スタジオオーシャンマークから、フックを外すためのフックリムーバーがシーバス用としてリリースされる。このアイテムの使い方、そして、このアイテムを使うことのメリットとは?プロデュースを監修した鈴木斉さんに現場解説してもらった。
ショアのシーバスからオフショアのマグロまで!全国各地を駆け巡るプロアングラー
shimano/mazume/ima/eclipse/nature boys/gamakatsu契約プロ
blog「BLUE SOUL」 http://s.ameblo.jp/suzuki-hitoshi/…
魚にもフックにも優しいのがフックリムーバー
オフショアのビッグゲームの釣りですでに高い評価を得ているスタジオオーシャンマークのフックリムーバーシリーズに、待望のシーバス専用モデルが登場する。
まずはこのフックリムーバーの特徴を、監修した鈴木さんに解説してもらおう。
鈴木さん「フックリムーバーのメリットは、フックを確実に固定して外すことができるから、魚の肉を引きちぎりながら外すのではなく、最小限の力で抜くことができる点です。魚へのダメージも少ないし、フックにも負担が掛からない。そして、素早く外すことができるから時合も逃さないんですよね」
シーバス専用モデルとしてこだわった点は?
鈴木さん「165mmというノーズの長さですね。フックを固定したときにシーバスが暴れたときも、この長さがあればルアーが手元まできません。だいたい、140mmくらいのルアーまでを使用する釣りには問題なく使えると思いますよ。あとはボディの軽さ。ライフジャケットなどに入れていても邪魔になりませんし、重いロングプライヤーなどを持ち歩かなくていいというのもメリットのひとつですね」
フックリムーバーの特徴① ステンレスギャフ
先端のギャフで簡単にフックを拾ってトリガーを握るだけで固定
トリガーを握ることで先端のギャフ部分が閉じ、フックを固定。確実にフックを固定できるので、フックを押す、引く、捻るという動作で外すことができる。トリガーは軽い力で引くことができ、T字ハンドルは握りやすい形状のEVA素材だ。
フックリムーバーの特徴② 3点ポジションでフックをガッチリ固定
フックを3点で支持、軽い力で確実に固定できる
プライヤーは面の2点でフックを支えるので滑りやすく力が逃げてしまうが、フックリムーバーは3点でフックを固定する。そのため、外しやすさはもちろん、フックが折れたり曲がったりということも軽減している。
シーバス専用モデルはロングミノー対応の165mmフレーム
165mmのロングノーズで大型ミノーでも安心して外せる
フックを外す際に魚が暴れても安心のロングノーズ設計。165mmのフレームで、ボディが長めのミノーでもフックが手元にくることはない。これは鈴木さんの要望により、165mmという長さに決定したという。画像は全長125mmのコモモ125カウンター(アイマ)。
ボディはアルミ/樹脂をメイン素材とし、重量は75gと超軽量。ライフジャケットに入れても邪魔にならない。
釣りにおける新たな定番アイテム、フックリムーバー
オーシャングリップでシーバスの口を掴み、もう片方の手でフックリムーバーを使いフックを外す。使い方は簡単で、誰でもすぐに使いこなすことができるだろう。
弱りやすい清流域はすぐにフックを外してリリースしたい
完全淡水の上流域で、スピンガルフ30g(アイマ)でついに喰わせた。清流域のシーバスは弱りやすいのですぐにリリースしたい。フックリムーバーで素早くフックを外し、魚を水に戻した。
実釣をしたタイミングは、強い日照りが続いており雄物川は渇水気味。少しでも水深のある場所、水質の良い場所を重点的に探っていき、デイゲームとナイトゲームで、それぞれシーバスをキャッチすることができた。
鈴木さん「厳しい状況でチャンスの少ない釣りでしたが、なんとか結果が出て良かったです。チャンスが少ない状況の時こそ、万全の体制で釣りをしなくちゃいけない。釣れたあとはすぐに次のキャストをしたいし、釣れたときにフックが曲がって、それを交換していたらタイミングを逃すかもしれない。なにより、フックが手に刺さるという事故は絶対に避けたいですよね。そういったリスクを抑えることができるのが、このフックリムーバーだと思います。一度使えば手放せなくなるアイテムですよ」
オーシャングリップでルアーフィッシング界に革命を起こしたスタジオオーシャンマークが、またひとつフックリムーバーという定番アイテムを生み出した。シーバスモデルについては詳しいスペックはまだ未定だが、値段はアンダー1万円に抑えたいという。
シーバスの数釣りが楽しめる秋のハイシーズンに向けて、発売されたらぜひ手に入れてフィールドに向かって欲しい。素早く安全にフックを外すという行為が、さらなる1尾に繋がることを実感できるはずだ。