異常気象ということもあり、日本も亜熱帯化。台風はもちろん、線状降水帯による未曾有の降雨などで甚大な被害を被りかねない気象条件が各地で頻発しております。先日の台風15号も、関東地方に大きな被害をもたらし、我々の生活に大きなダメージを残していきました。今後も、そういった風雨、洪水被害から身を守るすべを、個々が持ち対応していく必要があります。自宅での防災はもちろん、我々釣り人は、出かけた先での被災を防ぐためにも正確な情報をいち早く入手する必要があると言えます。そこで、今回はそういった情報を得るためのツールをいくつかご紹介したいと思います。
日本国土交通省が提供している「川の防災情報」
こちらは国土交通省が提供している川の防災情報。雨が降っている地域のデータだけでなく、気象警報や注意報、そして川の水位情報などが提供されているページです。台風、線状降水帯、ゲリラ豪雨などが発生した場合、自分の住んでいる地域に関わる河川のデータをいち早く知ることができます。
特に河川カメラや川の水位情報は非常に大事です。自身が住んでいる近隣だけでなく、河川上流域の情報などにいち早くアクセスできれば、被災しないための事前行動が可能になります。
平時ならば、釣行予定の河川の水位や濁りの状況などを把握することができますので、釣り人的にも非常に便利ですし、釣行時の急な天候変化に対して、正確な情報を得るのに役立ちます。
スマートフォンのブラウザからも利用可能です。スマホ版のアプリもありますが、ブラウザアクセスを現時点ではオススメしたいところです。
チェコの会社が提供する気象情報アプリ「Windy」
■Windy:https://www.windy.com/釣り人の間で(だけでなく)使用率が高い気象情報アプリが「Windy」。風や雨、雷、気温だけでなく、波や気圧、PM2.5など気象に関するお役立ち情報をリアルタイムから1週間ほどの予測まで、かなりの精度で入手できるアプリです。
漁師の間でも愛用者がいるということからも、その使い勝手の良さ正確性が推し量れると思います。スマホなどで閲覧できるアプリ版のほか、ブラウザでも情報を入手できますが、こちらはアプリが非常に優秀なので、そちらの使用が便利です。
雨が止む時間などの予測もかなり正確なので、雨宿り時などにも重宝します。また、各高度を設定して情報を得ることもできるので、山岳部で活動する場合や、逆に、海で活動する場合など、細かな設定でさらに精度の高い情報を得ることができるのも魅力です。ちなみにこのアプリは有志による寄付で運営されています。
ちなみに情報はECMWF(ヨーロッパ中期予報センター)とGFS(Global Forecast System)を使ったNOAA(アメリカ海洋大気庁)による予報がデータに使われており、どちらのデータを使うかはユーザーによって切り替えが可能です。
そのほかには、Yahoo!MAPなども降雨情報、予測などが見れるようになっていますので、自身の使いやすいアプリやサイトを駆使し、情報を制すことができれば、未然に被災を防ぐことができるかもしれません。もちろん、釣行時にも強力な味方になってくれますので、ぜひ使ってみてくださいね。
天気予報として使う場合は注意が必要
ひとつだけ注意していただきたいのは、気象予測は常に完全ではなく、現在の状況から刻一刻と変化していきます。Windyで確認した予報も変化していきますので、天候を予測する場合は逐一Webサイトを更新して確認するようにしてください。