さて、釣り用語って意外に難解? 横文字上等でわっかりにくい釣り用語を、漫談・漫才で楽しく学ぶ当シリーズ。今回は、頻繁に使われる「ドラッグ」について。
ドラッグ? ドラグ? どっちでもええよ!
ヒラス「ここで、少しドラッグを緩めて…..。ここで、ちょい強くしよか….。いや、このタイミングでは弱めがええかもしれんな…..」
ヤズ「ヒラス兄貴!! 魚の道を逸れたらアカン!! まさか、薬、キメてるんちゃうやろな!! そんなんやってたら、兄貴と言えど縁切るで!!」
ヒラス「ヤズ。なんの話をしとるんや。アカン薬の話とちゃうで。リールのドラッグの話をしとるんや」

ヤズ「なんや、びっくりしたわぁ。で、なんやて? リールの薬の話か?」
ヒラス「ちゃう、ちゃう。リールに搭載されている機能のことやで」
ヤズ「ドラッグってそういや聞いたことあるな」
ヒラス「釣り糸には強度ってもんが設定されてるやろ。もし、5kgに耐えられる糸に6kgの負荷がかかったらどうなる?」
ヤズ「そら、切れるな。プッチンや」
ヒラス「せやろ。だから、そういったことが起こらんように、急な衝撃が糸にかからないようにしてくれるリールのブレーキ機構がドラッグゆうんや。ドラグって言わはる人もおるな。どっちでもええで。

簡単に言うと、切れそうな負荷がかかったら、その負荷を超えないように、ブレーキをかけなながら徐々に糸をリールから出してくれるんがドラッグの役割や」
ヤズ「ああ、釣りしてたらリールがジーーーーって鳴るあれのことか! そういやハンドル巻いてるのに、糸が出ていくことあるな! あれがドラッグゆうんやな! 鳴らへんリールは寂しいよな!」
ヒラス「せや。ちなみに、そのドラグは強くしたり弱くしたりして、やりとりの最中に調整するんやで。基本は、魚との距離が遠くの場合は強く。魚との距離が近づいてきたら弱く調整するんや。ほな、ドラッグが、理解できたかどうか、恒例の例文作成や。やってみ!」

ヤズ「あかん! 思ったより魚がでかいわ。そんなところでキツくしめたら危険ドラッグ♡」
ヒラス「ダメ!絶対! ヤズ。ツッコミにくいから、アカン薬からは離れぇやぁ…..ちゅうことで、腕磨きやぁ!」
Drag【ドラッグ/ドラグ】
直訳すると、引っ張るや、牽引。釣り用語としては、リールに搭載されている糸のブレーキ&衝撃吸収機構。糸が巻かれているスプールの回転を抑えるブレーキ機構。ノブの開け締めで簡単に調整できるので、魚とのやりとりの最中にノブの開け締めを行い、やりとりする人もいるる。この言葉は、代用が利かないので覚えておくべき必須釣り用語のひとつ。ちなみに、ルアーなどにかかるテンションを「ドラッグ」と表記することもあるので、「リールのドラッグ」と呼称するとややこしくない。