巻きで釣れるのがシーバスのお手軽なところ。橋脚や消波ブロックなど、付き場となる障害物を意識しながらリトリーブすれば、チャンスはやってくる。反応がなければレンジ=ルアーの泳層を意識してみよう!





達人ポイント“シーバスの狙い所”『ベイトの存在を意識しよう』

春 バチ(バチ抜け)

バチとはゴカイやイソメなどの多毛類のこと。これらが生殖活動のために海底から這い出てくるように水面に出てくる。東京湾では1月~6月くらいがその時期にあたり、シーバスにとっては産卵後のタイミングで、このバチを意識した攻略は比較的釣りやすいとされている

夏 ベイトフィッシュ

マッチ・ザ・ベイトと言って、捕食対象を意識して釣りをすることも多い。これからは稚アユやイワシ、イナッコ(ボラ)などがその対象となるが、それに似せた形状やカラーのルアーを使うと釣果に期待が持てるだろう。ルアーを引いているとベイトに引っかかることもあるので、観察してみよう。

ストラクチャー周りを攻めよう

特に港湾部の釣りでは、橋脚や消波ブロック、桟橋の足下付近など、シーバスが身を潜められるような場所をルアーで狙うことになる。障害物に対してなるべくタイトにルアーを通していく必要があるため、投げる場所も障害物になるべく近い場所を狙っていくのが基本となる

潮目

シーバス釣りにおいて“変化”というキーワードがあるが、“潮目”もそのひとつ。一見すると穏やかな海面であってもその中に筋のようなものが入っていたりするが、その部分のことを指す言葉だ。潮が動いており、ベイトが溜まりやすいことから、シーバスが周辺に待機していることが多い。

常夜灯や明暗

シーバスの捕食活動が活発化する夜になると、常夜灯の明かりや暗い場所との境目=明暗がポイントになってくる。常夜灯が点灯すると、ベイトは明るいエリアを意識するようになり、暗い場所を警戒。明暗の境目付近に流下してくると、明るい場所に留まろうとする。それをシーバスが狙っているのだ。

釣れる時間帯

潮汐も加味する必要があるが、基本的にはマヅメ時や活性が高まる夜が釣りやすい。ベイトや潮目、流れの変化など状況が視覚から入ってきやすいデイゲームも十分釣りになる。

達人シーバススタイル

プロアングラーの大野ゆうきさんのスタイル一例。港湾部では腰のポーチ(自動膨張式救命胴衣付き)とランディングネットにスニーカーというかなりラフなスタイルで挑んでいるのに対して、ウェーディングを伴う河口周辺の釣りではウェーダーと固定式の収納の多いライフジャケットという出で立ち。

弊社ルアーマガジンソルト誌に登場するエキスパートたちは、様々なシチュエーションに対応するべく、綿密で細かい戦略を練って挑み、釣果をものにしているわけだが、それは知識と経験の賜物である。「基本が1%、残りの99%は応用」と言っていたエキスパートの言葉が思い出されるが、基本は勿論押さえつつ、自分なりに考えていくこともシーバスフィッシングの楽しみのひとつになっていくことだろう

最初の1尾をキャッチするための基礎知識をチェックしていただくことは勿論、事前準備や当日の状況観察にも重点を置きつつシーバスフィッシングを楽しんでいただきたい。


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