フライフィッシングの基礎基本を、かなりぶっちゃけながら解説する当連載も5回目! 前回はキャスティングの基礎の基礎を解説しましたが(ちょっと間が空きました)、そろそろ本格的にフライキャスティングって奴を学びたいじゃん? ということで、そのフライキャスティングをささっとマスターするための座学を先に入れてみました! 頭で理解しておけば、フライキャスティングなんて、どちゃくそ簡単あるよ!
フライラインという超特殊な釣り糸
フライフィッシングってあの、太いラインをぶんぶんムチみたいに振り回してますよね〜。ていうか、あんな太いラインで魚なんか釣れるの?つか、なんなの、あのヘンテコなライン。
ですよね。普通の人はそう思いますよね。フライフィッシングという釣りが他にない特徴を持つとすれば、おそらくこのラインなんです。だからこそ、このフライラインの正体についてしっかり勉強すれば、ささっと、その先のフライキャスティングをマスターできるんですよね。
フライラインには規格がある<形状編 基礎>
一般的なフライラインには規格があります。その規格も大雑把に3種類。ひとつは形状、もうひとつは重さ、そして最後はラインのシンクレート(浮くか沈むか)。まずは、ひとつめ形状の解説。
特殊な形状は省きまして、大きくわけて3つ。
DT(ダブルテーパー)
WF(ウエイトフォワード)
ST(シューティング)
解説の前に、基本を。
フライラインはただ太いラインがレベル状態(太さが均一)になっているのではなく、大雑把にいうと、とある部分から先っぽがテーパーになっています。このテーパー形状がフライキャスティングを成立させているキモなんですね。
以前の連載で、某大手通販サイトで購入した安いフライフィッシングセットをもってきたお客さんのフライラインは、こともあろうにレベルラインだったのです。なので、フライキャスティングがうまくいかなかったんですね。
テーパーになっているものを振り回すとどうなるか! 基本的な原理で、太いところから滑らかに力が伝わって、スムーズにまっすぐに伸びていきます。この基本原理を活かす投げ方こそ、あとに続くフライキャスティングの極意でもあります。ムチですよ。ムチの原理ですよ。
小生、その手の趣味はございませんが、ムチだって先細りのテーパーになっていますよね。そうなっていれば、ムチが伸びきるまでの速度を上げることができますよね。これがレベルラインだと、猛獣使いだろうが、仮面を被った嬢だろうが四苦八苦してしまうわけです。
で、ここがミソなんですが、そのムチの本体に重さがないとどうなります? 同じように力強いビシバシができませんよね。フライラインも同じなんです。フライフィッシングの場合、フライロッドで毛鉤を投げるのではなく、フライロッドでラインを投げる釣りなんですね。
そして、フライフィッシングという釣りの最大の利点がココなんです。毛鉤って重量がほとんどありません。そうなんです、重量のほとんどない毛鉤(ルアー、餌)をラインの重量を使って運ぶことができる釣りなんです。勘違いされがちですが、フライフィッシングの最大のアドバンテージはここにあります。
なので! 極論を申し上げます。体積があったり重量のある毛鉤を投げるフライフィッシングは、マニアックな趣味であり効率的ではありません。三度の飯よりフライフィッシングが好きな人がやるべきで、フライフィッシングの真髄を楽しみたいなら、渓流釣り規模の範囲内で楽しむのが正解と言えます。例外もありますが、敢えて言い切っておきます。
ということで、今回はフライラインというアイテムの基礎をお伝えしました! まだまだ続きますよ! 次回はフライラインの形状その2。になります。過去の連載は下記リンクより御覧ください。(外部サイトの方は、本体サイトでお楽しみください)
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まずは連載で提案させていただいた「ブランドで買え」路線から
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