フライの道具の正しい選び方、入門編!【どちゃくそ簡単!フライフィッシング講座#01】



選ぶべき6大メーカー(ちょっと長めなんでゆっくり読んでね)

フライフィッシングはイギリス発祥の釣りです。世界は置いておいて、日本では1902年に現在の日光、湯川&湯ノ湖にトーマス・グラバーというオジサンが、ブルックトラウトというマスを放流し、それをフライフィッシングで狙い始めたことが始まりのようですね。まぁ、出自はともかく、歴史ある釣りなのには変わりません。さて、与太話はこれぐらいでいいでしょう。



ロッドでしょ、リールでしょ。そしてネットも重要だったりするわけですが、それはまたのお話。

以下、独断と偏見ではありますがおおよそ間違っていない、買って間違いのないフライフィッシングの道具メーカーを列記します。一切リベートをいただいていない。ガチな情報です(笑)外部サイトでアクセスされている方は、ぜひオリジナルサイトからもご観覧ください(メーカーのリンクを貼っております)。

オービス(ORVIS)

日本ではティムコが販売代理店をしている、アメリカの老舗フィッシングタックルメーカー。日本のフライフィッシング黎明期は、ここのロッドのコピー品、参考品をたくさん日本のメーカーも出してきました。私も最初に買ったフライロッドは、ここのメーカーのコピー品でした。後で、最初からオービスを買っておけばよかったと思いましたが、年を経て、そのコピー品すらかっこよい部類になっていますから、どうにも変わった道具文化ですよね。さて、このメーカー歴史については、ティムコのホームページをご覧いただければわかりますが、1856年創業の老舗。特にこのメーカーの穴あきフライリールC.F.O.シリーズは珠玉! 珠玉だから読者にも是非に!と思って調べたら、C.F.O.は廃盤になってました。絶望して問い合わせたら「もしかして今年の夏に復刻があるかも…ないかも…」との情報が。マニアックな情報はともかく、ここのメーカーのブランド力は筆頭と言えましょう。性能?いいに決まってますでしょ!

セージ(SAGE)

アメリカの老舗ではあるんですが、フライのなかでは先鋭的なイメージのあるブランド。特にフライキャスティングを考えるとセージでしょ。とベテランのオジサンなんかは口を揃えます。日本のフィールドと対象魚を考えるとロッドが硬すぎるなんて一昔前までは言われましたが、小渓流向けのモデルなどの充実などもあり、そのあたりは心配の必要がなくなりました。フライフィッシング界隈では人気のあるブランドのひとつで、私がガッツリフライをやりこんでいた15年前くらいから、そのあたりの格付けは変わっていないですね。久々に代理店のホームページを拝見しましたが、相変わらずセージはかっけーなぁ!

スコット(Scott)

こちらもアメリカの老舗メーカー。いろいろあるんですけど、ここのメーカーの看板ロッドシリーズであるGシリーズを、仮に今、買ったとしましょう。おそらくですが、20年後も確実に映えます。つまり、そうなんですよ。私が今挙げているメーカーの道具のほとんどが、折れて使いものにならない限り、四半世紀は愚か下手すると50年先でも現役で自信を持って使える…そういうブランドであり道具なんです。メーカーホームページの道具の値段を見て、ひっくり返った人もいることでしょう。でも、大事に使えば10年でも20年でも最新鋭なんです。最新鋭が出たら飛びつかなきゃ!という趣味あるあるな連鎖からは外れた釣りなんですよ。

コルクグリップが黒く汚れ、ブランクに傷が付き…。フライフィッシングの道具はその釣行と共にカッコよくなっていくんです。あ、ちなみにスコットというメーカー。ちょっと無骨な感じがイケてるブランドです。ちょい悪オヤジのステータスになるようなイメージですね(笑)

ハーディー(HARDY)

こちらはイギリスの超老舗ブランド。英国王室御用達! ロッドも何を買ってもカッコいいんですが、どっちかというと、ここのメーカーはリールがステータスと言えるでしょう。老舗のオービスだろうが、スコットだろうかセージだろうが…、自社ブランドのリールももちろんあるんですが、それでも敢えてハーディーのリールをセットする…。してもなんら違和感がない…。そう、キング・オブ・フライリールなんですよね。

せっかくなんで、フライがブランド重視の釣りであるという小噺をここではさみましょう。以前、こののリールのメインとも言える機種が、こともあろうか韓国製造になったことがありました。あ、誤解しないでくださいね。韓国製だろうが、日本製になろうが、「こともあろうに」って書きます。そうなってから全然、売れなくなったんですね(笑)。おそらく、製造技術や加工技術で言うと、イギリス製より韓国製のほうがよっぽど良いはずなんですが、ユーザーはそれを拒否しました。なぜか…。ハーディーリールはイギリス製でなくてはいけないからだと思います。そういう過程を経て、いまはメイン機種はMade in Englandになっております。あ〜よかった。僕もそうなったら二度と買わないところだった。

トーマス&トーマス(Thomas & Thomas)

ぐぅおぉ、カッコイー。トマトマのかっこよさは群を抜いてるね〜(個人的見解)。今回列記したメーカーでは唯一、個人的に所有したことのないロッドメーカーです。使ったことはありますけどね。で、憧れのメーカーでもありました。こちらもアメリカの老舗ロッドメーカーなんですが、もう、ブランド力が半端ない(アメリカ元大統領がどーだとか、エリック・クラプトンがどーだとか…)。所有したこともないのに薦めるのかって? はい。ブランド力の観点から行くと、ここのメーカーは外せません。もともとは(いまでも)竹竿で有名なブランドだったんですけど、スタイリッシュなことこの上ない! 群青のブランクはトマトマのアイデンティティーです…。日本でもいくつかディストリビューターがあるようなので検索してみてくださいね。

R.L.ウィンストン(R.L.Winston)

ふぅ。ようやくここまでたどり着いた…。こちらもアメリカの老舗ブランド。品格のある6大メーカーの一角を担っても何ら問題ないでしょう。深い緑色のブランクが超映えます。値段は張りますが、一生使っていけるロッドになるでしょう。ブランクだけでなく使っているパーツ類も高級感ただよう気品のある製品群…。いやぁ、美しいんです。日本のヤマメやイワナ、そしてオイカワなどと併せて写真を撮れば息を飲む美しさです。そして、このロッドの新品のコルクの匂いといったら…。小生もフライフィッシングから離れてしまい、だいぶロッドは処分したのですが、いまも手元にこのメーカーのロッドは残っています。



ということで、次回は具体的にロッドといっても何を買ったらいいのかを解説

はい、ということで、どこのブランドの道具を買えばいいかを解説しました。極論を言うと、ロッドとリールは上に挙げたメーカーから選んでいただければ間違いないでしょう。リールに関しては、実はもう少しお勧めしたいメーカーもあるのですが、なが~くなってしまいますので、迷ったらハーディーかオービスのリールを購入してください。とりあえずリールの話も後日いたしましょう。

とりあえず、気になるメーカーは見つかりましたか? では今度は更に具体的に、購入すべきモデルを解説していくことにしましょう。連載3回目にご期待ください!