伝説の餌木「エギ王」を自在に操る専用ロッド。カラマレッティ/EGI-OH-STICK(エギ王スティック)開発秘話 #01





エギ王を冠したロッド作り。その開発テーマとは?

アクションの味付けに注力した川上さん。まずは、エギ王スティックのテーマを開発前に決めてた。そのテーマとはどんなものだったのだろう。

お陰様で注目を集めているエギ王スティック。秘められたポテンシャルを逐次公開していきます!

川上「エギングを楽しいと感じることが出来るロッド。シャクれば曲がり、イカのパワーを存分に感じて、目でも楽しめるエギ王のためのロッドが欲しいですね。アクションについては、どんなサイズのエギでも柔らかく操作でき、乾いた…、高弾性…というよりはロッドの湿り気、湿気を感じるモデルにしたいと思います。意外になんですが、アングラーのアクションに追従し、しっかりとエギが水を捉える感覚や潮を掴む感覚を伝達してくれる一体感のあるロッドって少ないんです」

 主役となるエギ王は確かに、適正な潮の抵抗を水圧に還元し、その潮を感じ、潮の変化にアジャストすることができる優秀なエギだ。そのエギの持つ特性を最大限に増幅させ、手足のように扱えるロッドがあるかと聞かれると、該当するものは少ないといえるだろう。それはなぜか。

 YAMASHITAはそもそもルアーサプライヤーであり、国内でロッドを本格的にリリースしてきたメーカーではない。エギ王という優秀なエギがありながら、それをベースにしたロッドの開発が行われてきたわけではないからだ。

基本的に、大手のロッドサプライヤーも、自社のエギを中心に、幅広いモデルのエギを扱えるアクションの開発に重きを置いているはずだ。エギ王は汎用性の高いエギでもあるので、ロッドが専用でなくても能力を発揮することができるエギではあるが、エギ王のためのロッドというのは存在しない。

 今回のロッドプロジェクトは、ある意味、エギ王というエギシリーズの能力を120%まで引き上げるスペシャリティ・ロッドの開発でもあるのだ。さぁ、注文開始となる7月10日に向けて、このロッドがどのように形作られていったか、そして、どんなポテンシャルを秘めているのかを公開していきたいと思う。