フライフィッシングは実は簡単なんです。【どちゃくそ簡単!フライフィッシング講座#00】



フライフィッシングと聞くと、どういうイメージを持ってます? 「かっこいいけど難しそう」「キャスティングがとにかく難しそう」「道具が高そう」「日本では向いてなさそう」「毛鉤作るの楽しそう」「かっこつけ」。なるほどなるほど…。まず、一番の間違いを正しましょう。



兎に角、映える。映えまくる! そして、意識高過ぎぃ! リア充感パナい! 女子にモテモテだよ!(一部誇張)

フライフィッシングという、どちゃくそ簡単な釣り

フライフィッシングは難しい。はい、これはダウト。この釣り、実は、めちゃくちゃ簡単なんです。誰だよ、この釣りを難しくしちゃったのは! この釣りが簡単な理由、そして、日本の渓流釣り場に向いている理由。まずはそこからお話しましょう。

フライフィッシングは日本の渓流域では最強クラスの釣り方。理由はたくさんあるんです。反証できない勢いでいずれ解説しますのでヨロシク!

この釣りに限らずですが、餌や疑似餌を魚のいる場所に運ぶ行為。つまりキャスティングという所作は、釣りを趣味としていく上での、わかりやすい難関だと言われています。特に、フラフィッシングの独特なキャスティングは、経験者を含め、「難しい」と口を揃えます。最上級に難しいから、フライフィッシングは釣りの初心者がやるべきではない。なんて平気でいっちゃう人がいます。

いいですか、フライキャスティングは、釣りのキャスティングの中で、実はもっとも簡単なキャスティング技術なんですよ! え? 何いってんのコイツ?と思われました? いいえ…。事実なんです。

既存のフライフィッシングのキャスティング解説は、小難しいものばかり。この釣りのキャスティングは、実はあることを理解すればとても簡単。詳しくは連載で書きますね! 毛鉤は投げるものじゃありません。ロッドは振るものじゃありません! ループを作る? 竿先をストレートに移動する?そんな訳の分からない話は後、後!

その証明については、この連載初期に行いましょう。まぁ、最後まで話を聞いてください。とにかく、釣りの難関であるキャスティングが簡単なんで、とてもビギナー向けなんです。でも、残念ながらビギナーが手軽に始めるための、市場的環境が揃っていません。マニアな釣りなんですね。だから断腸の思いで、釣りビギナーには薦めないでおきます。

ですが、フライフィッシングの道具を買ってみたものの、キャスティングで挫折して倉庫に眠っている諸兄は、その道具、メル◯リやヤフオⅨに出品するのを待ってください。

次回のネタは、道具選び。おそらく、どの入門講座にも書かない正しい道具の選び方を公開します。釣り初心者には道具が手に入りにくい関係でオススメしませんが、どうしてもフライフィッシングをやりたいと思われる方は、当連載の愛読者になることをオススメします。

で、既存の釣りに飽きちゃった諸兄、フライフィッシングをやってみるという選択肢をぜひもってみてください。数ある釣りの手段のなかでも、かなり面白い部類だと思いますよ。



フライフィッシングは、どちゃくそ日本のフィールド向き

「フライフィッシングってさ〜、あの長いラインをブンブンふりまわすけどさ〜、狭い日本の渓流ではどう考えてもむいてないよね〜」

はい! ダウト! 

この程度の渓流なら、ロッドなんてないが如く小回りよく立ち回れます。と言うか広すぎて、取り回し楽なぐらいの規模。

フライフィッシングって、狭い木々が覆いかぶさる蜘蛛の巣がかかるようなボサ沢でも釣りができるし、最も狭い場所でやれる釣り筆頭株主である。つまり省スペースで展開できる釣りなんです。意外でしょ?

テンカラもとても優秀な疑似餌を使った釣りですし、日本古来からある伝統的な釣り方。つまり日本向きではあるんですが、全範囲的に言うと、フライフィッシングの小回りと応用力、そして簡単さは別格なんですよ。

え? 馬鹿ななの? と思われました? 馬鹿なのは否定しませんが、言ってることは本当です。これも順を追って当連載で証明していきましょう!

狭いところで扱えるからフライフィッシングは日本のフィールド向きってのは、ちょっと雑な話だなと思われましたか? 

それだけじゃないんですよ。日本って釣り好きな人が多いですよね。つまり競争相手が多い。その競争相手を出し抜くためには、キャスティングの技術が必要なんですよ…。

イワナ君は、フライフィッシングで釣りやすい魚のひとつ

で、言ったでしょ、フライキャスティングは簡単なんです。でもってですよ…。もっとも簡単に、正確なポイントに魚を釣り上げるための毛鉤(ルアー)をアプローチしやすい釣りなんですよ! もっともは盛り過ぎ? いや、たぶん大丈夫でしょう!

あ、オデコに手をあてて熱ありますか?って聞かないでください。大丈夫です。変態紳士ですが気は確かです。

もっと、もっと、他にも理由がありますが、それは、ひとつづつ実証していきます。



フライフィッシングの得手不得手

なんか、この勢いだとフライフィッシングは、数ある疑似餌釣りの中でも「さいつよ」、いや違った。最強だと誤解されても困りますから、ちゃんと向き不向きを列記しておきます。

小渓流
最強クラス、ルアーとテンカラは強クラス

中渓流
最強クラス、ルアーも最強クラス

大渓流、大河川
ルアーフィッシングにやや劣る

沼、湖
最強になることもあるが、多くの局面においてルアーに劣る

エリアトラウト
プロクラスのルアーアングラーをビギナーがあざ笑うかの如く爆釣することも可能。

バス釣り
夏場はフライフィッシングでも面白いが、ルアー釣りのほうがもっと面白い

シーバス釣り
三度の飯よりフライフィッシングが好きになるまで待つよろし

イカ釣り
エギングかヤエンを強くオススメ

アジング
表層にアジが溜まってる時だけワンチャン、メバルも同じ

その他海釣り
三度の飯より以下略

海のフライフィッシングと言うのは、フライフィッシングジャンキーがやるカテゴリー。なんでもかんでもフライフィッシングで釣りたいと言う時期が小生にもありましたが、ぶっちゃけ、自己満足の世界。フィールドにあった釣り方と言うのがありますから、とりあえずは海釣りのフライフィッシングは視野に入れなくてよいです。

簡単に言うとですね、渓流釣りやるならフライフィッシングが、目的の魚を釣り上げる最短コースの1つですよ。ってことです。

さぁ、ちょっとやってみようかな?って思ってくれたらこれ幸い。ただ、この連載、ただのフライフィッシングの入門講座だと思ったら大間違い。普通じゃありません。

さぁ、プロローグは終わりです。次回はまず、この釣りを楽しむ為の道具選び論から! どちゃくそに簡単なフライフィッシング、はじめましょー!