ショアソルトゲームにおけるターゲットの代表格ともいえるシーバス。産卵を控えた秋は活性も高く一尾を手にできる確率も高いかも?! そんなシーバス釣りの基本を教えてくれるのは、シーバスのことを熟知した村越さん。最低限のアイテムで初めての一尾を狙っていこう。
教えてくれるのは黎明期からシーバスを追い続けるレジェンド
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シーバスとは?
全国の河川、磯、サーフなどを回遊する生動感溢れるのゲームフィッシュ
北はおおよそ津軽海峡から、南は鹿児島本土まで、河川や磯など多彩なフィールドで釣ることが出来るマルスズキの総称。スズキという種目としては、他にヒラスズキとタイリクスズキが存在する。略称がサイズより変化する出世魚。
セイゴ→30cm未満 フッコ→60cm 未満スズキ→60cm以上
迫力あるファイトが身近に楽しめるゲームフィッシュ
村越さん「一番感動したのは、エラ洗いだね。こんな巨体の魚が跳ねるんだっていう感動があったんだよ」
シーバスの基本について語るのは、シーバスゲーム黎明期から活動する村越さん。その魅力の一つは、口を大きくあけエラを広げたシーバスが、豪快に海面から飛び出し頭を左右にふる“エラ洗い”という動作だという。
村越さん「エラ洗いはシーバスも激しいんだけど、やっぱりヒラスズキがすごいね」
シーバスとは、いわゆるマルスズキのことを指し、近縁種としてヒラスズキそしてタイリクスズキが存在する。
村越さん「どのスズキでもシーバス釣りと総称していいと思うよ。でも、一応マルスズキ…つまりシーバスを中心とした基本の話をしようか。シーバスは、各地の磯場や河川、サーフ、港湾などいたるところに存在する。そういう意味では、全国のあらゆるアングラーに開かれた魚だと言えるね」
シーバスは年間どのように動きますか?
春(4月~6月)
産卵行動からの回復期。水温の上昇とともに活性も上がり、積極的にベイトを追い始める。
夏(7月~9月)
高水温期の夏は、地形によってはベイトを追い求めて川の上流まで遡ってくる。
秋(10月~12月)
産卵を意識した個体が増え、ベイトを活発に追い始める。ベイト自体も成長しており、サイズが大きい傾向にある。
冬(1月~3月)
産卵前後の個体が混在する時期。産卵期は深場へ。産卵後の個体は、泳力のないベイトをターゲットとする。
村越さん「この秋のシーズンは、産卵を控えた個体が多くベイトを追い回し、冬季に産卵、春からまた活性が高くなり、高水温期の夏は上流域に入ったりもする。年間のパターン化された行動の中で、ベイトを追い求めていたるところで釣れるね」
秋はその中でもイージーに釣りができる?
村越さん「秋はベイトも豊富だし、始めるなら今だね。それに10月、11月の産卵を控えたメスは長さと太さがあるから、自分の記録に残る釣りをするのもこの時期がいいんじゃないかな」
10,11月は“はじめの1尾”を釣るのにも最適な時期!
村越さん「秋はベイトが豊富になるという要素と、シーバス自体も産卵行動前になって群れが濃くなるね。場所によって異なるけど、長さと太さがあるメスが多くなる。まず最初の一尾、というなかでいいサイズを出したいなら秋がいいね」
気軽にエントリーできますか?
エントリーユーザーには安全を視野に入れた河川で
海からも、上流からもベイトが入ってくるエリア
村越さん「大規模な河川から小規模な河川までさまざまあるけれど、大きくなるハゼが河口周辺に溜まったり、落ちアユが始まったり、ウグイやイナッコ、それに大河川なら海のベイトも入ってきてベイトは豊富だね」
サーフや磯は経験値を積んでから・・
ベイト次第でどのフィールドでも釣れる可能性はある
磯やサーフでもベイトを追ってシーバスが回遊してくる。ただし、磯は入門者が単独では危険度が高く、サーフは変化などの攻めるべきスポットを見つけるのが難しい。
BESTコンディション
日中なら曇りや雨。朝夕マヅメも重要
村越さん「曇っていたり、雨のほうがいいけれど、だからって晴れだったら100%釣れないってわけでもない。マヅメ時に関しては、ベイトが生態の流れの中で必ず動く時間帯であるという意味から、シーバスも当然それを狙う。そういう意味ではすべてを超越した時間帯だよね」
村越さん「釣りが難しいわけじゃないし、お金がかかる釣りってわけでもない。一年中安定して釣れる可能性があるし、身近な場所で釣れるのがシーバスのいいところ。だからって、簡単に釣れるわけでもないけどね(笑)。まずは釣りに行くことを楽しんで、価値ある一尾を釣り上げてほしいな」
次回はシーバスを釣るために揃えておくべき「タックル」とシーバス釣りにおける重要な「3要素」を解説して頂きます。
※本記事はルアーマガジンソルト2018年11月号より抜粋したものです。
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