現在発売中のルアーマガジンソルト12月号(10/21発売)のメイン特集である「シーバスオリジナルスタイル」において、ひと際異色のフィッシングスタイルを放つアングラー「衣川真悟」。ビッグベイトでシーバスを仕留めることに執念を燃やしている衣川さん。ビッグベイトでゲームが成立することがわかってきたときに気づいたのが、専用ロッドがあればさらに魚を手にできるということだった。
楽しい!と思える釣りをマニアックに追求するハードコアアングラー
魚を“出す”ことはできても“獲る”ことが難しいビッグベイトゲーム
ゲームの有効性の前に立ちはだかった壁
衣川さんのホームの姫路周辺は、いたるところでシーバスが狙える恵まれたエリアだ。大小の河川があり、どの川にもシーバスは入ってくる。河口に行けば干潟があり、ウェーディングポイント。瀬戸内海に面する海岸エリアは、工場などが建つ都市型港湾部で、少し車を走らせれば自然の地形も残っている。
衣川「どこにでもシーバスはいるので、季節や状況などに応じて場所を絞っていく感じです。魚が多いのでアングラーも多く、釣れる場所は争奪戦も激しいです」
この恵まれた環境が、衣川さんをビッグベイトゲームにハマらせたともいえる。ビッグベイトの有効性はもちろん、どういうときにどのビッグベイトが効くのかの答え合わせもしやすいからだ。
衣川「10年ほどビッグベイトにこだわった釣りを続けてきて、1年を通してビッグベイトに出る魚がいることや、夜だけでなく日中でも、サイトでも釣れることなど、色々ととわかってきました」
ビッグベイトゲームというと、季節限定、特定のベイト限定、ランカー限定の釣りといったイメージがあるが、決してそうではないという。
衣川「皆さんが普通に狙う場所で同じように釣りをします。ただし、僕は使うルアーがビッグベイトという違いだけです。釣れるサイズも50~60cmのアベレージサイズが多いですし、ランカーばかりの釣りではないですよ」
ただし、魚に合わせず魚に合わせさせる釣りなので、数は出せない。
衣川「強いルアーなので、同じ場所から何尾も出すというのは難しくなります。でも、釣れたときのしてやったり感は、普通の釣り以上でゲーム性が高い。僕はそれが面白く、1日1尾獲れたら満足なので、ビッグベイトにこだわっている感じです」
ビッグベイトにこだわる衣川スタイル
魚に合わせるのではなく、自分が釣りたいルアーに魚を合わせるアングラー主導の釣り。ビッグベイトに出る魚がいることを知った衣川さんは、そのとりこになった。
衣川「数は出ませんが、1日1尾出たら自分は満足。釣れたときのしてやったり感が半端ないので、それが面白くて毎日のように出かけています」
これも今だから言えること。1尾を出すことはできても、獲ることが難しかったからだ。
衣川「ロッドが壁でした。今は専用ロッド“SOPMOD(ソップモッド)”が完成したので、報われるようになりました」
ビッグベイトゲームの最大の壁はロッドだった
ビッグベイトがシーバスに有効であることが分かってくると同時に、衣川さんが気づいたのが、シーバスにマッチするビッグベイトロッドがないこと。
衣川「バス用やマスキー用のロッドなど色々試しましたが、とにかくバラしが多かったんです。それで専用のロッドに必要性を痛感しました」
キャストからファイトまでがしっかりとこなせるロッド開発のスタート
衣川さんのすごいところは、イチからビッグベイト専用ロッドを作ろうと考えたこと。
衣川「ゼナックさんにはアイデアを持ち込んだところ話が進み、専用ロッドの開発が始まりました。そして完成したのが“SOPMOD(ソップモッド)”です」
次回、衣川さんとゼナックが作り上げた渾身のビッグベイトシーバス専用ロッド「プレジールアンサー・ソップモッドPA-B80」の特徴を徹底解説!乞うご期待!!
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表紙は松岡豪之さん
付録:2人のエギングマイスターから学ぶタッグ釣行DVD
川上英祐さんと柘植学さんがタッグを組んでエギング釣行! 2人で釣行することで、攻め方を変えながら効率よくイカをキャッチするタッグ釣行の様子に密着。
特集1 シーバスオリジナルStyle!
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