さて、この講座のプロローグ編では、フライフィッシングは釣りの中でも最も簡単な部類であると語らせていただきました。そして初心者向けの釣りであるとも書かせていただきました。なぜ、簡単なのかという秘密は、連載で解説していきますが、今回は、おそらくどの入門書にも書かれていない、正しいフライの道具選び論をお伝えします。具体的な話まで届きそうにないので、別けて書かせていただきます。
道具は品格で選べ!そう、ブランドで選べ。
ええっとですね。爆弾発言をしますよ(業界的には)。フライフィッシングの道具はブランドで選んでください。これが最大の道具選びのアドバイスです。竿の曲がりがぁ〜とか、初心者には日本向けのアクションの〜とか、いっさい考慮しなくていいです。品格のあるフライフィッシングメーカーの道具を揃えてください。
普通の入門書やちゃんとした雑誌なら、入門用のリーズナブルな道具で始めましょう!って書きますよね。でも、もう一度大事なことなのでいいますね。まずは、ブランド品を買いましょう!! なんて時代錯誤な発言だなと思いましたか?
さでもこれが、フライフィッシングを長く続けていくためのコツです。そして、この趣味を始めるためのコツです。そう、日本人らしく「形」から入るのです。これがもっとも、コストパフォーマンスが高いフライの道具選びのコツなんですよ!
前回の連載で、釣りをやったことのないビギナーにはお勧めしないと書きましたが、急転撤回します。だからこそ、釣りをやったことのない方も、フライフィッシングという釣り、いや趣味を始めることを検討してください。唯一のハードルは、道具を購入するのに難儀することでしたが、今は、インターネットでさくっと買えちゃいますもんね。
ブランド品を買えと言った、その理由を書きます。
簡単に言うと、フライフィッシングは、映えを意識する(したい)釣りだからです。恐らく、数ある釣りの中で、特に道具映えを意識する釣りなんです。
浅っさい理由や〜。スカスカな理由や〜。と呆れました? まぁ、まぁ。いつものように最後まで話を聞いてください。
インターネットの黎明期から、なぜかフライフィッシングのホームページって多かったんですよね。かなりマイナーな釣りの部類なはずなんですが、ホントに多かったです。自分の釣果や道具、情報、理論を発表したがる人が多かったんでしょうか。なので、自分を釣った魚を映えさせて発信するテクニックはいち早く発達した釣りでもありました。
つまり、TwitterやInstagram、Facebook全盛の時代、スタイリッシュに映えを発信しやすい釣りだから、道具はブランドもので揃えて欲しいとアドバイスさせていただくわけです。
何を軟弱な発想で俗なアドバイスだと思われましたか?
しあし、全ての人がとはいいませんが、自分の釣果を自慢したいのが釣り人ってモンです。なら、映える道具を使いましょうよ!って論法です。
まぁ、上の理由だけでなく結局、この釣りをやる上で、道具メーカーの歴史というのはとても大事なんです。確かに、キレッキレの性能の道具を発表している新進気鋭のメーカーもあるのですが、小声でいいますよ…、この釣り、道具による釣果の差異が最も出にくい釣法のひとつナンデス!(小声じゃなくてボールドかけちゃった) なにせ、数十年前の骨董品の竹竿が一番性能がいいって言ってる人がいるくらいですから。
なら、「お、君、いい道具使ってるね〜。わかってるね〜」と言われる方が気持ちいじゃないですか(暴論)。
ということで、道具を揃えるための予算を提示しましょう。できれば、一式、道具を揃えるのにボーナスを投資するぐらいの気持ちでいてください。そうですね、最低20万円用意しましょうか。釣りをすでに噛じっている方なら、最低10万円は用意しましょうか。もう一声と言うことなら中古品で揃えることを前提に5万円!
え?フライフィッシングってそんなにお金が掛かる釣りなのと引き気味になりましたか?
いえ、釣りと言う趣味を続けていく覚悟の方なら、初期投資は高いですがトータルでは最も安上がりな疑似餌釣りですよ。だから、会社経営者や役員、お医者さんの愛好家が多いんです。そう言う層の方々は、実はお金にシビアですからね!
ああ、ハードルが高い、庶民にはフライは無理だーと、記事をそっ閉じないでください。20万揃えろ、10万揃えろは少々暴言が過ぎました。まぁ、ブランドだけ抑えれば良いのです。そこを抑えたお安いプランもございますから〜。そちらももちろん大事なんで解説します。
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