シーバスフィッシングにおいて無くてはならないルアーといえば「バイブレーション」。その中でも人気の4つのルアーの使い方に注目!今回ご紹介するのはナダのコストパフォーマンスに優れた実釣性能を持つ大人気鉄板バイブレーション「スパロー」。達人たちのバイブの基本と応用をとくとご覧あれ!
解説して頂くのはスパローを愛しすぎる鉄板バイブのスペシャリスト
スパロー(nadar/MEGABASS)
使う人を選ばないベーシックな鉄板系バイブレーション
飛距離が出せ、アピール力が高く、サーチベイトに最適なスパロー。ラインアイが1ヵ所しかなく、対応する幅も広いなど、扱いやすい設定で誰が使っても安定した釣果が期待できる。
●タイプ:シンキング●全長:60mm、74mm、100mm●自重:10g、14g、20g、26g、30g
●カラー:全10色●価格:850~980円
魚を寄せる力が強いため、サーチベイトに最適
鉄板系バイブレーションの強みとしてまず挙げられるのが飛距離。鉄板とウエイトだけで構成されたボディーは小粒で、プラスチックボディーのバイブレーションと同ウエイトであれば、その差は段違い。横に広く探れるということは、縦にも広く探れるということでもある。沖堤防のような水深の深い場所にも対応し、サーチ範囲は広い。
山田「ですから、デイゲームでは特にどこに魚がいるかを見つけやすいので、サーチベイトとして最初に投げることが多いです」
基本的に振動が強いため、波動も強い。この強さと飛距離で魚を探すにはもってこいのルアーだろう。
山田「鉄板系のなかでスパローのバイブレーションは控えめです。ブルブルではなく、ヌメヌメとした感触が竿先から伝わってきます」
スパローは水を逃しながら振動する。スローに巻いてもしっかりと動いてくれるため、対応幅が広い。
山田「使い方の基本はただ巻きですが、ゆっくりで泳ぐギリギリのスピードが実は一番のおすすめで、追いきれない魚も対応できたりします」
スリムで長いことは、ときに面白い誘いも生み出す
小魚を模したスリムなシルエットもスパローの武器。特に10g、14g、30gは鉄板部が長く、フォール時に微振動が起きやすいため、カーブフォールで魚を引き寄せる面白い使い方もできる。
水切りの良い低重心ウエイトで安定した動きを発生
真正面から見るとウエイトが低重心であり、水平気味のスイミング姿勢で安定して泳ぐことがわかる。ヘッド下部が丸みを帯びていることでうまく水を逃し、高速リトリーブにも対応。
最適なアクションが出せ、迷わないラインアイ
従来の鉄板系バイブレーションには複数のラインアイがあり、アクションを変えられたりすることが多い。しかし、スパローは1ヵ所のみで、ビギナーでも迷わず最適なセッティングで釣りができる。
ユニークな使い方もある。
山田「沖堤など水深のあるところでベイトが上ずっていないときに、フル遠投してカーブフォールで探っていくと、結構当たります。シンペンっぽく微振動しながら落ちていくので、それが効くようです。ゆらゆらフォールさせやすいのは、10g、14g、30gです。20gと26gは、キビキビとした動きを出しやすいサイズです」
シンペンっぽいゆらゆらフォールも可能な鉄板系
鉄板系バイブレーションの中では控えめなバイブレーションで、ブルブルというよりヌメヌメといった感触がある。特に10g、14g、30gはフォール時に微振動を発生しやすく、カーブフォールで魚を寄せてくれることも。