ルアマガプラスの好評十八番ネタ。釣り人から聞く怖い話シリーズ。今回は、兵庫県在住、某有名ルアーメーカーに勤めるAさんからのネタ。本当に怖い話はオチがない! さぁ、いきましょうか。あ、そうそう。とっておきのネタありますから。それはお盆の頃に。それまでは、のんびり怖い話をしましょうネ。
自分の住む町に起こった怪事件•••
A氏「えっと、フカポンさん。今回、取材してもらったシーバスがいた川なんですけど….」
はいはい。朝方なのに陰鬱な雰囲気が漂ってたあの川ですね。
「以前事件がありましてね。ちょうど釣りをしていた場所の上流200mくらいかなぁ。肩から上だけの手の死体が見つかりまして、てんやわんやになったことあるんですよ」
まぁ、川ですからね。仏様が上がるなんてことは、確かに珍しくないですよね。
「まぁ、ほら、僕にとっては通い込んでいるフィールドでしょ? でもその事件があってから、その他の部位の捜索が始まりましてね。見た通り、川幅もさほどでもない三面護岸の水路ですよ。警察やらなんやらが、潜ったりなんだりして捜索をするわけですが、一ヶ月ほど捜索したにも関わらず、他の部位が見つからなかったみたいなんです。もちろん、その間は釣りもできずにいたんです」
なるほど。なるほど。
「で、痺れを切らして、ほら、45cmくらいのシーバスを上げた橋の下あるじゃないですか。あそこで釣りをしていたんですよ」
ああ、あの橋の下に潜り込むとこですね(笑)
「川の中央にキャストしてバイブレーションを引いていたら、変な根掛かりをしたんです。通い混んでたんで、そんなところに障害物はないはずなんですが、まぁ、川ですからね」
な、何が引っ掛かったんですか?
「何かが流されて来たのかなと言うくらいに思ってました。ぐっと一瞬こちらに来る感覚があるので、ロープかなと感じました。手繰り寄せると幸いルアーは回収できたんです」
いやー。そ、それって、、、
「数日後にニュースを見てびっくり。まさにその橋の下でロープに巻かれた胴体が見つかりました。そして数日後に、さらに下流で頭部が」
つまり、引っ掛かけたのは、もしかして。
「場所的に広くないですから、アレだったのかなあと。なんでも犯人は介護疲れで相方を…バラバラにして、川に流したとの話。当時はかなり話題になりました」
いやあ、怪談より個人的にはぞっとします。で、そんな場所で釣りを今でもするんですね(笑)
「まぁ、水辺はそんなところばっかりじゃないですか」
そうですね。海なんかでもそうですが、橋から身投げして、流れ着く場所、つまり魚の好ポイントである事が多いですからね。
「身投げでもうひとつ思い出しました。これは友達から聞いた話なんですが」
深夜の海から女性が….
「地元のウェーディングで釣りのできるポイントに入って、深夜に釣りをしていたらしいんです」
釣り人は夜討ち朝駆けオールタイム稼働ですからね。
「そうしたら、海の中から深夜ですよ、女性が陸に向かってゆっくり歩いて来たらしいんですよ」
それ、普通に怖いですが。
「身の毛もよだつ光景だったみたいですね。知り合いも、かなりビックリしたようです。でも、あまりにリアルなんでよくよく観察すると、普通に生きてる女性だったらしく」
え?やっぱ、幽霊よか怖いっす。
「這々の体で、岸に上がり倒れ込んだらしく。慌てて119したみたいなんですがね。どうも、もろもろ終わらせようと海の中に入って行ったみたいで。でも、そこって等浅のウェーディングポイントなんで、深みも中途半端なんですよね」
それがある意味幸いしたんですね。
「水も飲んで危険な状態だったみたいですが、一命は取り留めたみたいですよ」
それは、良かったですが、その知り合い、流石に釣りどころじゃなかったでしょうね(笑)
という事で、釣り場には怖い話、オカルト、リアル問わず多いのです。ある意味死と隣り合わせにある場所。安全第一で、皆様、釣りしてくださいね。ライフジャケットは忘れずに。