トップの鬼と呼ばれる、バス界のレジェンド・柏木重孝氏。彼は野池をこよなく愛する男としても知られている。そんな柏木さんが、野池でトップを楽しむための掟を伝授。初心者さんも、釣りウマさんも、目からウロコが落ちますので覚悟してクサイ!
オキテ①:歩き方が一番大事
姿より足音を消せ。バスは陸の敵を恐れない
野池はまず歩き方が大事だよ。音をたてない忍び足。結局ね、姿が見えても奴らは水の中で俺らは陸だからさ、バスにとって鳥以外は別に怖くないんだよ。水中はバスの縄張りだからね。それより、足音をドンとたてると見えないからおびえちゃう。でかいのはそれでいなくなっちゃうよ。ドスドス歩かないこと。
オキテ②:バスに見つかっても堂々としろ
開き直って、バスと友達になっちゃおう
音の次が姿を隠すこと。バスに見つからないように、こそこそ寄っていくのが大事だよ。自分の影を水面に映さないとか、日陰に隠れるとかね。自分の存在がバレそうだったら、しゃがんで待つのもいい。でも、バレちゃったら堂々としたらいい。「オッス」と声かけて、魚と会話する。「一緒に遊ぼうよ」とね。
オキテ③:堰堤の両サイドはプレッシャーに負けない
最強のスポットをしつこく釣るのが極意
連休のプレッシャー? そんなの克服できるよ。要するに、他人が入っている場所は、釣れてるから人がいるのか? 入りやすいだけなのか? それを見極めたほうがいいね。あとはね、堰堤の両サイドよ。これは誰が何と言おうと野池最強のポイントだからね。必ずバスがいるし、デカいのも必ず回ってくるから。もう下手に動かないでそこに居座って、ポーズ長めにしたり、同じことをしつこくやると、トップに出ちゃったりするよ。
オキテ④:野池はまず立ち位置を釣れ
狭い釣りスペースは、バスにとっても好条件
まず池で、みんなが立っているような釣りスペースは、魚にとってもポイントだったりする。だから、水際に立つ前に、まずその立ち位置を狙ったほうがいい。ヤブコギして入るような池ほど、その釣りスペースがポイントだからね。立ち位置を釣ってからそこに入って、そのスペースの両サイドを撃つといいよ。
オキテ⑤:初めて行く野池は、できるだけ1周する
知るために1周する。本当の戦いはその後だ
野池は動くか粘るかだからさ、俺は今も野池に行ったら、必ず一周する。初めての野池ならなおさらだよね。その池を知りたい。堰堤の両サイドがいいのはわかってるけど、オーバーハングの裏もやりたいし、奥の流れ込みだって行ってみたい。結局一周するわけよ。そうすると様子がわかるし、釣れるんだよ。
オキテ⑥:釣りにくい場所は、ちょっとリフォーム
投げやすく、取り込みやすいカバーに変身
池の流れ込み付近とか、ゴミがたまっている場所あるでしょ? そこに丸太ん棒が浮いてたり、倒木とかがあると、攻めにくいよね。バスをかけても、取り込めなかったりする。そんな場所は、自分で配置を変えちゃうといい。つまりリフォームするわけよ。そして、釣りやすくして、時間をおいてから釣りをする。
オキテ⑦:カエルとペンシルべイトは1年中持っていく
カエルは冬でも食っちゃう。それがバスだ
トップに関してはさ、5月だったらすべてのタイプのトップウォーターが使えるよ。でも、カエルとペンシルだけは、一年中持っていったほうがいい。カエルは冬でも食う。ボサの中やゴミの上とかでね。ジグ&ポークに出なくてもカエルには出ちゃう。それがバスなんだよ。ペンシルは衝動的な動きが冬にも効くよ。
カシワギさんの野池のオキテ、いかがかな?
野池のオカッパリといえば、Sカシワギ!(フローターもね☆) カシワギさんファンには懐かしくも新しく、一見さんもウェルカムなのが柏木流。どのオキテも、深〜い意図があるものばかり…ぜひ参考にしてみては!
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その柏木さんが作り出すズイールルアーの特長を一言でいうと「かわいいのに、釣れる」だと思います。この「かわいい」と「釣れる」を両立させた極めつけのルアー、それがアライくんなのです。
97年モデルのRSカラー。RSはリンゴスターの略で、なぜか野池に強いとされている。
僕の知る限り、これよりかわいいルアーはありません。しかもこいつは誰でも…
ほかにも、ペンシルべイトの神的存在・テラーや、中空フロッグのレジェンドともいえるカスタムフロッグなど、傑作ルアーはまだまだあります。
しかし、個別のルアーだけではなく、ズイール創業者・柏木重孝さんが日本のバス界に残した革命的な功績は、ほかにもたくさんあるのです。
例えば、フローターですね。現在では完全に主流となっている、大口径バルブ&PVC素材を採用したフローターを発明したのは、何を隠そう…