エギングを始めるなら「数釣りの秋」に基礎をマスターすべし!



ソルトゲームの中でもトップクラスの人気を誇る「エギング」。未体験の方でもご安心あれ!「秋は数釣りを期待できるシーズン。基本を身に着けるチャンスです」。達人、湯川さんが基本中の基本を徹底レクチャー!!



教えてくれるのは理論と実践で結果を残すエギング侍

エギングとは?

アオリイカを狙うシンプルで奥の深いゲームフィッシング

アオリイカ

北海道以南に生息するフィッシュイーター

北海道以南の沿岸部に生息。比較的温暖な海域を好み、小魚や甲殻類を捕食。産卵期は春で、大型の個体は3kg以上にまで成長する。海藻帯を好む傾向があり、地域によっては「モイカl」「ミズイカ」と呼ばれることもある。

秋は100~500gの子イカがメイン

春から夏にかけて孵化したアオリイカの幼体は、秋になると100~500g程度までに成長。

湯川さん「秋の子イカは食欲旺盛で比較的アクティブ。エギに反応しやすく、数釣りを楽しめます



他の釣種にはない手軽さと面白さ!

エギングの基本についてレクチャーしていただくのは、紀伊半島のスペシャリスト、湯川さんだ。

湯川さん「最近は全国各地へ行って遠征のエギングをする機会が増えていますけど、“基本”さえ身に着いていれば、初場所でも充分に楽しめる釣りだと実感することが多いです」

湯川さんはバス釣りや磯釣りも大好きということですが、エギングならではの魅力とは?

湯川さん「まずは、シンプルな道具で手軽に楽しめること。次に、グイーン、グイーンというアオリイカ特有の引きですよね。あとは、食べても最高に美味しい!

魅力その① 堤防などで手軽に楽しめる!

湯川さん「エギングは、ソルトルアーフィッシングの中で最も手軽な釣りのひとつ。近隣の漁港や足場の良い堤防で手軽に遊べます。もちろん、磯場や人があまり行かない穴場的なスポットを自ら開拓するのもアリですよ」

伝統漁具が進化した“餌木(=エギ)”を使用

湯川さん「エギは日本で古くから使用されてきた漁具がルーツ。エビや小魚などをイメージしてアオリイカを誘います。フックは、エギングに特化された仕様。バーブレスが一般的ですが、掛けたあとはテンションをキープしていれば外れません」

魅力その② 独特の引き感!食べても美味しい!!

魚とは違うアオリイカ特有のグイーン、グイーンという引き。
刺し身、天ぷら、唐揚げ、イカそうめんなど様々な料理で味わえる。

湯川さん「フッキングが決まると、逃げようとするアオリイカは漏斗で海水を逆噴射。魚にはない独特の引きがたまりません! 秋のやや歯ごたえのあるアオリイカは、卵黄と醤油で和えたイカそうめん丼や、握り寿司で食すのがオススメです」

この秋にエギングを始めたいというアングラーは、どういった場所を狙えば良いですか?

BESTシーズン

春と秋がエギングの2大絶好機だ!

湯川さん「アオリイカは春が産卵期。3月以降に水温が上昇すると、深場からワンド(湾状に奥まった地形のこと)内へ上がって海藻帯などに卵を産み付けます。孵化した幼体は、季節が進行するごとにグングン成長! 秋はアクティブな子イカの数釣りが楽しめるシーズンですね。

秋のほうがビギナーにはより気軽に挑戦できると思います!!



BESTスポット

漁港内の障害物周辺を見逃すな!

子イカは青物などの外敵から身を守るために、漁港内の障害物に身を寄せていることが多い。

湯川さん「ブイや係留ロープ、海藻帯などの周辺は要チェック。ある程度成長した個体は、漁港の出入り口付近などの潮通しの良い場所を好みますね」

海藻帯周辺
係留ロープやブイの周辺 ※ロープやブイにエギを引っ掛けないよう最善の注意を払いましょう。
地形変化(テトラ、ワンド等)

気になる変化は全てアプローチ

漁港付近にある障害物周辺はすべて狙い目。目に見える変化だけでなく、海底の起伏などもアオリイカは好む。

湯川さん「ボトムの変化はエギやラインに伝わる感覚で察知」

湯川さん「アオリイカは春にワンド内の海藻帯などで産卵。孵化した子供が100〜300g程度に成長するとエギに反応するようになります。

子供のイカは、青物などの外敵から身を守るために、海藻帯や漁港内の障害物などに身を潜めていることが多いです。狙い目は、漁港のブイや係留ロープなどの“変化”の周辺ですね」

BESTコンディション

穏やかな日中に潮の動くタイミングを狙え!

湯川さん「強風時はエギを操作しにくいため、穏やかな日が理想。昼夜を問わず釣れますが、視覚的な情報が多いデイゲームは楽しさが倍増します。アオリイカは、潮が動いているタイミングに活性が上がる傾向が強いですね」

次回はエギングの「基本タックル」とアオリイカへの「アプローチ方法」を解説致します!


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