東京湾再生をテーマとし、昨年よりスタートした、アウトドアや釣り、そして音楽をクロスオーバーさせたイベント「BLUE CAMP(ブルーキャンプ)」。今回このイベントの主宰者であるJUN4SHOT氏と、彼の活動にいち早く賛同し、行動を共にするアングラー、アジングをはじめとしたソルトゲームのスペシャリスト・トミー敦氏にこのイベントの思いをインタビューした。
BLUE CAMPとは?
BLUE CAMPは、海に囲まれた日本の(未来に向け、海をもっと面白く。)をビジョンに、クリエイターとその仲間たちが集い、様々なアウトドアシーンを発信。今年の開催は、国内外の有名アウトドアー、フィッシングメーカー総勢67ブランドが集結、お得なアウトレットから限定商品の販売、アートオークション、ライブ、トークショー、フードを楽しめる。
昨年のイベント模様はコチラ⇩⇩
BULE CAMPのオーガナイザー、横浜のシーンを見守り続けるアーティスト
BULE CAMPを支え、新たな輪を生み出すアングラー
今回BULE CAMPを主宰するJUN4SHOT氏と、友人でありルアーマガジンソルトでもお馴染み「初代アジング王」であるトミー敦氏にイベントをはじめたきっかけや思い、こだわり、そして二人が描く釣りやアウトドアを通してチャレンジしたいことを語って頂きました。
JUN4SHOTはどのようなきっかけで「釣り」そして「アウトドア」と関わるようになったのか?
ルアマガ+「BLUE CAMPの主宰者であるJUN4SHOTさん、レゲエアーティストとし活動する一方でアパレルブランド「IRIE LIFE」を展開するなど音楽やファッションとマルチな活動をされているのですが、どのようなきっかけでアウトドアとか釣りと関わるようになったのですか?」
JUN4SHOT「実は前から音楽の傍らで暇を見つけては家族単位でキャンプや釣りをしていました。ほんとに趣味程度に。音楽に集中すると大体週末はクラブに行ったり、CDリリースのためスタジオでリリックを書いたりレコーディングをしたりと結構忙しくなるんですよね。そんなとき自分の煮詰まった気持ちを解放する場所がアウトドアであり、釣りであったんです。
そういう感じで趣味程度に釣りを楽しんでいたのですが、音楽をやる傍らアパレルの会社を経営する過程で、自分達身内で釣りに行くときの服や小物を作っていたら、周りから欲しいという声が多数あって、「釣り用のアパレルってもしかして需要があるんじゃないのか?」と思い、ある程度のラインナップを作ってみたら売れて(笑)かなり需要があることが分かり、それならば釣りを楽しみながらもしっかりと釣りを仕事にしようと思ったんです。そうすれば大手を奮って海にも行けるので(笑)
そこから釣りのマーケットはどうやればお客さんに刺さるのか調べたり、横浜フィッシングショーにリサーチ行ったりと展開を決めていったんです。そこでトミー君や色々な人との出会いつながりを得るきっかけが出来たんです」
Q:お二人が出会うきっかけは?
ルアマガ+「お二人はどのようなきっかけで繋がるようになったんですか?」
JUN4SHOT「なんだったけ?(笑)」
トミー「いつぐらいだったかな・・・・確か4年前の横浜のフィッシングショーでしたっけ。ZEXUS(冨士灯器)のシュナミさん経由でしたね!」
JUN4SHOT「横浜フィッシングショーに出展する前年のショーで会場を歩いていたら、たまたま僕がZEXUSブースで足が止まったんです。ブースには同じアーティストの「SHINGO☆西成」を起用した広告のポスターが貼り出されていて、僕と同じ音楽家がこういうところでも活躍してるんだなぁと見てたら、シュナミさんに話掛けられ、話をしたら世代も一緒で、同じく音楽もやっていたので意気投合して。
そこからシュナミさんの周りでイカした奴らがいるっ! てところから翌年(2015年)のフィッシングショーを介してトミー君とも接点が出来たんです」
ルアマガ+「勿論トミーさんもJUNさんのことは知ってたんですよね!」
トミー「それはもう!世代やから!いきなりシュナミさんから『JUN4SHOT紹介するよ』って言われて急展開過ぎてビックリしましたよ、どこからそんな繋がりがあるのかと(笑)
話を聞いたらJUNさんも釣りが好きって聞いてそこから急接近しましたね」
ルアマガ+「2015年といえばちょうどシュナミさんとトミーさんは「ホリデイ」の動画が釣り業界内でも話題になってたころですね。」
JUN4SHOT「僕もちょうどその時HOLIDAYの動画を見たタイミングで、『こんな面白いことやってるんだ!』という衝撃を受けてたところでもあったんです。それまでの釣りってなんかオールドスクールというかガチガチにやり込んでいる人しかいないんだと思ってた中で、趣味としてライフワークとして、スタイリッシュですごくかっこよくて。『こういう人たちと出会えたらいいな』と思っていたタイミングだったんです」
「BLUE CAMP」を始めたキッカケは?
ルアマガ+「BLUE CAMPはどこからスタートしたんですか?」
JUN4SHOT「そもそも釣りが好きで、釣りをしてた繋がりからある横浜にいる先輩から、色んな年代層に刺さって、集客も集められる東京湾、横浜を綺麗にするマナーアップイベントができないかって相談を受けていたんです。当時は僕も音楽をやっている傍らだったんで、『こうした方がいいんじゃないか』というアドバイスしかできなかったんですが、あれよあれよという間に脇を固められて、最終的には『やってよ』と言われ引き受けざるを得なくなったんです(笑)
まあ今となったらそれを受けて色んな人と繋がりを持てたんで受けてよかったなあと。
それで昨年からBLUE CAMPという名前で東京湾再生をテーマにイベントをスタートしたんですが、BLUECAMP自体は今まで先輩方がやってきたアプローチとは別方向で切り開いていこうと思っていて、それこそアウトドアメーカーとフィッシングメーカーが共存できる場所。そこに持っているお互いのポテンシャルって実はまだお客さんが流動してなかったりとか、そこを流れる人がクロスオーバーしていってお互いの市場が活性化できればいいことなんじゃないかと思って。流動することによって環境保全、海洋保全にどうフックしていけるのかなって考えてて今まで出来ないようなハイブリットなイベントに出来るんじゃないかと思っています。
それこそ音楽活動をやってたから、音楽家やアーティストとは繋がりがあって、その人達にその熱量が伝わって参加してくれたり、トミー君の繋がりで色んなメーカーも集まってくれたり。僕もそれこそ立ち上げる時にアウトドアも釣りも趣味程度でにわかにしか知らないし、そのマーケットに対してメーカーさんが何をやっているのか全く知らない中、最初に相談を持ち掛けたのがシュナミさんで、『こういうことをやりたいんだけどどうしたらいい?』そうしたら繋げてくれたのがまず釣りならトミー君、アウトドアだったらこの人がいいんじゃないかと人を巡り合わしてくれて、アウトドアアイコン的にもトミー君なら間違いないなと」
いちアングラーとして、いち釣具メーカーの人間としてどのような思いでBLUE CAMPに参加されていますか?
ルアマガ+「今やソルトアングラーとして若手筆頭、アングラーとして絶大な人気を誇るトミーさんですが、アングラーとして、いち釣具メーカーの人間としてどのような思いでBLUE CAMPに参加されていますか?」
トミー「JUNさんからBLUE CAMPの話があったときに、実際僕の中でも釣り業界でなぜアウトドアや釣り、音楽などがクロスオーバーしたイベントがないのかということを以前からホリデイのメンバー(ジャングルジム脇田、マグバイト岸名、ゼクサスシュナミ)とも話してたこともあったんです。同じ空間、同じ時間、同じ遊びの中ですごい近い遊びをしているのにけっこう離れているような感じがして。だからJUNさんからBLUE CAMPの話を聞いたときに『それは間違いないよね』と。是非やりたいと2つ返事でOKしました。今までそういうイベントもなかったし、今まで釣りのイベントというと釣りのカテゴリーの中で縛られてていて、やっている人からすると一緒な空間、一緒な自然で遊ぶ、音楽を聴くのもそうだし、そこで釣りをするのも全部繋がっていることなのにそこに対しての壁というのは結構感じていました。自分たちもやりたかったことだったからすごく共感出来ました」
今後BLUE CAMPが目指していくものは??
ルアマガ+「2018年からスタートして、今年2019年、そこから来年、再来年と、今後BLUE CAMPが目指すものは?」
JUN4SHOT「今、目の前のことを実現できてること事態が夢のような話というか(笑)これほんとスタートの時にトミー君やシュナミさんとも話をしたんですが、『どこを目指すか』そして『ブレてはいけない』よねと。ブレちゃいけないポイントとして単純に自分たちが、これが楽しいとか、なんでもかんでもがありな、無料だから楽しいフェスみたいな感じにはしたくない。出展社が集まって、ちゃんと自分たちのプロダクトがアピールできる場所、そこにアウトドアとフィッシング、同じ空間で遊ぶ人たちが文化交流できる場所を作りを目指したいですよね。それが目標、そしてそれをスタンダードなものにしていく。そしてBLUE CAMPのテーマである環境保全や資源保護にフックさせていきたいと思っています」
トミーさんはBLUE CAMPでどんなことを目指していきたいですか?
ルアマガ+「今後トミーさんはBLUE CAMPを通じて、どんなことを目指していきたいですか?」
トミー「今JUNさんが言ったそのまんまのことなんですけど、ジャンルをの違うカテゴリーの人たちが集まって何かをやろうということなのでやっぱり作ったプロダクトもしっかり見せたいですし、それを見に来るお客さんの繋がりとかもイベントを通してどんどん熱量を上げていって欲しい。イベント自体はJUNさんたちの力があってか、しっかりとしたイベントになってるし、けっこう大阪とか九州方面とかでも反響が出ていて、ぼくの友達とかも『横浜行きたいけど遠いな~』って言ってくれる人もいます。今後もしかしたらいろんな地方に派生する可能性もあると、JUNさんも視野に入れてくれてるみたいなので楽しみですよね。まあいつかはフィッシングショー並みの規模のイベントになったらスゴイですよね!」
JUN4SHOT「日本自体が海で繋がっているということもあるからなんかそういう場所とか、トミー君が本拠地にしている大阪周りとか、四国とかでもいいと思いますし、ルアマガがやる九州とかのイベントとコラボしたりするのもいいと思いますよね」
ルアマガプラス「確かに! コラボ出来たら面白いですよねっ!! あと今年のBLUE CAMPはバスメーカーも出展しているんですね」
JUN4SHOT「これはトミー君のおかげですよ、トミー君がバスメーカーとの繋がりがあるおかげでどんどん紹介してくれて。ほんと今一番イケてるメーカーが集まってると思いますよ。
メーカーの方々もブルーキャンプで色々仕掛けを考えてくれてたりするんで非常に楽しみですよね!
あと今年はアートっていう部門も追加しています。なかなか日本って住宅事情でアートとかを飾ったりする場面って少ないんですが、例えばロッド立てかけるラックを作って飾ったり、キャンプ好きだったら自分のガレージを構えたりするのがアート的な部分だと思うんですが、それと一緒でBLUE CAMPのアートはメーカーさんのプロダクトを集めてそれをパレットにして絵を描いてもらおうと思っているんです。それをただ展示するだけじゃ身近じゃないので、来場者が参加できるアートオークションをやろうと思ってます。それこそアート関係のアーティストには高級ブランドを手掛けている人たちも来るんですよね。そのようなアーティストが釣具を使って作り出したアートをお手頃価格からオークションを開始し、落札したら海洋保全に寄付されるロジックをつくってアートに親しんでもらおうかと。今年注目のコンテンツです」
今年のBLUE CAMPでは、アートオークションを初開催。『アートをもっと身近に』というコンセプトから、GRASSROOTS 佐間田氏ディレクションのもと、国内外にも名を馳せる画家、ペインター、イラストレーターが集結。各アーティストが、出展メーカーのプロダクトにBLUE CAMPのテーマでもある”Clean our seas , Clean our nature ” ( 海洋保全、自然保護 )をアートに落し込んだ作品を制作。
作品はオークション形式で会場にて販売。ご来場された方であればどなたでも落札が可能。
皆さまがオークションに参加することで海がきれいになります。( ※東京湾再生のためのアマモ植樹活動へ寄付 NPO法人海辺づくり研究会 )
オークションの他にも豪華アーティストのライブやトークショーも有り!
イベントではアウトドア、釣具メーカーのブース出展、アートオークションの他にも昨年に引き続き豪華アーティストのライブやトークショーも開催!
ミュージックライブでは大人気の「竹原ピストル」や釣りよかでお馴染みの「江頭勇哉」も!
トークショーではFM横浜パーソナリティでお馴染みの「井出大介」や釣りガールからは「彼方茜香」そしてアングラーのトークショーには新進気鋭のライトソルトブランド・テトラワークスの「萩原徹」なども参戦!
イベントは10/19(土)と10/20(日)2日間にて行われる!場所は横浜みなとみらい大さん橋ホールにて開催!詳しいアクセスやタイムテーブルは下記HPをチェック!!⇩⇩
なんとイベント当日にはあの話題のルアーの限定コラボカラーも販売!!
ELEMENTS × IRIE FISHING CLUB〜YOAKE 〜
ELEMENTSとのコラボレーション、IRIE FISHING CLUB初のルアー『Davinci 190“YOAKE”』が登場。アングラーなら誰もがワクワクするマジックアワー、夜明けのグラデーションを大胆に落とし込み、ボディー背中部分にはラメと泳ぐ度にギラギラとランカーの食いを誘い出すホログラムフィルムをチョイス。
SPEC
●Length: 7.5inch (190mm)
●Weight: 2oz Class
●Color: YOAKE
●Type: Floating
●Hook: Owner ST-46 #1
●Split Ring: #4
●Price: 5500円 (税別)
2019年10月19日 BLUECAMP2019イベント会場にて先行発売!!
釣り業界に新たな風を吹かせ、アウトドアや音楽をはじめとした様々なシーンとクロスオーバーをさせるアーティスト、そしてアングラーの更なるチャレンジはまだまだ続く。
今週末はそんなクロスカルチャーを体現した新たなフィッシングシーンを是非とも横浜で体感して欲しい。