100均じゃ役立たず! キャンプに山にサバイバルにオススメナイフ3選【ソト遊び料理人・横島勝の単刀直入トーク】



キャンプも釣りも…アウトドア全般、役に立つアイテムのひとつがナイフ。でも実際どんな場面で役立つのかを知らないと、意外と手が出ないアイテムでもあります。そこでご存じソト遊びの達人、横島勝さんにナイフについて寄稿頂きました。プロの料理人でもある横島さんが語る、料理、アウトドア、釣り目線のナイフ観とは!? その世界のほんの端っこに触れてみましょう。また銃刀法もありますので、キャンプなど正当な理由がある場合のみに許された基準内のナイフを持ち歩きましょう!



用途も万別なら、刃物も万別!?

皆さんご無沙汰です。夏休みいかが過ごされましたか? 山に川に湖に海に、キャンプに魚捕りに、楽しまれましたか? その時あなたの手の届くところに刃物はありましたか? 今回は刃物の話です。

貴方、刃物を何本所有されてますか? 基本、キャンプなら、ノコギリ、手斧、もしくは鉈、刃渡り10cm程度のナイフ、そして料理用のナイフ、牛刀、ペティナイフ、歯の薄いスライサーがあれば充分でしょう。よくある質問で、無人島に何か一つ持って行くとしたら、何をもっていきますか?ってありますが、俺なら即答でナイフです。

魚を絞める。
薪をけば立たせて火が付きやすいようにする。
ロ-プを切る。
捕った獲物を解体する。
刃渡り10㎝程度でも、刃のしっかりしたナイフならば、かなりの事ができます。

使いやすさ抜群! フォールディングハンター(バック社)

現在俺も10数本のナイフを所持していますが、使い易さで言えばアメリカ・カンザス州BUCK社製のフォ-ルディングハンターではないでしょうか。機能美、造形美とはこのナイフの為にある言葉でしょう。
1964年デビューのロックバック式ナイフの元祖とも言えるこのナイフ、現在2本目を使用中です(1本目は砥ぎすぎて刃が短くなり、友人にプレゼントしました)。

研ぎすぎて減った刃…刃物冥利!?

ロックウエルの硬度で58度ほどあるこのナイフ。刃の粘り、砥ぎやすさ、使いやすさ、KING OF KNIFEと言っても
過言ではないと思います。このナイフで、ニワトリ、七面鳥の骨抜き、牛、鹿、猪の解体もやりましたが全く問題なし!! 最高の仕事ができます。



プロの厨房でも大活躍!? ボルトアクションナイフ(ガーバー社)

普段、仕事柄ナイフを腰につけていますが、これにはアメリカはオレゴン州ポートランドのGERBER社製のボルトアクションナイフを使っております。
片手で刃が出せ、片手で仕舞えるのが気に入って使っていますが、さすがに25年以上使っていると、これも砥ぎすぎて刃が短く薄くなってきており、そろそろお蔵入り!?
これも硬度58度くらいですが、BUCKより砥いでいて硬い気がするので初心者にはBUCKの方がおすすめかと思います。



ヨコシマ家、5歳の儀…誕生日に。マグナムLST(ガーバー社)

娘さんのマグナムLST

とはいえ、我が家の子供達には、5歳の誕生日に一生ものとしてGERBER社のMAGNUM LSTというナイフを誕生日プレゼントとして渡してありますけれどね(笑)。
敢えて硬いナイフを渡して使い方を勉強せよ!!の意味も込めてあります。

刃物は研いでからがスタート

あとは砥石が必要です。荒砥、3000番、5000番、できれば10000番の上があれば完璧。包丁だって、ナイフだって買ったばかりの物は切れない。砥いでこそ切れる。
これは、本職料理人の立場から言わせていただきますが、10人いれば10人の刃の向きがあり、人のナイフと自分のナイフでは砥いだ時に着く角度が違うため、真っ直ぐに切れないものです。手入れをしてこそ自分の道具となり、自分のナイフになります。そこんところお忘れないように!
夏が終わり、秋のキャンプシ-ズン、行楽シ-ズンがやってきます。ナイフを1本持って出かけてみてください。何かの時、イザって時、必ずナイフを持って居たらなぁ~、と思う時が来ます。まさかの為に、心に余裕を、そして手元には必ず刃物を。

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